日経新聞からの抜き書きです。
ハイテク金融商品の規模についての「大掴み」です。
投資銀行の高収益を支えたのがローンを小口に分割して販売する証券化や金融派生商品(デリバティブ)など複雑な取引だ。
(中略)
(証券化)商品の2007年の全世界の発行額は1兆6千億ドル。
企業の債務不履行を保証する商品の残高は62兆ドル(6500兆円)。
増殖した複雑な商品は全世界にばらまかれた。
出典:日本経済新聞2008年9月25日朝刊1面 『金融資本主義の誤算[2]』
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--米金融危機をどう分析していますか。
「ドル信任を前提とした世界的な金融バブルが崩壊した。
10年前に世界全体の国内総生産(GDP)は約30兆ドルだったのに対し、
世界の株式・債権など金融資産は約60兆ドルで実体経済との差を30兆ドルだった。
その格差が2006年度には130兆ドルまで拡大した。
金融工学を駆使し米欧金融機関がつくり出したバブルが住宅ローン問題に直面し、ついにはじけたというのが実態だ」
出典:日本経済新聞2008年9月25日朝刊7面 『米金融危機 インタビュー 伊藤忠商事会長 丹羽宇一郎氏』
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※太線および一部の改行は引用者が実施