酒仙庵

唎酒師が綴る酒とグルメの随想日記。 酒の薀蓄やつまみの作り方がびっしり詰まっている。 酒好きとグルマンに贈る秘蔵のblog。

2004年06月

焼きエリンギ

124e0f30.jpg香りの良い茸のエリンギは焼いて生醤油を掛けても美味しいが、焼いたエリンギに「にがり」を振り掛け、レモンを搾っても美味しい。
にがりとレモンがエリンギの香りを最大限に引き出してくれる。
エリンギは、焼き過ぎると水分が無くなるので焼き過ぎないよう注意を要する。
「にがり」は、精製されたものよりスプレー容器に入った天然の深層海水の方が風味が良い。

きびなごの刺身

2285a86a.jpgきびな(きびなご)と言えば、鹿児島の代表的な食材であるが、長崎でも刺身か生姜と一緒に煮て食べる。
新鮮なきびなごは、何と言っても刺身が一番で、酢味噌か生姜醤油で食べるのが美味しい。
淡白な味と歯応えは、生酒などの爽酒と合わせれば最高の御馳走である。

北鎌倉

064d7f3c.jpg21日、北鎌倉の「東慶寺」と「明月院」を訪れた。
今年は雨が少なかったため「あじさい」の花の色があまり良くないと聞いていたが、それでも境内一面に咲いている色とりどりの「あじさい」の花は見事であった。
さすが「あじさい寺」と呼ばれるだけのことはある。
「東慶寺」の近くで「近為」という看板を見つけ行って見ると、やはり京都・西陣の老舗漬物屋「近為」(きんため)の支店であった。
この店でも、昼に「茶漬けセット」(2,100円、2,650円)を食べることが出来る。
北鎌倉の雰囲気に融け込んだ感じの良い店である。

里芋の変わり煮っ転がし

522a6b2a.jpgテレビ番組で紹介されていたのを参考にして、一風変わった里芋の煮っ転がしを作ってみた。
1.里芋大4個を皮をむいて、1個を3等分の乱切りにする。煮崩れ防止に面取りをする。
2.昆布と鰹のダシで柔らかくなるまで煮込み、砂糖と醤油で味を付け、汁気が無くなる寸前まで煮込み、バター10グラムを入れ、最後に醤油大さじ1をまわし入れ、仕上げる。
ダシの味が中まで染みとおり、バターの香ばしい香りも加わって、一味も二味も違う濃い味の煮っ転がしが出来た。
飲み物は、コクの有る純米吟醸酒が合う。

浜離宮

4a789ef0.jpg18日(金)、芝の「浜離宮」を訪れた。
65歳以上の入場料は半額の150円である。
東京都の粋な計らいか?
広い園内の一番奥に「塩入の池」があり、池のほとりの売店で800円の「おでんランチ」と缶ビールを買って、美しい景色を愛でながら昼食を摂った。
池の中ほどに小さな島があって、この島に建つ「中島の茶屋」で500円の抹茶と和菓子を戴く。
池から8分のところに船着場があって、ここから浅草行きの「水上バス」に乗って隅田川を地ビールを飲みながら遊覧できる。(1,200円)
「浜離宮」へは、JR新橋駅前から都営バス(200円)に乗って「浜離宮前」で下車して歩道橋を渡れば直ぐである。

ゴーヤのごま油炒め

de1249c2.jpgゴーヤ(にがうり)は沖縄の郷土料理ゴーヤチャンプルとして有名だが、我が家では普段ゴーヤは硬めに茹でて鰹節と醤油だけで食べる。
この方が味がさっぱりしていて、ゴーヤの苦味も利いていて美味しい。
昨晩は、ゴーヤをごま油炒めにしてみた。
1.ゴーヤは種を取り、スライスして茹でる。
2.フライパンにごま油を引き、茹でたゴーヤを炒める。
3.鰹だし汁に日本酒、みりん、醤油を加え半分になるまで煮詰めたタレをゴーヤの上から掛ける。
4.白胡麻を散らして出来上がり。
これは味に深みがあり、また変わったゴーヤの風味を楽しめる。
酒は純米酒が良く合う。

今日から21日(月)まで東京に出掛けるので、この「酒仙庵」は暫くお休みとなる。

豚肉と野菜のサラダ

1296d68f.jpg茹でた豚肉と色々な野菜にゴマドレを掛けて、さっぱり味のサラダを作ってみた。
1.冷シャブ用の豚肉をしっかり茹でる。
2.レッドオニオンを千切りにする。
3.青ピーマンの種を取りスライスする。
4.ロケット菜を適当な大きさに刻む。
5.皿にレッドオニオンを敷き、豚肉、青ピーマン、プチトマト、ロケット菜の順に上に載せる。
6.上からゴマドレッシングを掛けて、レモンを搾り出来上がり。
プチトマトは、彩りと味の引き締めに欠かせない材料である。
このサラダは、これからの暑い季節向きで、どのような飲み物にも良く合う。

ズッキーニのオリーブ油炒め

d8cdfdbe.jpgズッキーニをオリーブ油で炒めて生醤油を掛けてみた。
これもなかなかいける。
1.ズッキーニは、5〜6ミリ厚さの輪切りにする。
2.フライパンにオリーブ油を引き、ズッキーニを焦げ目が付くまで炒める。
3.熱い内に生醤油を回し掛けする。
醤油がズッキーニの中に染み込まない場合は、箸の先でズッキーニに穴を開けて醤油を染み込ませてやる。
これは、ビールやワインのつまみになる。

