2015年05月30日

『脳科学からみた「祈り」』1(ベータ・エンドルフィンとコルチゾール)

中野信子
最近よくテレビで見かける、中野信子さん。

Amazon.co.jp 中野 信子 から写真をお借りしました)



脳科学者、中野信子さんとは、

1975年、東京生まれ。
東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了、
医学博士。
世界で人口上位2%のIQ所有者のみが入会できるMENSAの会員。
現在は横浜市立大学客員准教授、東日本国際大学客員教授。
脳や心理学をテーマに研究や執筆活動を精力的に行っている。






「世界で人口上位2%のIQ所有者のみが入会できるMENSAの会員」

というのが、すごい。


今回は、こんな中野信子さんの著書を紹介。





脳科学から見た利他行動の意味について解説した一般書は、

日本でもすでにいくつか刊行されています。

しかし、他者の幸せを祈ることも多い「祈り」という

営みについて、

脳科学的見地から解説した本は

日本では見当たりません。

そこで本書では、「祈りと脳」について解説してみました。



「よい祈り」を続けると、よい方向に変わる



夫の浮気に悩まされている女性がいました。

悩んだ彼女は、

日頃から尊敬し信頼している先輩に相談し、

アドバイスを求めました。

先輩は、以下のようなアドバイスをしてくれたそうです。


「とにかく、みんなにとって

一番いい方向にいくように祈ることよ。

『みんな』 というのは、

ご主人の浮気相手も含めてのこと。

相手を憎む気持で祈っていたら、

あなたにとっても良くないわ」




彼女は最初のうちは、当然ながら、

祈っているときにも

浮気相手への憎しみしかわいてきませんでした。

しかし、毎日

「みんなが一番良い方向にいきますように」

と祈り続けていったとき、

しだいに気持ちが変わっていったのです。



夫の浮気相手への憎しみが少しずつ消え、

最後にはとうとう、

相手が幸せになることすら祈れるようになりました。

一念の転換が起きたのです。




すると、信じられないような展開が待っていました。

彼女が自分から何か言ったわけではないのに、

夫が勝手に浮気相手と別れ、

彼女の元に戻ってきたのです。




夫の浮気相手といえば、

妻にとってはまぎれもない「敵」です。

その「敵」の幸せを祈れるような気持になったとき、

状況は大きく好転したのでした。


自分が憎んでいる人のために、幸せを祈れるようになると、

自分にも幸運が訪れる、という話は

マーフィーの法則でも聞くこと。

(彼が昇給しない理由を調べてみると、それは彼の家族問題にあったのです。彼がお金をもうければ、妻への別居手当を多く支払わなければならなくなるので、そうなりたくないと思っていたのです。
彼は妻を憎んでいましたから、「これ以上、金はやるものか。あいつを豊かにしてはやらないぞ」と思っていたのでした。
マーフィー博士に指摘されて、この若手重役は、自分の富と昇進をさまたげていたのは、自分自身にほかならぬことを発見しました。そして、自分の幸せためにも別れた妻と子どもたちに対し、健康と愛と平和と繁栄を望むべきであると悟りました。そして、祈り始めたのです。
数週間して、彼には大きな昇給の知らせがありました。それより驚いたことには、別れた妻の方から和解を求めてきて復縁したのです。・・・・・「マーフィー100の成功法則」10参照)


ではなぜ、この事例で

妻が夫の浮気相手の幸せを祈ったことが、

妻の状況の好転をもたらしたのでしょう?



