2009年05月29日
日経平均リンク債に注意
およそ10年近く前から話題になっていながら、今年に入ってから「どうなんでしょう?」と聞かれることが増えた金融商品のカテゴリーに「日経平均リンク債」がある。
結論からいうと……十分な注意が必要ですね。
一概に日経平均リンク債といってもいろいろありますが、日経平均が1年以内に当初より3割以上さがること(=ノックインという)が一度でもあれば日経平均と連動したリターンになり、下がらなかったら年5〜7%の利率が得られる、というような商品設計が主流です。
イメージとしては、勝てばプラス6%、負けたらマイナス30%といった感じですので、9割以上の確率で勝てると思っていて、負けた場合は仕方ないと覚悟ができている人でなければ、日経平均リンク債は買わないほうがいいでしょう。
2009年5月29日現在、株式のマーケットは世界的に落ち着きつつありますが、上昇と横ばいだけが続くことはなかなかなくて、どんな年でも1年間に1〜2回は「悪いニュースが続いて2〜3ヶ月下がり続ける」というタイミングが来ます。
そのときに底割れしなければ勝ちなのですが、上げ相場はゆっくり、下げ相場は急激なので、日経平均リンク債を持っている人は、1年間で1回はヒヤヒヤする場面があると思います。
というわけで、
もし日経平均リンク債の購入を検討する場合は、今後のリスクとリターンを十分に想定したうえで、債券の発行体が破綻するリスクも考慮した上で、注意して慎重に取り組むべきと思います。
もし、自分にあった資産管理の答えを自分だけで出すのが難しいと思われた方は、住まいと保険と資産管理のファイナンシャルプランナーの初回相談だけでも利用してみることをおすすめします。
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2008年05月01日
円高ドル安トレンドの反転は?
現在、急激な円高ドル安の進行が一段落しているところですが、昨年夏から始まったこのトレンドはいつ反転するのでしょうか?
現時点の、私の本命予想は2009年後半です。
過去2回の円高ドル安トレンドからの反転は・・・
【前回】2004年の半ばに米国が政策金利を上げ始めた半年後、2005年1月を底にして円安ドル高トレンドに転換。
【前々回】1999年の半ばに米国が政策金利を上げ始めた半年後、2000年1月を底にして円安ドル高トレンドに転換。
今回、米国の政策金利は急ピッチで下がってきて、ようやく2%で止まりそうな雰囲気ですが、下げ切って半年もすれば景気が減速や後退から回復して、2009年の前半にはインフレを恐れて政策金利を上げ始めて・・・2009年の後半には再び円安ドル高のトレンドに戻る、という循環がやってくる! と言い切りたいところですが、
・・・相場が循環するのは確かですが、そのタイミングまではなかなか読めません。
日本円、米ドル、ユーロ、その他、バランス良く資産を持っておきたいものですね。
●資産形成のおすすめ本 「65才までに"あと3000万円"ムリなく貯める!!」(白鳥光良著)
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2007年10月31日
長期の資産形成に役立つ1冊

この本は、将来を真剣に考える39才以下の人を主な対象として書かれた本格的な「資産形成の本」。
「65才までにあと“3000万円”ムリなく貯める!!―39才・貯金0からでも大丈夫!!」(ローカス、白鳥光良著)
将来のお金の不安をなくしたい20代〜30代の方は、1冊は自宅に常備しておいて損はありません。
なぜなら、39才・貯金ゼロの状態にあるサラリーマンでも、かなり高い確率で「65才までに3000万円貯める」ことがムリなくできる体系的な方法が具体的に載っているからです。
以下に目を通したうえで、あなたの人生に役立つと思われたら、お買い求めください。
はじめに――何も考えなくても老後の不安がない時代は終わりました
第1章 なぜ「65才までに3000万円」なのか?
第2章 あなたにもできる! 65才までに3000万円
第3章 “年5%以上のリターン”を可能にする13の考え方
第4章 月5万円の運用資金を“ムリなく”作る13の方法
第5章 老後はもう怖くない! 先行スタートした人たちの声
おわりに――今日からはじめの1歩をふみだそう!
資産形成の決意表明書
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2006年12月22日
わずか1年で30円動いた通貨
昨年 2005/12/23 に
201.75 で1万ポンドだけ買った GBP/JPY を、
本日 2006/12/22 に
232.56 で売り決済しました。
ちょうど1年間で30円以上・・・。
こんなに動くとは思いませんでした。
抵抗なく1ポンド=240円を目指しそうですが、
いったん仕切っておきます。
評価損益: +308,100円
スワップ金利: +92,444円
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2006年10月01日
10月以降の日本株・世界株の動きは?
