1: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:01:43.36 ID:I87UJ9SV0.net

男「普通は一芸入試だよな、募集要項の誤植か?」
男「まあでもこの大学に面接だけで入れるなら……内申基準もそんなにキツくないし」
男「ぶっちゃけ一芸も持ってないけど、受けるだけ受けてみるか」



転載元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1407650503/




2: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:06:16.44 ID:I87UJ9SV0.net

試験当日

男「やばいめちゃくちゃ緊張してきた……受験者結構多いし……」
男「にしても見事に男ばっかだな、この学部の男女比率ってそんなに偏ってたっけ?」
男「まあいい……集団面接もあるんだし、男だらけの方が気が楽だ。多分」

ビラ「こんにちはーチラシどうぞー」

男「あ、ども」

ビラ「あれ、君受験生? 俺ここの在学生なんだよ、今バイト中だけど」
ビラ「今の時期だと推薦入試かな?」

男「え、あ、はい……一ゲイ入試です」

ビラ「えっ」



3: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:12:17.40 ID:I87UJ9SV0.net

ビラ「あっそ、そうなんだ……頑張れよ! じゃ!」

男「え? ……行ってしまった。何だ急によそよそしくなって」
男「まあいいや。開場時間になったし、とりあえず俺も受験生控室に行かなきゃ」

ザワザワ

男「えーと俺は801番だから……ここか」
男「うわーめっちゃ人多いな……でも制服見ると、超進学校もあればFラン学校もある。本当に一芸なんだな」

筋肉「……すみません」

男「え? あ、何ですか」

筋肉「俺隣の席なんで……荷物を」

男「あっすみません今どかします!」



4: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:17:43.88 ID:I87UJ9SV0.net

男(すげーガタイいいなこの人……)
男「あの、運動部とか何かやってますか?」

筋肉「ああ、俺野球部です」

男「やっぱ違いますね運動部は。今日の一芸もそれで?」

筋肉「まあそうですね」

男(野球部ってことは甲子園出場とか? 俺こんな奴に勝てんのかな)

筋肉「そっちは、運動部じゃないんですか? 運動部は違うなってことは」

男「お、俺? 俺はえーと……そう! 運動部ではない!」
男「学外の社会人団体に所属してて! そっちでやってる的な?」

筋肉「大人相手ですか?」

男「はい!」
男(大嘘だけど……とりあえずでかいこと言ってカマかけてやれ!)



7: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:21:34.06 ID:I87UJ9SV0.net

筋肉「それにしても、やっぱり運動系っぽいやつら多いですね」

男「まあ分かりやすいですしね、一芸として」

筋肉「一ゲイといえば運動部、みたいなとこありますしね」

男「あ、でもほら、今入ってきたあの制服集団……県内屈指の進学校だ」
男「ひょろい奴多いし、頭脳系ですかね」

筋肉「ですね……あ、一人こっち来た」

眼鏡「ここ、いいですか?」

男「どうぞどうぞ、俺の前ってことは800番ですね」
男「……あなたの一芸は、頭脳方面で?」

眼鏡「はい、理数系ですね」



9: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:28:04.12 ID:I87UJ9SV0.net

眼鏡「数学オリンピックとか出てたんで、その経験を活かそうと思って」

筋肉「数学で一ゲイあるんですか?」

男「ちょ」

眼鏡「ありますよ、件数は少ないですけど……大学教授あたりと一緒にいるといい刺激になりますしね」
眼鏡「ちょっと変わった人が多いから、一味違う一ゲイになりました」

筋肉「おお……」

男(なるほど、運動系が多い中で頭脳系アピできたら印象に残るかもな)
男「お、俺も実はそっち系……」

眼鏡「えっ」

筋肉「えっ」



10: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:31:35.60 ID:I87UJ9SV0.net