祈りつづけるなかで

一念の転換を成し遂げ、

浮気相手の幸せを心から祈れたとき、

彼女の脳内には

ベータ・エンドルフィンが満ちていたでしょう。




ベータ・エンドルフィンとは、

「脳内快感物質」 と一般的に呼ばれるものです。



たとえば、

マラソンなどで長時間走り続けると

気分が高揚してくる 「ランナーズ・ハイ」 

と呼ばれる現象がありますが、

これはベータ・エンドルフィンが脳内に分泌されるために起こる

特殊な状態であると考えられています。




走り続けることは本来苦しいはずなのに、

ある時点を超えると

それが快感に変わるのは、

脳内快感物質のなせる業(わざ)です。



そして、ベータ・エンドルフィンは、

快感物質であると同時に、

脳を活性化させる働きがあり、

体の免疫力を高めて

さまざまな病気を予防する
のです。



さらに、ベータ・エンドルフィンが分泌されると

記憶力が高まり、

集中力が増す
ということも知られています。

勉強や学習に非常に効率がよいとも言えそうです






では、妻の脳内にベータ・エンドルフィンが満ちたら、

夫が勝手に浮気相手と別れ、

彼女の元に戻ってきた話にもどります。



夫の浮気相手の幸せを心から祈れたとき、

妻の脳内にはベータ・エンドルフィンが満ち、

そのことが脳と心に好影響を及ぼし、

結果的に彼女自身が、

それまで以上に魅力的な女性に変われたのです。




優しいにゃんこ1


芦田愛菜ちゃんの笑顔に学ぶもの  から笑う猫の写真をお借りしました)

この世のモノとは思えない凶暴な表情の犬の写真 から怖い犬の写真をお借りしました)



オードリー・ヘップバーンも言ってる。

「美しい瞳である為には、他人の美点を探しなさい」って。



オードリー
オードリー・ヘップバーンさん。

女の人生を輝かせる「オードリー・ヘップバーン」の名言集!  から写真をお借りしました)




他人の幸せを祈れると、

自分も美しくなるんだよ。

(美しい唇である為には、美しい言葉を使いなさい。美しい瞳である為には、他人の美点を探しなさい。・・・・・オードリー・ヘプバーンの言葉9参照)



なぜって、

自律神経系は、

人称の区別がつかないから。


「あなたは美しい」というと、

脳は、自分を美しくするために作動しはじめる。

(自律神経系は、人称の区別がつかない。
主語を解さず、すべて言葉を発した当事者のこととして読み取り、言葉が実現するように作動しはじめるため、ほめた人のほうが魅力的になる・・・・・自分を変える魔法の「口ぐせ」2参照)



美容整形とはちがって、

リスクゼロで

お金もかからない美容法。

一方、夫の側は、

浮気相手の女性と一緒にいる時間が長くなるにつれ、

相手の欠点や嫌な部分も見えてきます。



しかも、

「早く奥さんと別れてよ!」 などと、

イライラした調子で詰め寄られたりもするでしょう。



怖い犬1




誰かに対して怒り・妬(ねた)み・恐れ・不安といった

ネガティブな感情を持つと、


それが社会的には「あまりよくないこと」である

とされているのを

自分の脳はわかっていて、

「ストレス物質」であるコルチゾールという物質が

分泌されます。




人間の脳には、

自分の行動を逐一観察して、

「その行動が良いのか、悪いのか?」

を判断する機能が備わっています。

このことを、一般的に 「社会脳」 と呼びます。



つまり、人間の脳は、

社会性を持った行動をする方向に、

自然に調整されているのです。



人間がこれまで生き延びてくることができたのは、

この 「社会脳」 が発達し、

共に助け合うことができたから
とも言えます。

つまり、人間は本能的に

「他者を利する行動」

を志向するように作られているのです。




誰かに対して怒り・妬(ねた)み・恐れ・不安といった

ネガティブな感情を持つと、

「社会脳」 は、

「ストレス物質」 であるコルチゾールを分泌させます。



コルチゾールが、脳内で過剰に分泌されると、

人間の脳が持つ最重要の機能と言っても過言ではない

「記憶」 の回路で中心的な役割を果たす、

「海馬(かいば)」 という部位が

委縮(いしゅく)してしまう
ことがわかっています。



つまり、人の不幸を祈るような、

「呪い」 に近いネガティブな祈りは、

自分自身に悪影響を及ぼす逆効果の祈り


となってしまうのです。




まさにことわざに言うとおり、

「人を呪わば穴2つ」

の結果をもたらしてしまうのです。






他人に向かって、

「バカヤロー」、「ムカツク」

と言っているつもりなのに、

汚い言葉を口にしている本人のほうが、

汚い言葉通りの人生を歩んでしまう。

という話が、『ツキを呼ぶ「魔法の言葉」』に載っていた。

(ツキを呼び込みたかったら、してはいけないことは、 汚い言葉を吐くことと怒ること。
まず、汚い言葉を吐くことについて。
「バカヤロー」
「ムカツク」
「チクショー」 
などの汚い言葉を口にすると、その言葉どおりの人生を歩んでしまいます。・・・・・『ツキを呼ぶ「魔法の言葉」』3参照)



