Reincarnation

 輪廻を推奨する人たちは、この世は私たちがこれまで生き、将来生きるであろうたくさんの生涯のほんの1つのものであると信じています。
 彼らはまた輪廻は命(あるいは魂)が一つの物質的な体から別の体に移り住むプロセスで、出生と死を繰返すと信じています。
 この考えは人間の霊についてのみならず、動物や、ときには植物の霊についても適応されます。

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 輪廻は悪魔が始めた偽りの教義です。(『預言者ジョセフ・スミスの教え』 p.104-105参照)

 それは、霊が前世で生まれ、現世の試しを経験することを許され、そののち、然るべきときに不死不滅かつ不朽で永遠の性質を受けるという、救いの計画の全体に反するものです。
 人間は「一度だけ死」に(ヘブル 9:27)、一度だけ復活し、そしてそののち「もう死ぬことはあり得ない」ように定められています。(アルマ 11:4512:18教義 63:49

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 釈迦が説いた原始仏教は人々に広められていくにつれ、誤解や真理ではない教えが加わり変容していきます。
 預言者の釈迦が説いた原始仏教には、現在の仏教にある輪廻はありませんでした。
 紀元8世紀に仏教がインドからもたらされたとき、チベットに広まっていたボン教の概念に輪廻があり、混入したのです。
 混入できた要因の1つは、釈迦の教えに復活の教義があったからです。
 この復活の教義が、誤解やボン教の影響で輪廻に変わったのです。

   仏教解明 1/4~4/4

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 世界には輪廻でいう前世の人生を覚えている人々の話や主張があります。
 このような前世の記憶は、催眠状態の中で年齢を0歳以前に記憶を戻すと出現します。
 このような事例を厳密に検討した研究者によれば、こうした方法で得られた前世の記憶と称するものは、きわめて稀な例外を除いては、すべて現世で本などを通じて得た知識を意識で忘れていて、それを催眠の中でそれと知らずよみがえらせたものにすぎないといいます。

 一部の批判者は、現在貧しい家庭の子供が裕福だった過去世を空想して、そこに慰めを見いだしているのではないかと指摘します。
 子供に多いため脳の成長過程に起こりやすい症状で、脳で生じたことを記憶と思い違いさせる可能性もあります。

 幼児にいわゆる物心がつくのは3歳ころといわれていて、最初の記憶もこの時期に得られると考えられています。
 これより以前の幼児は幼児期健忘症の状態にあって、自分の体験をほとんど記憶していないとも説明されています。
 幼いころの出来事を忘れてしまう幼児期健忘に関する研究は、言語によって媒介される記憶に関しては海馬の関与が必要なので、海馬の発達が不十分なため幼いころの言葉で表現できる記憶を保持することは不可能に近いという説があります。
 原因は分かっていませんが、幼児期の学習能力が未熟であり記憶をうまく固着できないという説と、記憶を貯蔵した神経ネットワークがのちに発達したものに上書きされて、当時の記憶を思い出せないという説があります。
 生後18か月の赤ちゃんは、出来事を最大13週間まで記憶できることが判明しています。 (参照
 一番最初の記憶は3歳以降のものという数多くの研究論文があり、2歳前の記憶はおそらく本当の記憶ではなく、他人が自分について語った結果として保管された記憶だと考えられます。

 トロント小児病院の神経科学者ポール・フランクランドは「幼児期健忘は、私たちの脳が大人になるために小児期の記憶の多くを破棄しなければならないということを示唆しています」と語っています。
 2005年にエモリー大学のパトリシア・バウアーが行った実験によると5歳半の子供は3歳での体験の80%以上を覚えていましたが、7歳半の子供は40%未満の記憶しかありませんでした。
 この研究により、幼児は人生の最初のうちに作り出した思い出にアクセスすることができますが、これらの記憶の多くは成人になって経験する「忘れ」をはるかに上回る勢いで消えてしまうことが明らかとなりました。
 バウアーは「子供の脳は子宮の外で長期的な発達を経験している間はまだ成長途中であり、成人の脳にあるような大規模で複雑な脳組織ができあがっていない結果として、最初の3年間で得られた長期記憶は未成熟な脳によって作り出された不安定な記憶であるため老化するにつれて、失われていく傾向が強くなります」と述べています。