筋肉「さっき社会人団体にいたって」

男「え? あ、それは嘘……じゃなくて、両立! 文武両道ってやつ!」

眼鏡「じゃあ何か大会に出てましたか? もしかしたら会ったことあるかも……」

男「い、いやいや! 俺はその……文系! 文学の方で!」
男「大学教授と言っても文学部とかの方の先生でさ、ちょっと畑は違うよな!」

眼鏡「文系……そっちにも秀でた一ゲイがあるんですね……何だか耽美ですね」

男「いやまあ、あはは」



14: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:51:06.87 ID:I87UJ9SV0.net

試験官「それでは一ゲイ入試を始めます」
試験官「最初に集団面接を行い、次に個人面接を行います。集団面接の組み合わせと順番はこれから掲出します」

男「いよいよだ」

筋肉「俺たちも、もうライバルってことですね」

眼鏡「集団面接は受験番号順ではなく、完全にランダムなんですよね」

男「そうでしたね」
男(じゃなかったらこんな隣近所の番号の奴に大嘘つかないっての)

眼鏡「見に行きますか、組み合わせ表」



15: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:55:05.57 ID:I87UJ9SV0.net

男「……マジか」

眼鏡「まさか僕たち三人とも一緒の組とは、奇跡ですね」

筋肉「見知った人でよかったですよ、リラックスして臨めますね」
筋肉「あと一人は……あの人か」

意識「一緒のチームですね、どうもよろしく」

眼鏡「どうも」

意識「面接はチームワーク、受験生同士は敵ではなく味方! 皆さん一緒に合格を目指しましょう!」

男「うわ意識高えなこいつ」

筋肉「あなたの一ゲイは……」

意識「ボランティアと、学生団体です」

男「やっぱり」



16: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 15:59:01.43 ID:I87UJ9SV0.net

試験官「次の組、どうぞ」

筋肉「失礼します」
眼鏡「失礼します」
意識「失礼します」
男「……失礼します」

面接官1「どうぞ座って」

男(ここまで来たら、嘘をつきとおすしかない……)

面接官2「……」



18: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:05:09.76 ID:I87UJ9SV0.net

面接官1「それではまず簡単な自己紹介を」

筋肉「はい、僕は野球部に所属し三年の夏にはレギュラーとして甲子園へ……」

眼鏡「僕は数学オリンピック日本代表として渡米しメダルを受賞しました……」

意識「私はボランティア活動を恒常的に続けており、さらに学生団体では大学生に混じって……」

男「……」

面接官1「では次、最後の方」

男「わ、私は運動・頭脳・社会貢献の三つをこなしてきました!」

筋肉「えっ」

眼鏡「えっ」

意識「えっ」

面接官2「えっ」



19: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:10:41.46 ID:I87UJ9SV0.net

面接官1「ほう、運動は?」

男「社会人団体に参加して……」

面接官1「頭脳は?」

男「国文学関係の研究を大学ゼミレベルで進め……」

面接官1「社会貢献」

男「祖父母宅の近隣商店街の活性化に携わっておりました!」

面接官1「おーすごいですねそれは」

男(また嘘をついてしまった……けれどこれで三人のいいとこどりだ。勝てる!)

面接官1「では私からは以上。次、面接官2さんからの質問です」

面接官2「……はい」



21: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:17:56.55 ID:I87UJ9SV0.net

面接官2「先程の質問では皆さんいい答えをしていましたが……」
面接官2「果たしてそれは本当の姿でしょうか?」

男「!?」

面接官2「まず筋肉さん。あなたの所属する野球部は去年、不祥事を起こしていますね」

筋肉「え?」

面接官2「みんなで力を合わせて甲子園を勝ち取ったような美談を語っていましたが、去年の不祥事は他校との暴力沙汰」
面接官2「しかも中心となったのは二年。あなたの学年ですよね」

筋肉「そ、それは……もともと不真面目な奴らが勝手に……」

面接官2「では、その時図らずも厄介者を退部にできたおかげで部員の質があがり、翌年甲子園出場と」
面接官2「ただし相手校には、喧嘩を止めようとして巻き込まれたエース選手がいたようですが……そのことについては何か言いたいことは?」

