ヒバラコーポレーション社員奮闘記

2015年05月

カチオン電着したタンク内の膜厚を測定するため、タンクを「ぱっかぁ~ん」 
カットする予定でしたが、「最初から半分にカットした状態でカチオン電着した
と思われるのでは?」と社長に言われ、「ん~、確かに・・・

ということで、開口部から一番遠いコーナー部分を三角に袈裟斬りました。

そこから腕を入れてタンク底部内面膜厚を測定したところ26.1um
袈裟斬りしたコーナー部分の内面膜厚は24.0um
サイコロの から一番遠い箇所でも、24um以上塗着出来ていることを
確認出来ました。

また、タンクをカチオン電着した際のタンク内電位と電流の実測データを
右下グラフに示しておりますが、このトレンドを見てもタンク内面が塗着
していることを読み取れると思います
(あまり詳しくお見せ出来ませんが)
 
開口部の狭いタンク・箱型・円筒形状の内面も、カチオン電着で均一に
塗装されたい方は、是非ヒバラコーポレーションまでお問合せ下さい。
(弊社まで来て頂ける方には、袈裟斬りしたタンクをお見せ致します)

 
Tank2 

カチオン電着は下記利点により、自動車部品メーカでも
幅広く使用されています。 

<カチオン電着の利点>
 1.電気的な制御(電圧/時間)により塗膜を一定に保つ
 2.金属の溶解反応が生じないため耐蝕性に優れている。
 3.つきまわり性が良く塗り漏れを防止することが出来る。
 4.塗料を約95%回収可能なため塗着効率が高い。
 5.水溶性塗料であるため溶剤による大気汚染が少ない。

  ・・・が、弱点が無い訳ではありません。

タンクや箱型でも開口部が広い場合は、塗膜を一定(均一)に
保つことは出来ますが、開口部が狭い場合は内部の塗膜は
薄く(又は塗着しなく)なります。
サイコロ















この課題を解決するため昨年より試行錯誤した結果、開口部が狭い
タンクや箱型形状の内側でも、カチオン電着で均一な塗膜を形成
することに成功しました!

サイコロ2















タンク・箱型・円筒形状の内面カチオン電着で、同様な悩みを
抱えている方は、一緒に問題を解決致しますので、
是非弊社へお問合せ下さい。

ホントに出来るの?と思われている方のために、次回の奮闘記では
実際に電着したタンクを「ぱっかぁ~ん」とカットして、内側の膜厚
を測定している写真をUpします!


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