短期・中期の相場は、いわゆる材料で動くものではなく、「下がったら上がる、上がったら下がる」の繰り返し。そのサイクルに、ジャーナリストによる色々な理屈がつけられるだけ、なんですよね。
長期トレンドは、日本株も世界株も2003年より上昇中。
そんな中で、日本株は「景気拡張がストップ」のような悪いサプライズさえなければ、年末に向けて高値を超えていく可能性が高いと個人的に予想しています。でも、個人投資家が好きな小型株が本格的に上がるのは日経平均が今年の高値を更新した後になりそうですね。
また、米国株はS&P500もNYダウも9月下旬に高値を更新して少し過熱感がありますので、10月に数%の調整が入るのが自然と思いますが、その後は年末に向けて高値更新を繰り返す……を70%のシナリオと想定しています。
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2006年07月24日
"Stocks for the Long Run"の日本語版
先日、あの有名な"Stocks for the Long Run"の
日本語版が発売されたのを本屋で発見して即購入。
株式投資〜長期投資で成功するための完全ガイド
8割ほど読み終わりましたが、上級者向けですね。
おとなの資産設計をする方にはオススメの1冊です。
過去200年の様々なマーケットのデータが
芸術的なまでに考察されていて感動的です。
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2006年07月10日
米ドルの次の仕込みは8月以降か
しばらくの間は、米ドル安のトレンドが続きそうですね。
私自身の米ドル取引の状況を少しだけお伝えすると、4月後半から5月上旬に3回くらい細かく損切りしたあとに、5月14日に109.09円で30,000USDだけ大底で買えたのを、6月下旬に3回に分けて平均115円台で売却できました。
8月以降に「米国、そろそろ利上げ打ち止め」のテーマが再燃して110円を割り込むタイミングがあれば、再び米ドルの仕込みチャンスが来ると見ています。
というわけで、今月中はじっと静観しておきましょう。
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2006年04月24日
証券仲介業スタート
「保険見直し」「資産管理」「住宅ローン」の3つの領域に強い専任スタッフの質の高いアドバイスを手頃な価格で受けられることを最大の特長としている、
(株)住まいと保険と資産管理は、3月下旬より正式に証券仲介業をスタートした。
同社の社長を務める白鳥光良氏は、
「証券仲介業のスタートにより、投資信託・国内外の債券や株式の取り扱いも可能となったため、3つの専門領域の商品ラインナップがほぼ完成し、さらにクオリティの高いプランがお客様に提供できるようになるでしょう」
と、新しい業務の意義について語った。
これから、同社がどのような資産運用相談サービスを展開してくるのか、注目したいところである。
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2006年03月09日
リバランス効果の活用
本日は、
リターンを向上させる5つの戦略
のうち、サブストラテジーの2つめ、
(5) リバランス効果の活用
⇒ 年1〜%のリターン向上効果
について、お届けしましょう。
「リバランス」という言葉、聞いたことがありますか?
この英語を分解すると、
リバランス = Re(再び)+Balance(バランスを取る)
という意味になります。
例えば、100万円を持っている人が、
▽世界株式50%(50万円) + 世界債券50%(50万円)
というポートフォリオで運用を開始したところ、
株式が好調で債券が不調となり、1年間が経過した段階で、
▼世界株式60%(72万円) + 世界債券40%(48万円)
という状況になったとしましょう。
この段階で、当初の50%ずつに配分を変えて、
▼世界株式50%(60万円) + 世界債券50%(60万円)
というポートフォリオにすることを「リバランス」と言います。
リバランスの実行は、
「相対的に割高になった資産を少し売って、
相対的に割安になった資産を少し買う」
アクションに相当するため、定期的に行なうと、
リターンを高める効果があります。
どの程度のリターン向上に貢献するか、
明確な結論はありませんが、年率1%以上のリターンを
高める効果は期待しても良いでしょう。
何と言っても「割高売りの割安買い」を実行し続けるのですから。
また、「積立金自動調整法」の機能がある投資型年金や、
定期的にリバランスを行なってくれる投資信託を利用すると、
あなたの手間が減るだけでなく、リバランスに掛かるコスト
(特に税金)が少なくて済むのでおすすめです。
▼リバランス効果について詳しく知りたい方への、参考ページ
1.初心者向け⇒ リバランスについての効果例(野村アセット)
2.中級者向け⇒ サボテン投資法(マネックスメール)
3.上級者向け⇒ アセット・アロケーションの重要性とリバランス
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2006年03月08日
小型株効果の活用
本日は、
リターンを向上させる5つの戦略
のうち、サブストラテジーの1つめ、
(4) 小型株効果の活用
⇒ 年1〜%のリターン向上効果
について、お届けしましょう。
最初に、「小型株」とは何のことか分かりますか?
正確には、時価総額(じかそうがく)が低い株式のことです。
売上や利益の規模が小さい企業の株式と言ってもOKです。
「小型株効果」をカンタンに言うと、《小型株のリターンは、
大型株のリターンよりも高い》ということです。
およそ、年2〜3%程度のリターンの違いがあります。
なぜ、そうなるのか?
例えば、利益が1000億円の会社(=大型株)と、
利益が1億円の会社(=小型株)があるとします。
1000億円の利益を数年で1兆円にするのは困難ですが、
1億円の利益を数年で10億円にする会社は、珍しくありません。
そして、企業の利益が10倍に成長すると、
前後して株価も10倍くらいに成長していきます。
数年で利益を10倍にするのは一部の小型株だけですが、
銘柄群の平均で見ると高いリターンになるというわけです。
この小型株効果は、米国では1980年代に実証、注目され、
バブル崩壊後の日本の株式市場でも実証されています。
世界中の株式市場で見られる現象です。
ただし、注意点があります。
小型株は、大当たり銘柄もあれば、大外れ銘柄もあるので、
数銘柄の小型株を買うだけでは十分にリスクが軽減できません。
小型株効果をしっかりと味方につけて、リターンを高めつつ
リスクを抑えるには、いわゆる小型株ファンド(投資信託)を
通じた投資を行うのがベストと言えるでしょう。
追記1:
小型株ファンドでも、短期間で1.5倍〜2倍以上になった場合は
その後の調整が極めて激しいので、慎重に投資しましょう。
追記2:
小型株は、大型株(日経平均など)がハッキリと上昇した後に
ワンテンポ遅れて素晴らしい上昇を見せることが多いです。
大型株→小型株の順に波乗りするのも、面白い戦略です。
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