筋肉「……」グッ

面接官2「いいです、もう大丈夫です」

男(何だ今の質問……ていうか何でそんなことまで知ってんだこの人……)



22: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:25:16.71 ID:I87UJ9SV0.net

面接官2「次に眼鏡さん。あなたの代の数学オリンピック代表引率者についてですが……」
面接官2「論文の捏造が発覚して今は学位を剥奪されています。知ってるでしょう?」

眼鏡「……っ、はい、知ってます」

面接官2「しかも現在、数多の賄賂疑惑が浮上しているんですよ」

眼鏡「そ、そんな!」

面接官2「近々報道もされるでしょうが……あなたのメダル、彼の賄賂が関わっていないと言えますか?」

眼鏡「……そんなこと、無いと思います」

面接官2「とにかく、あなたのアピールポイントに大きく関わっている人物がこんなにも汚職してるわけです」
面接官2「そのことについて……何も言えそうにないですね。結構」



26: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:35:42.37 ID:I87UJ9SV0.net

面接官2「意識さん、あなたが所属していた学生団体……」

意識「はい、飲酒ツイートのことですね。知っています」
意識「ですが私はもちろん潔白ですし、それをきっかけにその学生団体とは縁を切りました」

面接官2「話は最後まで聞きなさい。その後解体された学生団体から、未成年飲酒に関わっていないメンバーで再度団体を立ち上げましたね」
面接官2「ところが先日、あるサークルの乱交沙汰がニュースになった……その中に、再建した団体のメンバーが混じってましたね」

意識「……はい。でも」

面接官2「話を聞くと、彼ら大学生は単に高校生とつるむために団体を立ち上げたそうじゃないですか」
面接官2「あなたは潔白かもしれませんが、そういった団体内の風紀を放っておく人間が真の社会貢献なんてできますか?」

意識「……」

面接官2「いいです、結構です何も言わなくて」
面接官2「……次は最後、男さん」



28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 16:41:01.07 ID:oBc9g6md0.net

マッチョ採用
https://www.youtube.com/watch?v=uFVxv4t9e3E


腕立て伏せをしながらバナナにキスをするという謎の試験と
社長と”最終面接”って意味深の文字強調



29: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:42:26.79 ID:I87UJ9SV0.net

男「……質問を受ける前に、一言いいですか?」

面接官2「はい、なんですか」

男「さっきから聞いてれば、いくら面接官とはいえ何ですかその言い方!」
男「面接試験という空間において、これはパワハラと言っても過言ではないですよ!」

面接官2「……はあ」

男「それに今の話だって全部、彼らには致し方の無いことばかりじゃないですか!」
男「わざと反論できないような言い方で押さえこんで、圧迫にも程があります!」

筋肉「……」
眼鏡「そんな……」
意識「俺たちのために、面接官に刃向うなんて」

男「……以上です、面接を続けてください」
男(このくらい威勢よくしとけば、さすがにもう同じ質問はしてこないはず。ていうかするな!)
男(俺は嘘しかついてないんだよ! 前三人の事例なんて可愛いもんだ! 絶対めちゃくそに言われる……)

面接官2「……では面接を続けます」

男「!」ホッ

面接官2「男さん、あなたの経歴ですが……」

男「駄目だった」



30: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:47:52.85 ID:I87UJ9SV0.net

面接官2「男さんが先程話していたこと、内申書や願書には全く書かれていませんよね」

男「それは……書く欄が足りなかったんですよ」

面接官2「英検や漢検、ボールペン字講座修了は書いてあるのに?」

男「ぐっ……か、紙に書くのはそういう、面接でわざわざ言わないような内容にしてるんです」
男「一芸入試の面接で、皆が持ってるような英検三級や通信講座ボールペン字とか言いませんよね」
男「しかし、先程述べたことは必ず言います! それが私のアピールポイントだからです!」
男「紙数枚になど収まらない自分自身を、面接でぶつけにきたんです!」

