2006年11月27日

2006年11月24日(金)TJC2の授業 担当者:武村

学習項目:た形
授業目標:た形を使った「~ことがあります」という表現を用いて、自分の過去の経験について話すことができるようになる。
学習者:中国人2名(計2名)



10:30-10:40
・生徒を待つ。中国人学習者1名到着。

10:40-10:50
〈た形の導入〉
・前回教えた辞書形のルールの復習と、今回の「た形」のルールについて簡単に説明した。

10:50-11:10
〈カルタでます形→辞書形(前回授業)・た形チェック〉
・動詞のます形からた形を作る宿題を出していたので、それをチェックした後、以前辞書形の際も使った動詞絵カード21枚を裏返しに並べ、めくりながら、「ます形」「辞書形」「た形」を言わせた。

11:10-11:30
〈ビンゴゲーム〉
【文型】「〜ことがあります」

・「私は、中国に行ったことがあります。」という例文を出し、「〜ことがあります」の意味を英語で導入。
・「すもう」「富士山」「京都」「おすし」「きもの」「カラオケ」「温泉」の7つの単語を黒板に書き、「〜ことがありますか?」を使いながら、一通り学習者に知っているか確認。その後、この中から5つ選びビンゴシートに書き込むよう指示。残りの4つの枠には、学習者の出身である中国のものを書かせた。「〜ことがありますか?」と質問して、相手の答えが「はい」である場合、その箇所に×をつけることができる。

11:30-12:00
・ビンゴの途中でもう1名の中国人学習者到着。今日の1コマ目に箱崎の授業で習った「合コン」の話で盛り上がる。
・ビンゴを再開し、「温泉に入る」や「着物を着る」など未導入の動詞も適宜合わせて導入していった。


〈宿題〉
新しい24個の動詞の「て形」「辞書形」「た形」の活用表を完成させてくる。




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(気づき)

・今日は、学習者が遅れて来たり、雑談をはさんだりしたので、用意していた3つのアクティビティのうち1つしかできなかったが、今までの授業で1番盛り上がった。特に、箱崎の授業で習ったという「合コン」の話題には2人とも興味津々だった。2人共とても真面目で優秀なので、きっちり文型や文法を学びたいのではないかと思っていたが、日本文化の授業を履修していることもあり、芸能や文化の内容をはさむと食いつきがいいことが分かった。

・2人の学習者は、授業での宿題もきちんとこなして来るし、授業での動詞の活用練習などはほぼ完璧にできるのに、雑談になると「ほぼ英語+所々中国語+少し日本語」の状態になって、中国の油条の話になった時にも、「油腻(脂っこい)じゃない」というような言語が混ざった会話になる。初級で既習の語彙や文型が少ないことと、普段英語の授業が多く、同じ国の留学生同士とは母語で、他国の人とも英語で意思疎通ができるため、日本語を使う機会があまりないのではないかと感じた。

・今この授業に来ている学習者のニーズは、特定の文型に焦点を当て、それを用いて学習者自身のことを語れる日本語力を身に付けることではないかと感じた。そのため、文型や活用の説明に時間を割くより、前回の授業でしたようにルールが書かれたプリントを見て自分で活用表を完成させてくることを宿題とし、それを基に授業ではアクティビティを中心に行うほうが効果的ではないかと思われる。(2人とも自主的に勉強する姿勢があり、箱崎できちんと日本語の授業を受けていることから、このような方法も可能ではないかと思う。)

・月曜4限の授業でしているrecastsの論文を読んだばかりだったので、今回の授業で教師のcorrective feedbackに対して学習者がどのような反応を示すのか少し注意してみた。すると、やはり、発音練習のように発音に注意が向いている時の教師のfeedbackにはかなり学習者は意識して聞いているようで、修正される確率が高いように感じた。しかし清濁や促音等の修正はできても、アクセントはほとんど修正されておらず、教師のfeedbackのアクセントが学習者のそれとは異なることにもほとんど気づいていない様子だった。それと、学習者の文法や語彙の誤りを正しても、その時は言い直すが、やはりすぐ忘れてしまうので、何度も繰り返し直す必要があると感じた。

・授業当初は、少し先生ぶってしまって、授業の前後では雑談をしても、授業中は授業の内容と関係ないことはあまり話さず、たんたんと用意したものをこなしていたのだが、学習者と年齢が近い(というか私の方が年下)こともあり、普段の生活の話なども交えて日本語を勉強したいのではないかと最近感じた。一生懸命話して、言いたいことが相手に伝わった時は、とても達成感があるので、そのような機会を増やせるよう工夫したい。しかし、日本語で話している時学習者の言いたいことが分からない時が多々あり、聞き返し方次第では、話す気を失くさせるので、対応の仕方が難しい。




hibunnihongo at 19:04│Comments(2)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

1. Posted by しおかわ   2006年11月28日 11:09
武村さん,お疲れ様です。
毎回楽しく読ませてもらっています。
1回の授業でいろいろな発見があって,本当に充実しているようですね。
私も本当に刺激を受けています。こちらでfull-timeで教えていると,本当に授業に追われて,授業中ではいろいろ気づくことがあるものの,ゆっくり丁寧に自分の授業を反省する時間がなかなかとれません。実習というのは,準備・実践・観察・反省というのに比較的ゆっくり時間をかけられるいい機会ですから,この機会を大切にしてくださいね。私も日々の怠慢を反省し,来年からは自分のブログに授業観察日記をしっかり書こうと決意したところです。
2. Posted by 武村   2006年12月19日 19:02
しおかわ先輩、コメントを下さり、ありがとうございます。実習の当初は、大人数に教えることで多くのことを学べると考えているところがあったのですが、実際には少人数でほぼマンツーマンで教えられたからこそ、学習者の反応がダイレクトに返ってきて、自分自身の至らない所などがよく分かりました。
そういえば、先日の総合演習で先輩方の去年の実習のCD-ROMを拝見しました!!「先輩たち元気かなあ〜」と皆で先輩方を懐かしんでいました。

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