2011年01月02日
『自助論 自分に負けない生き方』1(勤勉)
前回は、『マスターの教え』2『自助論 自分に負けない生き方』↓
どんなに高尚な分野の学問を追及する際にも、
常識や集中力、勤勉、忍耐のような平凡な資質が一番役に立つ。
そこには天賦の際など必要とされないかもしれない。
たとえ天才であろうと、このような当たり前の資質を決して軽んじたりはしない。
世に偉人と称される人間は、天賦の才などほとんど信じてはいない。
むしろ彼らは、並みの才能にもかかわらず成功を収めた人間と同じように世間的な常識に明るく、辛抱強さも備えている。
ある人は ｢天才とは常識の権化である｣ と定義づけた。
また、ある高名な人は奮励努力しようとする意欲のことを天才と呼んでいる。
さらにある人によれば ｢天才とは人間の内なる情熱の炎を燃え立たせる力である｣ という。
ニュートンは、疑いもなく最高の英知を備えた人間であった。
彼は多くの輝かしい発見を成し遂げてきたが、その秘訣をたずねられたとき
｢いつもその問題を考え続けていたからだ｣
と、こともなげに答えたという。
『自助論 自分に負けない生き方』より
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫著者：サミュエル スマイルズ
三笠書房(2002-03)
販売元：Amazon.co.jp
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『自助論』は「努力をしなさい」という本だった。でも、頑張ってない人なんていないと思う。
(成功者と一般人とのちがいは努力や才能ではない。ほとんどの人間は、精一杯やっている。努力した人間がみな成功できたら、どんなにいいだろうね。
成功者がいちばん大切にしているのは『信頼される人間になる』ということだ。成功者は、取るに足らない人間にも親身になって相談にのってくれ、まるで、自分が彼らにとっていちばん重要な取引先だったかのように感じさせてくれるものだよ。・・・・・ユダヤ人大富豪の教え参照)
頑張っているのに、うまくいっていない人は、
無知なせいで、
(暗い無明に覆われた凡夫と光り輝く仏とが、実は一体なのである。
人間には、極悪なものはいない。この世に生まれながら、真理を知っている人は少ないが、よく教えに従って、聖となる。・・・・・聖徳太子の言葉3参照)
ムダに壁に頭を打ちつけているアブみたいなんだ。
(お寺の本堂に迷いこんだアブは、外に出ようと死にもの狂いで目の前の障子に何度も何度も頭を打ちつけ、やがて力尽きて死んでしまう。
ちょっと心を落ちつけてあたりを見回せば、隙間はいくらでも見つかるのに・・・・・『涙があふれるいのちの言葉』3参照)
すぐそこに、自分の使命が果たせる出口があるの気づかないで、
がんこにムリヤリやろうとしているだけ。
(忍耐と頑固とはちがう。忍耐は、どうしても出てくる障害や困難にもめげず明確な目標に向かって前進していくこと。
頑固は、そうではない。危険を無視して行動する。明らかに役立たないものを役立てようとする。あなたが間違っている証拠は圧倒的である。あなたは単に自分と状況に対し現実的でないか正直でないだけだ。
目標に取り組んでいるとき、忍耐と頑固の違いを心していなければならない。あなたを前進させるのは忍耐であって頑固ではないのだ。・・・・・『「夢のリスト」で思いどおりの未来をつくる！』9参照)
ただ努力だというより、自分の出口の見つけ方が大切だと思う。
私は、ワクワクすることが、出口発見につながると思っている。
(ワクワクに根ざした自分らしい生活を始めると、仕事やチャンスが私たちのところに呼び寄せられてきます。
仕事を自分らしい生き方の延長として考えると、仕事をわざわざ探しに出かけなくとも、仕事が向こうからやってくるのです。恋愛や結婚でも同じです。・・・・・『ソース あなたの人生の源は、ワクワクすることにある』2参照)
情熱を感じることに、十分な情熱を注ぐことだと思う。
そうしなければ、才能をムダにしてしまう。
(ぼくは詩のようには書けません。詩人ではないから。文句をうまく配置して、影と光が生じるようにはできません、画家ではないから。手振りや身振りで、気持ちや考えを表すことさえできません、舞踏家ではないから。でもぼくは、音をもってなら、それができます。ぼくは音楽家です。・・・・・モーツァルトの言葉参照)
自分の好きなことをすれば、天才的になれるんじゃないかな？
(人間は得意なことや好きなことをやった方が、何倍も、何十倍も力を発揮できる。そして不思議なことに、得意なことが伸びていくと、苦手なことがだんだん減っていく。私自身、自分が熱中できることにだけ集中できるよう優先順位を変えた結果、人生が大きく変化した。・・・・・「１３の成功戦略」参照)
外部の意見に惑わされず、
(思い描けば実現するなんて言われると「夢を思い描かないといけない」て考えだすヤツがおんねんな。なんちゅうか、それって親や周囲の期待に応えようとして無理やり考えてるのと似てるわなぁ。
でも本来の夢ってちがうねん。誰に言われるでもなく、勝手に想像してワクワクしてまうようなんが夢やねん。・・・・・『夢をかなえるゾウ』5参照)
情熱に従って、
(神からの一番力強いメッセージは経験だ。あなたがたが経験に耳を傾けないから、あなたがたは何度も同じ経験をくり返さなければならない。・・・・・「神との対話」1参照)
進むのがいいだろう。
(外からの声に、決して惑わされることなく、何であろうと、自分の持つ最善のものを、神の造られた世界のために捧げるべきです。
ある賢人の言葉の通り、外からの声に従って偉大なことや有益なことをやり遂げた人は、未だかつていないのです。・・・・・フローレンス・ナイチンゲールの言葉2参照)
(貧困から身を起こした人々。『自助論』2もどうぞ)
(並の能力にもかかわらず、粘り強く努力と研究を重ねた末に名声を得た者のほうが多い。『自助論』3もどうぞ)
(心は目と同じくらい物事を見通せる。『自助論』4もどうぞ)
(ガリレオ・ガリレイが振り子の実用化に成功と望遠鏡を発明したきっかけ。『自助論』5もどうぞ)
(コロンブスが新大陸を発見できたきっかけになった小さな知識。『自助論』6もどうぞ)
(ダーウィン、ベーコン、名医ジョン・ハンターもメモを欠かさなかった。『自助論』7もどうぞ)
(初めはつまずいても、なおかつ努力を続けているような若者の方が最初から順調に歩んでいる人間より大成する。成功ではなく失敗からむしろ多くの知恵を学ぶ。『自助論』8もどうぞ)
(1度に1つのことのみに集中してやり通せば、大きな成果が上がる。『自助論』9もどうぞ)
(学校での順位と実人生での順位が完全に入れ替わる例は多い。歩みののろいカメでも、ウサギに勝てる。『自助論』10もどうぞ)
(常に良心が命じる義務を果たし、結果は天にまかせよ。『自助論』11もどうぞ)
(礼儀作法には金がかからない。しかも礼をつくすだけで何でも手に入る。『自助論』12もどうぞ)
次回は、『自助論 自分に負けない生き方』2