面接官2「ああ……そうですか、分かりました。どうも」

面接官1「じゃあ、これで面接は終わりです。お疲れ様」
面接官1「控室に戻って、個人面接の説明を聞いてください」



34: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 16:56:50.69 ID:I87UJ9SV0.net

男「終わった……恐らく俺は落ちた……」

眼鏡「落ち着いて、まだ集団面接合格者は発表されてないんだし」

意識「集団で人数を絞った後、個人面接で最終決定……まずは集団合格発表がネックだな」

筋肉「とりあえず飯食べないか」

男「……俺買ってこないとない……ていうかちょっと、外の空気に当たりたいから出てくるわ……」フラフラ

筋肉「……」

眼鏡「……」

意識「……この学校にいる先輩に聞いたんだけどさ」
意識「集団面接は合格者を決めるんじゃなくて、辞退者を待ってるんだってさ」

筋肉「は?」

意識「自分の一ゲイじゃ勝ち目ないと思ったら、試験官や面接官に伝えるんだって……」
意識「面白半分で出願してきた奴らに逃げ道をあげるのが目的だそうだ」

眼鏡「確かに、面白半分は多いだろうなあ」
眼鏡「自分のゲイとしての素質をアピールして、こんな難関大学に合格できるならね」



38: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:02:01.88 ID:I87UJ9SV0.net

意識「……俺、辞退してくる」

筋肉「え? お前、面白半分だったのか?」

意識「違うよ、俺は根っからのゲイだ。ボランティア活動でも恵まれないゲイたちに癒しと元気を与えてきた」
意識「けど……学生団体のことは面接官の言うとおりだ。同じ年の男子高生が、大学生とそういうことやってんの見て見ぬふりしてたんだよね」

眼鏡「で、でもそれなら一ゲイとしては有利なんじゃ」

意識「そう思ってたから出願したんだよ。でも、俺はゲイである前に真人間でありたいんだよ」
意識「ヤリサーにいたことを自分の強みとして大学に合格するなんて、俺はできない……ということで、短い間だったけどありがとう。じゃあな」

筋肉「あ……最後まで意識高かったな、あいつ」

眼鏡「そうだね……」



41: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:11:43.40 ID:I87UJ9SV0.net

眼鏡「……僕も辞退しようかな」

筋肉「えっ?」

眼鏡「本当は、薄々勘付いてたんだ。引率の先生がどこか怪しいってこと」
眼鏡「まさか賄賂までやってるとは思わなかったけど」

筋肉「教授の不祥事を理由に諦めるのか? そんなの眼鏡が気にすることじゃ……」

眼鏡「いや、そうじゃなくて……僕、その教授とデキてたんだよ」
眼鏡「その教授、理系男子っぽい学生フェチで、それで……」

筋肉「……まさか、数学オリンピックの代表って」

眼鏡「そうじゃないって自分では信じてたけど、あんな話が出たあとじゃ怪しいよね」
眼鏡「僕はただ拒否できなかっただけだけど、先生は枕営業のつもりだったのかな」

筋肉「……」

眼鏡「それに実は、自分が本当にゲイなのか分からないんだ。教授に抱かれただけで、本当は違うのかも」
眼鏡「でも一度そういうことしちゃったから……自分はゲイなんだって思い込んでた節もあって……」



42: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:19:16.25 ID:I87UJ9SV0.net

眼鏡「でもなんか、吹っ切れた。大学入試は得意な勉強で真っ向勝負するよ」
眼鏡「じゃあ……辞退してくるね」

筋肉「待ってくれ、俺の話も……聞いてくれないか?」

眼鏡「……うん」

筋肉「何か俺も、ただ流されてただけかもしれない」
筋肉「野球部入ってすぐの合宿で、しきたりとか言って先輩全員に掘られたりした」
筋肉「あとは監督とコーチ、OB、後援会、部員同士でってのもあったな」