島原桜門湧水

926d9e25.jpg島原は湧水の町としても有名である。
昨日は天気も良かったので、2ヶ月ぶりに車で島原の桜門湧水まで水を汲みに行った。
片道60キロ往復3時間の道のりではあるが、ここの湧き水を一度飲んだら、もう他の水は不味くて飲めない。
標高1359メートルの雲仙普賢岳から何年も掛けて地下をくぐってきた湧き水で、1時間70トンの豊富な水量があり、県内外から1日4、500人が訪れる。
この水を使って造った氷を使った「シングルモルト余市12年貯蔵」のロックは正に世界一の味と酔い心地である。
途中、森山町に寄り道をして、「もぎたて市」で新鮮なもぎたての野菜とイカの薄塩辛ゆず味をゲットし、トランクの重くなった車を引きずって我が家へと向かった。

カリフラワーとベーコンと玉子のブラックペパー炒め

7627facc.jpgあり合せの材料でチョット変わった一品を作ってみた。
1.カリフラワーを硬めに茹でる。
2.ベーコンは一口大に切る。
3.フライパンにサラダ油を大さじ1入れ、ベーコンを炒め、焼色が付いたら、カリフラワーを入れる。
4.塩、ブラックペパー、日本酒大さじ1、醤油大さじ1を入れる。
5.玉子2個を軽く解きほぐし、からめる。
6.小葱のみじん切りを上に散らす。
以上で出来上がり。
おかずがもう一品欲しいときに役に立つ。

プチトマトのカルパッチョ風サラダ

8d2d8d3e.jpg赤ワイン用の肴として「プチトマトのカルパッチョ風サラダ」を作った。
深めの小鉢に十字に切れ目を入れたプチトマトを入れ、その上に青じそのみじん切りを加える。
これをカルパッチョソースに漬け込む。
プチトマトの酸味にカルパッチョソースの深みのある味と青じその香りとが溶け合って、赤ワインの旨味を引き立てる。
合わせた赤ワインは、カリフォルニア・SONOMA COUNTY の「FORESTVILLE PINOT NOIR 2000」。

ニンジンとシーチキンのサラダ

cbd22207.jpgテレビの番組で紹介されていた「ニンジンとシーチキンのサラダ」を作ってみた。
1.玉葱とニンニクをみじん切りにする。
2.ニンジンをサッと茹でて細切りにする。
3.シーチキンは缶詰のものをそのまま使う。
4.ボウルに上の1,2,3を入れ、ワインビネガを小さじ1加えて良く混ぜる。
これで、出来上がり。味は想像以上にグーであった。

ブロッコリーのサラダ

22768989.jpgブロッコリーは大変栄養的に優れた野菜である。
ブロッコリーにはガン予防・風邪予防に欠かせない、美容にも効果的なビタミンCがレモンの約2倍含まれている。 さらにブロッコリーにはカロチン(ビタミンA)、ビタミンB郡、リン、カリウム、食物繊維などもたっぷり含んでおり、皮膚や粘膜の抵抗力を強める、血糖値を正常に保つ、便秘の改善などの効果が期待できる。

またブロッコリーには、ビタミンの一種である葉酸が他の食材に比べ非常に多い。
葉酸は、細胞が分裂して新しく増殖する時や赤血球が増殖する時に必要不可欠なビタミンで、貧血予防、動脈硬化の予防効果がある。
ブロッコリーは、花蕾(からい)というつぼみの集まった部分が好まれるが、茎や葉の部分にも栄養がたくさん含まれているので、捨てずにぜひ食べたいものである。

ブロッコリーの料理法は、さっとゆでてドレッシングやマヨネーズをかけて食べるのが、いちばん手軽である。 ブロッコリーを長くゆでるとせっかくのビタミンCがこわれてしまうので、多少歯ごたえがあるくらいに、かためにゆでると良い。

昨晩は、このブロッコリーにごま油で炒めたちりめんじゃこを載せてみた。
胡麻の風味とちりめんじゃこの塩分とで、そのまま何も掛けずに食べても美味しい。

酒痴

2e3d110f.gif山形県出身の詩人吉野弘の詩に「酒痴」という題の詩がある。
その詩の出だしは、
・・・・・・・・・
一日の終り
独り酒の顛末を最後まで鄭重に味わう
酒痴

殆ど空になった徳利を、恭しく逆さにして
縁からしたたるものを盃に、しかと受けとる
初めに、二、三滴、素速く、したたり
やがて間遠になり
少し置いて、ポトリ
少し置いて、ポトリ

やや長く途切れたあと
新たに、ゆっくり
縁に生まれる、ふくらみ一つ
おもむろに育ち、丸く垂れ、自らの重さに促されて
つと、盃に飛びこむ
一滴の、光る凱歌・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
この吉野弘の詩は、酒飲みの心情を美味く表現していて秀逸だ。
独り徳利を傾けるとき、この詩を思い出し、おもわず頬が緩む。

創作中華料理「はやかわ」

cb82da5b.jpg長崎市古川町に「はやかわ」という創作中華料理店がある。
最近若い女性を中心に人気のある店で、オーナーシェフはホテルニュー長崎の中の中華レストラン「桃林」の総料理長をしていた早川さん。
一品づつタイミング良く出される料理は、いずれも唸るほど美味である。
何度でも訪れてみたくなる新しいタイプの創作中華料理店である。
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