2008年10月07日

騒動の周辺で痛むと言うことを考えてみる

順番に考えるとして、取りあげてきた「水伝騒動」だが、現在は問題の出発点とは遠く離れたところでひどい惨状が広がっている。
問題を一つ一つ丁寧に考えることで見えてくるものがあると思ったからこそ、始めてみたものの、その情報量はもはや私の処理能力を大きく超えてしまって、頭の中で色々な考えが渦巻くばかりだ。
と、ここまでがほったらかしにしていた言い訳。

人と人との関わり合いなど写し鏡のようなもので、対立の構図の中では「言葉のブーメラン」はお互いに飛び交っていると自らを反省しながらも、引っかかることは数多いし「確かに言えること」というのも見えてきたと思う。
また、様々なテーマが語られる中で、自分にとって勉強になること、考えさせられることなどが増えていって、そういった意味ではありがたいのだけれど、騒動の渦中にいる人にとっては、そんな呑気な問題ではない。


たんぽぽさんへのセクシャル・ハラスメントの問題が取りあげられているブログがある。
akiraさんの「akira's room」にて、水葉さんへの問いかけのエントリーが発端となり、現在も様々な広がりを見せている。

akiraさんの筋の通ったブレのない論理構成だけでなく、誠実な人柄をエントリーを読むだけで感じられて尊敬している。覚悟をしてはいたようだが、騒動の渦中に飛び込むこととなり、対応に追われ、時に心ない中傷を受けているようで非常に残念だ。

たんぽぽさんへのセクシャル・ハラスメントがどのようなものであったか、また、その後の展開を通じて二次被害というべきものがどのように起きたかについても、akiraさんのブログにリンク先として紹介してあるので、もし問題そのものをご存じでない方はぜひ、目を通していただきたい。


akiraさんの水葉さんへの問いかけそのものは、「セクハラ」被害は第三者によって軽重を量るべきではないのではないか、というある意味では初歩的な問題からはじまっている。そこから、水葉さんに「たんぽぽさん批判」というバイアスがかかった発言ではないのか?という疑問を呈している。
akiraさんご自身が水葉さんと同じくカウンセラーであり、いわば同業者からの視点での問いかけであるのだが、その返答は今もってないようだ。


「第三者によって、その軽重を量るべきではない」というのが、全うで至極当然であると感じたのは、奇しくも最近の自分自身の体験を通してである。

八月の末だが、通勤途中に追突事故にあった。
事故の詳細は省くが、信号停車中に突然後ろから追突された。運良く大ケガなどはせずに済んだが、いわゆる「ムチうち」というのになった。現在も通院してのリハビリ中だが、車の修理を依頼した工場の人には「車の壊れ具合を見ると入院していないのが不思議」だと言われた。もし小さい車だったら、もし前に大型トラックが停車していたら、いくつかのもしを乗り越えて何とか無事に生きている。(だから、死ねばいいのになんて気楽に言う人に対して、私にとっては洒落にならない怒りを覚えると余計な一言を挟んでおく)

しかし、ギプスをはめるでもなく、翌日には痛む首をこらえて仕事に出ていると、周囲からは無傷での生還だと見えるらしい。もちろん、事故のことは知っているので配慮はしてくれるのだが、どうにもその実感に乏しいようだ。もともと、そう言うのが伝わりにくい損な風貌なので、半ばあきらめてもいるのだが、とはいえ、つらいときはつらい。

通院するにも職場には迷惑がかかるし、通える限りという感じで通っているのだが、これが何となく自分自身でも申し訳ない気になってくる。話には「事故成金」とでもいうような話も聞かないではないので、そうなると自分がそう見えないかと余計なことまで気を遣う。

しかし、通っている医院の先生が、たまたま自身が事故によるムチうちの経験者であったことが、私にとってはそういった意味でかなり気を楽にしてくれた。
「平気そうに見えるでしょうけど、つらいんです」と言った私の言葉に「わかるわかる」と同意した上で、診断を下してくれた。この先、こういう感じの痛みが来るよ。とか、丁寧に解説してくれた。自分の体のことでありながら、なかなかどう痛いのか、どこが痛いのかを具体的に伝えるのは難しかった。おそらく、外見上は何も問題はなく、レントゲンを見ても骨に異常はない。医師にしかわからないポイントがあるのかも知れないが、その痛みが本当にあるかどうかを判断するのは容易ではないだろうと思う。だからこそ、「事故成金」みたいな話も生まれてくるのだろうと推測する。

だからこそ「痛むことをわかってくれる」先生に出会えたことをありがたいと思っているのだ。
もし「大した痛みではない」とか「そこまでは痛まないはずだ」と言う先入観をもたれて診断されたのではたまったものではない。現実に、平気そうに見えるけれどつらいのだ。

おそらくは、日本全国の先生が「痛むことをわかってくれる」と思うのだけれど、自身の体験を通して、痛みの軽重は第三者には量りがたいと、やはり思う。ましてや「心の問題」であれば、なおさらであると思う。たんぽぽさんも私と同じで、「痛みが周囲に伝わりにくい人」かも知れないけれど、その心の痛みはあるのだ。

自身の体験といういわば無敵の逃げ場所での話になってしまったが、私の痛みがわからない人はひどい人などと言うつもりはない。ないが、わかって欲しいとは思う。イタイものはイタイのだ。

hide_kakurega at 23:16コメント(3)トラックバック(0)日々之精進  

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コメント一覧

1. Posted by SIVA   2008年10月14日 14:13
エンジン付きの野蛮な乗り物に跨れるようには回復されたのでしょうか。無理しないでくださいね。
2. Posted by ひで   2008年10月14日 17:08
>SIVAさん
お見舞い、ありがとうございます。
大丈夫です、が、自粛しております。

なんと、今度は指を切ってしまいましてねぇ。
3針縫いました。
ちょちょんまげさんじゃありませんが、呪いだ!といいたい気分です。

SIVAさんの所の記事、面白く読ませていただきました。
さらに、引っかかりがありますので、エントリーの卵として大事にいたします。
3. Posted by ちょちょんまげ   2008年10月16日 01:23
お大事になさってください。
呪いにはさつきさまご推薦の魔除けグッズが一番です。
http://omamoriyasan.ocnk.net/product-list/3

とにかく種類が多いので、わたくしと二人で手分けして試してみませう。
走りましょう、このたぐいの世界に。いたずらに。

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