眼鏡「大規模だね」

筋肉「それだけやってれば、自分はゲイなんだろうと思い始めてきてさ。ゲイになるっていうか」
筋肉「まあ今じゃ入部前の自分がどっちだったかなんて分からないけど」

眼鏡「でも、それなら筋肉くんは一ゲイにふさわしいよ」



44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 17:27:06.75 ID:SqCQAPuJ0.net

なんか真面目な話になってきた



45: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:29:20.87 ID:I87UJ9SV0.net

筋肉「……面接官の話、覚えてる?」

眼鏡「去年の暴行事件の話?」

筋肉「あの事件起こした奴らは、しきたりに慣れなかった奴だった」
筋肉「別に掘られないからレギュラーにしないって訳じゃなかったけど、チームの中になじめなくて上手く行かないことが多かった」
筋肉「それでだんだんやさぐれて、不真面目になっていって、とうとうあんな事件を……」

眼鏡「……」

筋肉「俺たちのしきたりが奴らをそうさせたんじゃないかって、思ったんだ」
筋肉「うちの部活は一ゲイでこの大学入った先輩も多いけど……俺、このままなあなあでこの大学に来てもいいのかな」

眼鏡「……迷ってるなら、辞退しないで個人面接受けてみたら……」

筋肉「いや、もうほとんど決まってるんだ。本当は」
筋肉「それにこのまま最終面接まで行っても、他のゲイに負ける」



46: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:31:32.97 ID:I87UJ9SV0.net

眼鏡「……じゃあ、一緒に辞退する?」

筋肉「ああ」
筋肉「あいつ……まだ帰って来ないな。俺たち全員辞退したって知ったらどうするかな」

眼鏡「大丈夫だよ、彼は。面接であんなに堂々と意見を言える人、いないよ」

筋肉「なんていうか、本気度の違いを見せられたよな。あいつはきっと、間違いなく一ゲイを持ってるよ」



49: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:40:56.23 ID:I87UJ9SV0.net

男「うう……辞退しようか……ああでもこれを逃したら、俺がこの大学に入れる可能性はゼロだ」
男「でもどうせ個人面接に進めないよな……あー戻りたくねえ」ウロウロ

学生「あ、ねえねえそこの君!」

男「はい?」

学生「受験生だよね、一ゲイ入試の」

男「あ、そうです。一芸……よく御存じですね」

学生「実は俺のゼミの先生が面接官でさ、君の事担当してたんだ」

男「うっ……あの面接官……」
男「それは、暗にもう諦めろってことで……?」

学生「うーんまあ、そんな感じだけど……でもね、お前は駄目だなんて言うの気の毒だよ。君こんなにかっこいいのに」

男「は?」

学生「だから、俺といいことしてくれれば……面接官の先生に口添えしてあげてもいいよ」

男「いいこと、って」

学生「俺成績いいからさ、絶対先生も俺の意見通してくれるよ。君にも悪い話じゃないよね」
学生「ほら、トイレ行こうか? 穴場があるんだよあっちに」



50: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:42:13.22 ID:I87UJ9SV0.net

男「っ、触るな!」バシッ
男「何だよいきなり……お、俺はそんなことしない!」

学生「えーいいの? 絶対合格だよ?」

男「しねえ! このホモ野郎!」ダッ

学生「あ、行っちゃった」
学生「……もしもし先生? 言われた受験生に声かけました。はい、拒否して……」
学生「先生の言った通り、曲がったことは嫌いな性格みたいです。演技ではなさそうでした。はい、それじゃ」プツッ
学生「……ああいうタイプ、先生の好みなんだよなあ……」



51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 17:47:10.97 ID:Y3XOtHWo0.net

男かっこいい



52: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:47:15.06 ID:I87UJ9SV0.net

