全日本コンテスト2006春_小原さんスピーチ1「「かれいなる人生」、こう聞いてあなたは何を思い浮かべますか。多くの方は「華麗」を想像されたことでしょう。しかし最初に言葉の定義をしておきますと、今日お話したいのは、「加齢」の話です。」…先日の淡路夢舞台でのコンテスト決勝、私のスピーチはこうして始まった。加齢なる人生を生きるとは人生のプロフェッショナルになること、そしてそれが人生を華麗に過ごすための秘訣であること、と少々大げさに構えた内容だった。しかし、コンテストスピーチにはこれくらいのケレン味があった方が
舞台でも映える、と私は思っている。

当初は今回のコンテストに出場するつもりはなかった。クラブコンテストで負ければその時点で終わり、その次のディビジョンコンテスト(地区大会)で決勝への出場権が得られてもそこで終わりにするはずだった。それはスピーチの中でも述べているが、今年度はPTA会長を引き受けており、その総会が淡路の大会と同じ日の午前中に行われることになっていたからだ。当初は時間的にどう考えても無理だと思った。だから出場をあきらめていた。それが改めて時間を確認してみると、コンテストは16時開始とのこと。PTA総会が11時前に終われば何とか間に合うか、そう思い始めた途端、頭の中で時間の計算が始まった。パソコンの乗り換え案内で交通機関の乗り継ぎを何度も確かめ、早く安く行く方法を色々と考えた。結局、当日11時30分発ののぞみに飛び乗り、舞子から明石海峡大橋の高速バスに乗り継いで、淡路夢舞台には15時30分に着いた。ちょうどワークョップが終わった所で、コンテスト運営担当の名古屋クラブの面々と、「間に合ってよかったね」と抱き合った?のである。

私のスピーチ順は8人中5番目。コンテストで未だに1番目になったことがないのは強運というべきか。今回は小道具が多いので、プラカード、かつら、弁当箱を人に見られないようにそそくさと準備する。それと髪型。コンテストのために伸ばし続けた長髪を櫛で前に垂らして出来上がり。マイクテストなどはどうでもよかった。

全日本コンテスト2006春_小原さん 賞状授与3位スピーチ本番、私の順番が来る。淡路夢舞台は2度目とはいえ、大勢の人の前は緊張する。舞台中央に立ったとき、スピーチ開始のスイッチが入った。コンテスト用の声がのどからほとばしり、会場に響き渡る。これはいけるか、と思った瞬間コンテストの罠に嵌る。事前に考えていたものとは違う言葉が口から出、また受けを狙った台詞がまるで出てこない。かくして、本筋は変わらぬものの、ディビジョンコンテストとは微妙に異なったスピーチとなった。恐らく両方のスピーチを聞いた人は、ユーモア性を抑えてメッセージ色を強くした、と思われたことだろう。見た目には確かに前よりもすっきりした。しかし事実は違った。ここが1位になった東さんの最初から優勝を狙って何度も準備されたスピーチと、3位に終わった土壇場でのひらめき勝負の私のスピーチとの差だな、と感じた。ただ、東さんと2位の高橋さんと並んで全国3位に入賞できたことは、当初のことを考えれば上出来、と自分を褒め称えたい。

そして、夢の舞台に響代表として立てたことは、ここに至るまでの過程で励まし、助言を与えてくれたクラブの方々あってのことである。クラブコンテストから始まった私の今回のスピーチがここまで研ぎ澄まされたのは、クラブの応援があってのことだと実感できたのが今回の大会だった。響のみなさん、夢をありがとう。

(小原)