ピンクサイドを歩け

ピンク映画やストリップ・レビュー等、R-18系の文章を書いて行きます。

2011年05月

VIVID COLOR vol.3「サリー【s'æli】」@下落合TACCS1179

昨日は、下落合TACCS1179にVIVID COLOR vol.3「サリー【s'æli】」を観に行った。その感想を書きたい。

サリー16

企画は藍山みなみ、製作はアフリカ座、演出は中山浩、脚本はすぎやまゆう、振付は葛城七穂、舞台監督は渡辺光喜、照明は阿部将之、音響は水野裕、演出助手はmocha(山元彩)、チラシ撮影はGORO、宣伝美術は小笠原浩二、制作は杉山夕、制作助手は重冨純一・竹田香利、協力は乱痴気STARTER

「VIVID COLOR」とは、元AV女優で現在は月蝕歌劇団への客演やピンク映画等で活動している藍山みなみが企画、アフリカ座制作で行われる演劇公演である。出演者全てが現役または元AV女優で構成されていることが「売り」であり、2009年12月に「脱がないあたし、きらいですか?」をテーマに第一回公演「VIVID COLOR」が上演された。
その公演名をユニット名として、今回第三回公演が上演された。

サリー2
 
なお、藍山みなみは、2011年6月7日(AV女優引退と同月同日)をもって、引退することを本人のブログ「藍山みなみのロジックダイアリー」で発表している。彼女のブログも6月30日で閉鎖される予定だそうだ。
今後、藍山みなみのバトンは松下ゆうかが引き継ぐことになっている。

サリー
サリー1

それでは、ストーリーを紹介しよう。
例によってネタバレするので、お読みになる方はご注意頂きたい。

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時は昭和34年。
3年前には経済白書が「もはや戦後ではない」と明記し、世の中は皇太子と民間人・正田美智子さんの結婚、所謂「ミッチー・ブーム」に湧いていた。4年前にオープンした後楽園ゆうえんちは、恰好のデート・スポットとして今だ多くの来園者で賑わいをみせている。
時代は急速に変化しようとしていた。

そんな時代に取り残されたように、一軒のキャバレーがひっそりと営業を続けていた。戦後間もない頃は、暗い時代の終わりに華やかな娯楽を求めるお客たちで連日賑わっていたこのホールも、今や閑古鳥が鳴いている。
開演前のホールで、ダンサーのオウジ(結城リナ)がウンウンと頭を抱えている。彼女はショーの演出をしたがっているが、アイディアがいつも奇天烈に過ぎて、仲間のダンサーからは相手にされない。オウジの悩む姿を、一人の女性が静かに伺っているが、彼女の姿がオウジには見えない。
彼女の名は、サリー(藍山みなみ)。52年後の世界、2011年から時を遡りこの時代に舞い降りたこのキャバレーの未来のダンサーである。サリーの時代では、ちょうどこのキャバレーの閉鎖が決まっていた。彼女の魂は、かつて閉鎖の危機を迎えた昭和34年へと時を遡って来たのだ。昭和34年の同胞たちに、ささやかなエールを送るために。

現在、このキャバレーに属するのはしっかり者で現実思考の一条(星優乃)、人一倍情熱家で姐御肌の乙月(松下ゆうか)、乙月の天敵で後輩ダンサーの春蘭丸(夏川亜咲)、常にマイペースのすーたん(日高ゆりあ)、協調家で平和主義者の毛毬(上原まみ)、常に状況をクールに突き放すモンチ(宮下ちはる)、常にテンパッておどおどしている気弱なモンチ(友咲ナミ/元・可愛りん)。
それぞれが出自も性格も異なり、生き方もスキルも違う個性的なダンサーの集まりである。ダンサーの間では、常に口論や喧嘩が絶えなかった。
彼女たちがリハーサルをやっていると、血相を変えてモンチが跳び込んで来る。彼女はしばらく逡巡した末に「今日は、幕が上がりません!」と宣言した。
あまりにも急な休みに、戸惑うダンサーたち。とりあえず、空いた時間を持て余すのも何なので、彼女たちは明日以降のショーためにリハーサルを続けるのだった。