試験官「集団試験の合格者を掲出します」

ザワザワ

男「げ……戻ってきてすぐ休憩終わっちまった」
男「まあ俺の番号なんてないんだろうけど」

801

男「……えっ? あった、801あった!」
男「まじか! 俺通過したんだやったー!」
男「ってやばい、三人待たせてたんだっけ……あれ? どこにもいない」
男「まさか、三人とも……ない。番号、載ってない」
男「じゃああの中で通過したの、俺だけ?」



53: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:51:25.06 ID:I87UJ9SV0.net

試験官「個人面接に進んだ20人は、第二控室で待機してください」

男「20人てことは、倍率は5倍か……一気に合格が現実味を増したな」
男「いやでも、恐らく俺はこの中で一番ヘボい。集団面接同様嘘をつくしかない」

試験官「では呼ばれた順に、奥の部屋へ進んでください」



55: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 17:59:05.17 ID:I87UJ9SV0.net

男「失礼します」

教授「どうぞ」

男「受験番号801、男です。よろしくお願いいたします」

教授「よろしく」
教授「さて、あまり硬くならないで……この面接では、君がうちの大学に向いているかどうかを見ます」
教授「極端な話、どんなに優秀な人でも校風と合わないがために不登校になったり中退したりしてしまうことがあります」
教授「学生がそうなってしまうのは、大学にとっても不幸です。なのでここでは、普段の君を見せて下さい」

男「は、はい」

教授「それでは最初の質問です」
教授「年上の男の人は好きですか?」



56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 17:59:55.06 ID:qssBW+5O0.net

いきなりくるのか



60: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 18:05:28.25 ID:I87UJ9SV0.net

男「え? あ……はい!」
男(これは大学の先生たちとうまくやっていけるかどうかを見てるんだな)

教授「どのくらいの年齢まで?」

男「おじいちゃん子なので、祖父と同じくらいの人となら自信あります」

教授「おじいちゃん子か……なかなかいいですね。では次」
教授「高校生の君に聞くのは難しいかもしれませんが、年下の男の子はどうですか?」

男(幅広い年齢層とコミュできるアピールだ!)
男「好きです。自分よりも若いエネルギーを感じ取れるので、どんどん接していきたいです」

教授「元気でいいですね。それでは次ですが、集団面接で答えてもらった内容も入ってきます」
教授「今までの経験で、人と接してきた体験を語ってください。確か社会人団体の運動部に入っていたと?」

男(ヤバイ、ここでもか……とにかくそれらしいことを言おう)
男「はい、社会人の皆さんは忙しい中でも私の相手をしてくださりました」
男「基本的には年上の皆さんに優しくしてもらうばかりで……時に激しくぶつかり合うこともありましたが、それも彼らの愛の鞭と思い享受していました」

教授「ほうほう」



63: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 18:10:32.84 ID:I87UJ9SV0.net

教授「国文学の研究は」

男「普段接することのない先生方や大学生の方にたくさんの刺激をもらいました」
男「文系というと大人しい方が多いのかと思いましたが、皆さん非常に熱心で私も有意義な時間を過ごせました」

教授「商店街の活性化とは」

男「老若問わず、色んな方と接してきました。皆さんいろんな商売をしているので、それぞれスタイルも異なっていましたね」
男「村の祭りにも呼ばれましたが、皆さんを上手くまとめるのが大変でした」
男「あとは……お酒の席は大人になってから、と言われたので、それも楽しみです」

教授「いやはや、素晴らしいですね」



64: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 18:15:29.96 ID:I87UJ9SV0.net

教授「では君は、この大学でどのような学生になりたいですか」

男「先生方や先輩方、そして同級生やいずれ来る後輩たちと切磋琢磨していける学生になりたいです!」
男「時には衝突もあるでしょうが、それすら受け入れてより親密な仲になれるよう、ひいては人と人を繋ぐことができるような学生を目指しています!」

教授「そうですか。それはそれは」
教授「では次の質問、少し突っ込んだ話に移りましょう」
教授「あなたは上と下、どちらがいいですか?」



65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:15:49.08 ID:LJ5kcdN80.net

