映画『壬生義士伝』夏の終わり

2008年08月26日

Catch Me If You Can

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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン



時は1960年代、主人公はフランク・アバグネイルJr.。
パンアメリカン航空のコ・パイロット、医師、弁護士などなどに成りすまし、行く先々で
小切手を偽装、数年の間に400万ドルを稼ぎ出した天才詐欺師がおりました。
彼が逮捕された時点でも、まだ21歳だったそうです。なんと彼は実在の人物だというから驚き。



医師やパイロットに成りすまし…って肩書きだけでなく実際コックピットに乗り込んで
フライトしちゃったり、弁護士試験にもパスしてしまうし、普通の人ならビビって
諦めてしまいそうな場面もどえらい度胸で切り抜けてしまいます。
『それは無理やろ』と思うのですが、実話なんだから凄いです。
プロデューサーでもついてたんちゃうか、というくらい見事な知能犯っぷりは見てて痛快。
俳優的要素を持っていたんでしょうけど、それだけではなくて一種の天才なんでしょうね。
『アンビリーバボー』でもこの人のことを採り上げていたそうな。

詐欺師とFBIとの追いかけっこはちょっと『ルパン3世』を思わすような
コミカルさで軽快に展開されます。あっと驚くような手口が次々と出てきてはさくっと逃げる
そのテンポがあまりによくて、現実離れ感があります。そこがいい。
裕福な家庭に育って、父親の失敗、両親の離婚のショックで家出して以来犯罪に犯罪を重ねて
ひとり生きて行く16歳の主人公の心の中もじわじわ伝わって来て、単なる
ドタバタ劇には終わっていません。


役者さんたちが良かったなぁ。
トム・ハンクスさんのちょっと抜けてるけど人情家のFBI捜査官も、コミカル一辺倒じゃない
あたりを上手く出してはってナイス準主役。彼とフランクとの間に芽生えた感情も嘘くさくないです。
相変わらず妖気漂うクリストファー・ウォーケンさんの父親役にも目が釘付け。
名士から転落してしまった哀愁をひしひしと感じさせながらも、ピーンと張ったものがあります。
カリスマというのでしょうか。息子が敬愛してやまない父、っていう説得力に唸らされました。
そして久しぶりに見たレオナルド・ディカプリオはまさにフランクそのもののように感じらて、
なんとも一番魅力的でした。ナイーブな役がとてもはまる人やな。
お顔立ちはファニーやと思うんですけど、ほんと素敵な役者さん。

場面の心情を質感にして映し出したカメラや、抑えた感じでムードを醸し出す木管系ジャズ〜
華やかめのシナトラ、優しいナット・キング・コールの歌など音楽の使い方もハマってて、
話に気持ちを引っ張りこんでくれました。
あ、オープニングのアニメーションもかっこいいのですよ。リピートして観ました。

監督は『E.T.』や『ジュラシック・パーク』でお馴染みのスティーブン・スピルバーグさん。
SFやドキドキ系もいいですが、『太陽の帝国』や『シンドラーのリスト』などの
メッセージ性の強い社会派映画、そしてこういう『事実は小説より奇なり』的実話も
上等なエンターテイメント作品に仕上げてしまうなんてね〜。

ラストは書きませんが、おお…と舌を巻いたというか何と言うか。
ここまでのことをして、寂しい子供は求めていたものを手に入れられたのかな?
失ってしまった『幸せな家庭』という居場所を。そうあってほしいな。
フランクの幸せを祈りたくなる気持ちで観終えたのでした。もう一度観たいです。


hibiawa2005 at 22:08│Comments(2)TrackBack(0)映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by (もと上海の)ゆうこ   2008年08月27日 11:20
にいはお・ま?
こんにちは。超お久しぶりです。新井裕子です。メッセージ欄見つからにゃくて、コメント欄に書き込んでごめんね。

お元気ですか?このブログもず〜っとご無沙汰していたけど、久しぶりに来たら・・・すごいねぇ、ずっと続いていたのね相変わらずの美味しそうな写真にうっとりです。

私達は昨年末、香港に引っ越しました。上海よりやっぱり良いよ、全然。

それでは、また
2. Posted by 管理人   2008年08月27日 20:11
わ〜ゆうこさん、お久しぶりですご無沙汰ばっかしてすみません。

そうなんです、このブログも細々と…けっこう長く続いてますね。
すっかり生活の一部になってしまいました。

香港に移りはったのですね。何年間かいはるのでしょうか?

またメールしますね。

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