 フランクランドがマウスを使った実験では、赤ちゃんのマウスは人間のように記憶が1日程度しか保持できなかったですが、薬物や遺伝子工学を使って脳を成長させる神経発生を妨げると、赤ちゃんのマウスでも安定した記憶をもつようになったそうです。
 さらにマウスの成長によって脳細胞がどのように変化するかを調べてみると、古い細胞が新しい細胞に置き換わるようなことはなく、むしろ既存の脳細胞に新しい細胞が追加された形で成長していて、これは神経発生によって古い記憶が一掃されていないことを示していて、新しい細胞が加わることにより、脳内で記憶が徹底的に再構成されていたことが示されています。
 フランクランドは「新しい脳細胞が加わり記憶を読み出すスキームが新しいものに置き換えられてしまうことで、古いスキームでのみアクセスできる子どもの頃の記憶を読み出せなくなったと考えられる」と述べています。

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 2018年7月17日に公開された『Psychological Science』の研究論文では、最初に覚えた記憶の時期とその内容について調べました。
 イギリス在住の6641人を対象に、最初の記憶とそのときの年齢について質問し、それが本物であるかどうか分析した結果、約39%の人々が最初の記憶は2歳以下のころで、さらに約7,5%の人々が最初の記憶が1歳以下であると回答しました。
 そして、このように幼すぎる最初の記憶の年齢を報告しているのは、大半が中高年以降の人々でした。

 研究チームはこれら最初の記憶が2歳以下の人々の思い出の内容を分析した結果、これらの人々が話す最初の記憶は、出来事ではなくビジュアル的なイメージや感情である心的表象(mental representation)に基づくものであると分かりました
 研究チームのマーチン・コンウェイは、こう述べています。
 「参加者の説明を分析したところ、これらの『最初の記憶』の多くは幼児期に関連することが多く、典型的な例はベビーカーを中心とした記憶であることが分かりました。
 このタイプの記憶はたとえば『あなたの母親は大きな緑色のベビーカーを使っていました』というような周囲の人物の発言を後から聞かされたことによって生じた可能性があります。
 時間がたつにつれて、これらの断片的な情報が記憶になり、しばしば別の情報や知識が追加されていきます。」
 研究チームはそうした「最初の記憶」はあとから知った事実や聞かされた思い出話、あるいは似通っているもののまったく別の情報が組み合わさり、架空の偽の思い出になっていると結論づけています。

 イギリス、ランカスター大学の研究チームが2017年12月に『Neuropsychologia』で発表した研究では、偽の記憶と睡眠の関係を探っています。
 研究チームは睡眠の初期段階にあらわれる睡眠紡錘波(sleep spindle)出ているときに、偽の記憶が作り出されるのではないと考えました。
 32人の大学生が参加した実験で参加者は、1つのテーマに関連した一連の単語を見せられて記憶してもらったのち、参加者はランダムに2グループに分けられ90分間をすごしたのですが、Aグループは自然が題材のドキュメンタリーを観賞し、Bグループは暗く静かな部屋でベッドに横たわって昼寝をしました。
 昼寝をした大学生の脳は機器でモニターされており、いったんは完全に眠っていることが確かめられました。
 こののち一連の単語を思い出してもらうテストを行いました。
 そのテスト方法は見せられた単語があったかなかったかを回答するという形式で、研究チームは見せる単語の中にテーマ的には関係があるが一連の単語にはなかった単語も用意しました。

 実験の結果、昼寝をしたBグループのほうがはるかに高い確率で間違えました。
 これは昼寝によって偽の記憶が生み出されたためであると考えられます。
 睡眠中には短期記憶をふるいにかけて長期記憶へと保存する作業が脳の中で行なわれていて、この作業が短い昼寝で不十分なまま終わってしまうと偽の記憶が作られやすくなるのかもしれません。

