富士見市は武蔵野台地と荒川低地の境に位置するため、川・台地・斜面林・沢・湧水・田んぼ等の多様な環境があることで、 多様で貴重な生き物がたくさんいます。2011年には屋敷林でオオタカの営巣が確認されました。 一方、縄文時代や中世の遺跡が多く発見されており、その多様な自然環境に加え、歴史や文化も現在まで脈々と引き継がれています。
◆◆◆地形的成り立ち◆◆◆
【川】
富士見市には、新河岸川に流れ込む砂川堀、富士見江川、柳瀬川と荒川流域の荒川とびん沼川があり、川が武蔵野台地をけずる地形をつくりあげており、生態系ネットワークの源になっています。
【湧水】
湧水武蔵野台地部分と、各河川の一段低い低地部分とが、多様な自然を生み出し、生物の豊かな環境をつくりあげてます。市内三十数箇所ににのぼる湧き水と斜面林が織りなす武蔵野らしい環境です。
【田んぼ】
都心近くに残された田んぼで、市街化調整区域として市内面積の約30%あります。田んぼからは富士山が望め富士見市らしい環境を残しています。しかし水谷田んぼは開発の危機にあります。
【雑木林】
現在、林として残っているのは、ほとんどが斜面林か屋敷林です。多くは最近の宅地開発でなくなってしまいましたが、少しでもこのような環境を残したいものです。
◆◆◆景観スポットのご紹介◆◆◆
【 びん沼自然公園】
荒川の旧流、びん沼川沿いに平成14年開設。5.7haの敷地の中にヨシ原が広がり、コナラ、クヌギ、エノキ、ハンノキなど5,000本が植栽されています。水と緑に恵まれた立地から、多種多様な野鳥が訪れ、現在まで154種類が確認されています。また子供達の自然学習の場としても好適です。富士見市HP➡
【通称:水谷田んぼ】
東武東上線を川越方面に向かって柳瀬川駅を過ぎると、右手一面に広がるのが水谷田んぼです。水路にはメダカ・ギンブナ・ナマズが、草原にはイタチやキジが、空にはチョウゲンボウやノスリの狩りの姿が普通に見られる所です。好立地のため大型開発計画の危機にあります。
【すわの森】
市街化区域の中で最大の森で貴重な生き物も棲んでいます。県のトラスト候補地にも選出されました。住民の方々の整備清掃活動に対して、県のシラコバト賞が授与されました。富士見市緑地基金による買取や地主の寄付により公有地化も進んでいます。
【富士見江川と山崎公園】
市内で安心して川に入って魚とりができるのはここだけです。決して清流とは言えませんがまだまだいろんな生き物が棲んでいます。ふじみ子供大学や市民大学で魚取り体験講座を開催ています。川に隣接する山崎公園は6月のハナショウブが有名です。富士見市HP➡
【石井緑地公園】
通称どんぐり山。武蔵野台地が低地に届く境目に残った貴重な斜面林です。今では稀少種となっているキツネノカミソリがそちこちに咲き、沢山のどんぐりがこぼれ落ちて子供達を楽しませます。中を流れる湧水が森を潤し、オニヤンマが産卵にやって来ます。
【水子貝塚公園 】
縄文時代前期(約6,000~5,500年前)を代表する貝塚として、昭和44年、国の史跡に指定されました(面積約4ha)。復原した縦穴住居の中には当時の人々の暮らしぶりを再現し、また公園内の資料館には、市内の遺跡から出土した土器や猟具など考古資料を多数展示しています。富士見市HP➡
【難波田城公園】
中世に富士見市内を本拠として活躍した難波田氏の居城跡です。昭和36年に埼玉県旧跡に指定されました。資料館の展示物は古から今に至る富士見市の変遷を物語り、移築された古民家では機織りや昔の子供の遊びも体験できます。写真の火縄銃演武は毎年6月のイベントです。富士見市HP➡
【三大巨木と神社】
諏訪神社のケヤキ 樹高20m・幹回り6.3m・樹齢500年、瑠璃光寺のカヤ 樹高約23m・幹回り4.7m・樹齢約500年、榛名神社のイチョウ 樹高約20m・幹回り9.4m・樹齢400年、
◆◆◆希少な生きものご紹介◆◆◆
【植物】いずれも市内で撮影
左から
市の花フジ
キンラン
ギンラン
カタクリ
クマガイソウ
キツネノカミソリ
ヤマブキソウ
ニリンソウ
カントウタンポポ
ジュウニヒトエ
タウコギ
タコノアシ
(参考HP)MITUHISAのホームページ/柳瀬川の野草➡
【鳥】いずれも市内で撮影
市の鳥カワセミ
県の鳥シラコバト
アマサギ
イカルチドリ
アメリカヒドリ
トモエガモ
オジロビタキ
ベニマシコ
アリスイ
タゲリ
ミサゴ
オオタカ
(参考HP)柳瀬川の野鳥と野草のホームページ➡
【水の生きもの】いずれも市内で撮影
アユ
メダカ
ホトケドジョウ
巨大ナマズ
ギンブナ
モクズガニ
トウキョウダルマガエル
アオダイショウ
ハイイロゲンゴロウ
(参考HP)
・河童のつづら/やなせ川の魚たち➡
・富士見市の魚類確認種➡
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全世界は2050年までにカーボンニュートラルと題して、地球温暖化の主要因である二酸化炭素排出を実質ゼロにするため、原発の再稼働・再生エネの増設、CO2を地下深く埋設する(CCS)などいろいろ検討されています。しかし、排出量を取引するための手続きが複雑で、それぞれ優れているのでしょうが、ばらつきがありそうで効果的な政策に統一されるまでには時間がかかりそうです。また、それだけでは十分ではないと思われます。
COP28でも、化石燃料の廃止を求めていましたが、かなり厳しい結果を増しております。
であるならば、よけいに確かな数値で表せませんが二酸化炭素吸収を吸収し、酸素を供給してくれる植物を(光合成の活用)植えることが大切です。
そのためには、古来から造園業や林業で扱われている植物が、生物多様性の面からも有効です。極端なことを言えば、長い時間をかけて、産業革命以前の原生自然に戻せばよいということです。
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