少女M 本名、田中みお 1968年11月27日生まれ
 
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1999年11月1日に「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」が施行された現在の日本においては、18才未満を「児童」と規定して保護しているからもはや考えられないことなのだが、以前の日本は児童ポルノに対して、それはそれは寛大な国であった。
その根っこの部分を今でも引きずっているため、しばしば国連人権委員会において日本の児童ポルノに関する規制の甘さが問題視される訳である。

そんな、少女ヌードに関して緩い空気を全面的に肯定していた時代に少女Mは登場した。彼女のデビューは、1982年にサン美術出版から発行されたヌード写真集『ROMANCE partⅡ』であった。この写真集においてオールヌードを披露していた彼女は、当時若干13歳である。
この時代、成人向け書店では、ひっそりとロリータ・マニア向けのビニール本まがいの雑誌が数多く出版されていたが、その対象となるモデルの少女たちが完全に未発達の体型をしていたのに対して、少女Mは明らかに成熟途上段階の体型であった。それが証拠に、この写真集出版後に、少女Mはメジャー成人誌のグラビアを次々に飾ることになる。1982年10月26日号『週刊プレイボーイ』(集英社)を皮切りに、『写楽』(小学館)、『平凡パンチ』(平凡出版)、『GORO』(小学館)等。
 
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彼女の変わった芸名は、1982年7月28日にワーナー・パイオニアからリリースされてヒットした中森明菜のセカンド・シングル「少女A」に由来しているのではないか、と僕は推測する。

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あまり倫理観や道徳を振りかざすつもりはないけれど、自分の娘を13歳でヌード・モデルにしてしまう彼女の家庭環境とは一体どんなものだったんだろうな…と思ってしまう。

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1984年7月14日には、彼女を主演にした若松孝二監督の映画『スクラップ・ストーリー ある愛の物語』が公開される。物語は、フリーターのぼく(安藤一夫)と康子(少女M)と康子の友人でビニ本カメラマンの良介(倉崎青児)の不思議な三角関係を描いた青春映画。劇中で、少女Mは実年齢である14歳のヌードモデル役を演じている。オールヌードの場面や、セックス・シーンもあり、当然のことながら、今となってはリバイバル上映もソフト化も不可能であろう。ちなみに脇役には、嵐山光三郎、KINYA、高田純次、糸井重里、レオナルド熊、安岡力也が出ていて、如何にもその当時のサブカル的な匂いが漂ってくるようである。また、この映画の主題歌「スクラップ・ストーリー」で彼女は歌手デビューしている。

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この作品の後、同年9月21日には井筒和幸監督が演出を担当したイメージビデオ『華麗なる出発(たびだち)』がリリースされている。

少女Mの場合、彼女の売りは勿論その若さであった。故に、年齢とともにだんだんと活動が頭打ちになっていく。そこで、彼女は1985年7月1日に少女M・田中みお名義で『あなたへ…私は「不等記号」-Mにさよなら』(山手出版)を出版。少女Mからの決別と脱ヌードを宣言した。

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しかし、そのことによりいよいよ彼女の活動はフェード・アウトして行くことになる。やがて、彼女は90年代に入り、我々の前から完全に姿を消してしまうのである。

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少女M=田中みおも、現在は42歳。
80年代の徒花的なグラビア・アイドルであった彼女は、今どこで何をしているのだろうか…。