これも、

人間が社会脳を持っているから

起こる現象なんだね。



いい言葉を使うようにしよう。


夫の浮気相手の話に戻ります。

「早く奥さんと別れてよ!」 などと、

イライラした調子で詰め寄っていた

夫の浮気相手の脳内には、

「ストレス物質」 であるコルチゾールという物質が満ち、

そうこうするうちに

夫は浮気相手にうんざりし、

「妻の方がよっぽど魅力的だ」

と再認識して家に戻ってきたのです。



しかし、

このような展開をもたらすためには、

妻が 「敵の幸せを祈る」 という

境地に達することが必要だったわけです。




なかなか真似のできない境地

と思われるかもしれませんが、

決して不可能なことではありません。



争いごとや勝負にかかわることで

行き詰まりを感じたら、

これを1つの参考例として、

まず心から祈ることを試してみてはいかがでしょうか。



『脳科学からみた「祈り」』より


ここで、
お友達の はーい♪にゃん太のママ さんからコメントがきたよ。
ありがとう。

はーい♪にゃん太のママさん
「まるで、私のためのお話のようで
感動しました」




(私)
ん?

イライラしていて、
「ストレス物質」 であるコルチゾールという物質が
満ちているということですか?

にゃん太ママさん、お忙しいから、
イライラすることはたくさんあるでしょう。




はーい♪にゃん太のママさん
「実戦出来るよう
頑張ります。
全ての人の願いが叶い
幸せが訪れますように」






ここで、お友達のponsunさんからコメントがきたよ。
ponsunさん、ありがとう。

ponsunさん
「>「敵の幸せを祈る」 という
>境地に達することが必要だったわけ


たまたまですが
今少し前に、
素(す)のわたしが、いて
まわりのありとあらゆる敵がいて、素敵になる
と気づいたところです

あまりにも見事なシンクロニシティに
驚きです!」




(私)
漢字って、いろんなことに気づかせてくれますね。

まわりのありとあらゆる敵が、
私たちを向上させ、
素敵にしてくれるということですね。

敵はいない方がいいと思っていたけど、
よく見えてきました。








(『脳科学からみた「祈り」』2もどうぞ
◎他人に配慮できる人は運がよい。
◎利己的な人々の方が、主観的な幸福感が低い。
◎人類は、共に助け合うことで生き残ってきた。)



(『脳科学からみた「祈り」』1の内容
◎「よい祈り」を続けると、よい方向に変わる
◎敵の幸せも祈れるようになると、奇跡が起きる
◎ベータ・エンドルフィンとは、
◎怒り・妬み・恐れ・不安を持つと、コルチゾールが分泌。
◎「その行動が良いのか、悪いのか?」を判断するのが「社会脳」。
◎人の不幸を祈ると、自分自身にも悪影響を及ぼす逆効果の祈りに。)



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進化
『進化しすぎた脳』1






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1. Posted by ponsun   2015年06月01日 04:39
5
脳科学者、中野信子さん

存じ上げませんでした


「敵の幸せを祈る」 という

境地に達することが必要だったわけ


たまたまですが
今少し前に、素(す)のわたしが、いて
まわりのありとあらゆる敵がいて、素敵になる
と気づいたところです

あまりにも見事なシンクロニシティに
驚きです!


ありがとうございます
2. Posted by はーい♪にゃん太のママ   2015年06月02日 19:48
こんばんは
ありがとうございます(*^_^*)
まるで、私のためのお話のようで
感動しました
実戦出来るよう
頑張ります。
全ての人の願いが叶い
幸せが訪れますように
3. Posted by ひよこ(管理人)   2015年06月04日 16:28
ponsunさん、

脳科学者、中野信子さんは、
おばあちゃんと一緒に、民放を観ていると、よくみかけます。

ponsunは、まだお若いから、縁がないのかもしれませんね。


ありがとうございます。
4. Posted by ひよこ(管理人)   2015年06月04日 16:35
はーい♪にゃん太のママさん、

おいそがしいところ、訪問していただき
ありがとうございます。

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