すごく…アンジャッシュです…



67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:22:32.03 ID:PHYY5CVwI.net

>>65
アンジャッシュワロタ
確かにアンジャッシュだわ



66: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 18:21:45.40 ID:I87UJ9SV0.net

男(上?下? ……そうかこれは謎かけ風の質問だ、俺の発想力を試してるんだ)
男(なら……多分これは、人の上に立つ人間かどうかって質問に違いない!)
男「今は下ですね。言われるがままに流されてしまう癖があるので……けれどいずれは、人の上に立つような男になりたいです」

教授「ほう、下……と。しかしその体格で下とは、なかなかですね」

男「あー確かに、身長大きいですからね。けれどこう見えて、腰は低い方ですよ」

教授「もし誰かとペアになり、相手が下がよいと言ったらどうします?」

男「そのときは私が上の立場になってもいいですが、まずは話し合います。私より相手の方が上にふさわしいと思えば、そう伝えます」

教授「それがもし私だったら?」

男「先生ですか? そんな恐れ多い、私が下です」
男(やべ、リーダーシップがないと思われるか?)
男「……ただもし、先生が私を上として推してくださるなら、喜んでさせていただきます」



68: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 18:25:24.30 ID:I87UJ9SV0.net

教授「なるほど……分かりました。ありがとうございます」
教授「以上で終わりにしましょう」

男「え、あ、ありがとうございます!」

教授「これはもしもの話ですが、例え周りより早く進路が決まったからといって浮かれてはいけません」

男「……え?」

教授「合格取り消しになるようなことはしてはいけません」
教授「大学に入ってからでも十分に遊べますし、何よりそういったことは……大人になってからたくさんしてください」

男(喫煙や飲酒か? それより……合格?)
男「ありがとうございます!」

教授「それではまた会えるのを楽しみにしていますよ」

男「……はい!」



70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:28:18.62 ID:Y3XOtHWo0.net

勘違いしたまま大学編に突入してほしい



71: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 18:32:47.90 ID:I87UJ9SV0.net

数か月後

男「やっと俺も入学か……思えば一芸入試から長かったな」

ビラ「……おい、ほらあいつ。お前のとこの新入生だろ。ゲイ学部」

学生「それは俗称だろ、正式名称は……まあいいや。おーい新入生! こっちでガイダンスやるから集まって!」

ザワザワ

教授「皆さん、ご入学おめでとう」
教授「今日は簡単に、大学の制度やいろんな手続きを説明します」
教授「その後には……後ろに見えますね、皆さんの先輩が待っています」
教授「我々教師陣は参加しませんが、新入生歓ゲイ会があるようです」

学生「あ、ちょっと皆。あそこの新入生はうちの先生が目をつけてるからね」

先輩「マジかよ、入試の段階で唾つけられたら負けるに決まってんじゃん……」

学生「期待してた野球部の後輩が来なかったからって、いじけないでくれる?」

教授「こらこら、新入生の品定めは後で」
教授「えー話は逸れましたが、これであいさつの代わりとさせていただきます」
教授「それでは、皆さん。この大学でしっかり学んで、立派なゲイになってください」

男「え?」


終わり



72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:34:38.80 ID:qssBW+5O0.net

ガイダンスがゲイダンスに見えた

終わりじゃないよな?
な?



73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:37:17.79 ID:zTJs6m3V0.net

あれー?


こっからだろ?



74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:39:50.30 ID:LJ5kcdN80.net

いやいやいや

ここからが本番だろ



75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:44:31.19 ID:Y3XOtHWo0.net

はよはよ



78: ◆Cx1TyCNJL. 2014/08/10(日) 18:50:06.41 ID:I87UJ9SV0.net

今から実家帰るのでここで終わります。
お粗末様でした。



79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:54:07.89 ID:wwlwTidq0.net





80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/08/10(日) 18:54:20.06 ID:WCYHvHW20.net





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