 オランダのマーストリヒト大学では、前世の記憶があると信じている人たちを対象に「偽の名声のパラダイム」という実験を行いました。
 参加者に名前が列記されたリストを読んでもらい、さらにその翌日に著名な人物と昨日のリストに記載されていた人物の名前が混ざっている別のリストを読んでもらうと、その人たちはそれは著名な人物の愛称であると主張したのです。
 つまり参加者の記憶は簡単に混乱したのです。
 見たことはないが知っていそうな名前を見ると、彼それが誰であるのかを説明するストーリーを作り上げるのです。
 これが前世での記憶を作り出してしまうのも同じだと考えられるのです。

 数十年にわたる研究により、偽の記憶は珍しくないことが分かってきています。
 カリフォルニア大学准教授シャーリー・ベルコウィッツによると、偽の記憶を作り上げているのは、老若男女問わず、知能の高い低いにかかわらず起こるといいます。
 ベルコウィッツは脳の記憶について、こう説明しています。
 「脳はビデオテープのような物ではない。
 私たちが記憶を紐解くとき、脳は小さなヒントを元に過去の記憶を『再構築』している。
 つまり私たが何かを思い出そうとするとき、常に新しい記憶を作っているのだ。
 多くの人が『過去の記憶を保持しておきたい』と願うあまり、この事実に目を背け、自身の記憶が絶対的な物だと信じてしまう。」

 カリフォルニア大学アーバイン校の記憶の研究員であるローレンス・パティフィスが2013年に行った研究によると、自己が経験・体験したすべての記憶を詳細に記憶できる特殊な能力「自分史記憶」をもった人々でさえも、偽の記憶を作り上げてしまっているケースがあることが分かりました。
 研究では被験者に単語が連続して登場する映像を見てもらい、その映像の中に特定の単語が存在したかどうかを当ててもらうというテストを行いました。
 研究者が被験者に対して映像で登場しなかった「寝る(Sleep)の単語があったか?」と聞くと、自分史記憶をもっている人もそうでない人と同じ割合で「登場した」と回答したといいます。
 映像内では、「枕(Pillow)」「羽布団(Duvet)」「仮眠(Nap)」の単語が登場したため、脳が偽の記憶を作ったと思われます。

 パティフィスはこの研究結果について、こう述べています。
 「偽の記憶を作り出しているのは、私たちの知能に関係のない脳の基盤となる部分にあるのではないか。
 とくに偽の記憶を信じる人はそこに感情移入をすることでさらに偽の記憶をあたかも真実であるかのように思い込んでい可能性がある。」
 パティフィスによると、私たちの偽の記憶は断片的なものではなく、ときに特定の出来事「すべて」を作ってしまうこともあるそうです。
 「リッチ・イベント」というこういった大規模な記憶の改ざんは、容易に書き替えられてしまうといいます。
 たとえば最初に被験者にある体験をしてもらい、次の週にその体験を偽の情報を交えて被験者に語ると、被験者は自身の記憶を研究者の思うままに書き換えてしまうのです。

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 教会では催眠療法は適切ならば禁止されていませんが、前世療法福音に反しています。
 実際に前世療法は危険であり、療法を受ける前より精神状態が悪化した人が多いです。
 
 そのほか詐欺的行為によるもの、妄想などの病気、悪霊の影響を受けたものの可能性があります。
 悪霊のもつ事実の知識によって、悪霊に影響されて過去の事実を話している場合があるのです。

 前世の他人の生活や過去の出来事を語り、それがだましているのではなく、事実であったときに考えられるのは3つです。
 
 ● 本人の霊能力、つまり過去を見る能力がある場合。
 ● 本人や家族、環境が原因で、悪霊に影響されてしまっている場合。
 ● 天の力が必要なときに何らかを教えている可能性。


 世界中の教会員の中にも教義に反して「輪廻」を信じている頭のおかしな人がごくわずかにいます。
 知的障害や精神病のある人々は別にして、輪廻を信じている教会員は基本的な教義の知識不足やがない不信仰な人々であり、知性の狂った頭の悪い霊感を受けられない人です。

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