ダンサーたちが帰宅して、ガランとしたステージ。一人二日酔いでステージ袖で寝こけていたすーたんは、人気を感じてむっくり起き出す。すると、彼女は見たこともない女たちがステージに立っていることに気付く。サリーと彼女の同僚ダンサーのララ(藤島雪絵)、リンダ(木ノ下まい)、ビビアン(陽菜)だった。自分の姿がすーたんに見えていることに驚きを隠せないサリー。
サリーは、「あなたたちは、ここで頑張るの」というメッセージを告げて姿を消した。
キャバレーは、翌日もその翌日も休業のままだった。いよいよ不審に思い始めるダンサーたち。苛つく彼女たちの間には、いよいよ険呑な雰囲気が立ちこめる。すると、モンチに腕を掴まれて、ぴろ子が入って来る。
「言いたいことがあるなら、はっきり言え」と一条に凄まれるぴろ子。彼女は両手をブンブン振り回して自分を鼓舞してから、「お店、もう開かないんです。上の人が、時代に合わなくなったからこの店もう閉めるって」と言った。
その言葉に、あるダンサーは諦め、あるダンサーは怒り、あるダンサーは嘆き、あるダンサーは受け流した。元々バラバラに近かった彼女たちの心は、店の閉店の知らせで、もはや空中分解寸前であった。

2011年。いよいよ、今日で閉店を迎えるキャバレー。長い歴史を誇ったこの店最後のダンサーたち、サリー、ララ、リンダ、ビビアンはそれぞれの思いを抱いている。最後までダンサーとしてのプライドを保ち、しっかりショーを踊り切りたいサリー、もはや転職先に当たりを付けているララ、次のダンサーの仕事を決めているビビアン、そしてちゃっかり結婚するリンダ。
サリーは、せめてちゃんとリハーサルをやってラスト・ショーに臨もうと訴えるが、他の三人との温度差は大きい。

昭和34年。すーたんは、何度も自分の前に現れる52年後の後輩たちから、自分たちが頑張って踏み止まることで店が潰れないことを教えられる。本当に店が終わるのは、サリーたちの世界でなのだ…と。
サリーの静かな哀しみと諦めが伝わり、頑張ることが死ぬほど嫌いなすーたんは、心を動かされる。
ダンサーたちは、次の身の振り方を考えていた。あくまで冷静は一条、それでもダンサーにこだわり夢を見続けるしかないと主張する乙月、そんなことに何の意味があるのかと噛みつく春蘭丸、状況を静観する毛毬。
そんな中で、顔をくしゃくしゃにしながら「わたし、いつまでもこの店でみんなと踊っていたい!」をオウジが叫ぶ。いくらもう無理だと仲間が諭しても、オウジは耳を貸さない。そこに、今まで黙っていたすーたんが口を開く。「終わらねーよ、あたしたちが頑張るからだよ!」と。呆気にとられる全員。しかし、すーたんの表情は確信に満ちていた。オウジのダメさ加減に一番辛辣だった春蘭丸が折れる。この子は一人じゃ何も出来ないから…と。

ダンサーたちは町に出て、全員で店のチラシを撒きショーを続けるからと道行く人たちに来店を呼び掛けた。その活動は、お客たちの興味を引いた。状況は動き出し、遂には経営側も店の存続を決める。
首の皮一枚のところで、自分たちの場所を死守したダンサーたち。
一方の2011年では、いよいよ店のラストショーが始まろうとしていた。
52年の時を隔てて、12人のダンサーたちは精いっぱいのダンスを踊り続けるのだった…。

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「サリー(salley)」とは「やなぎの木(white willow)」のことで、アイルランド語で「ヤナギ」を意味する「saileách」が語源とされている。
「ネコヤナギ」の花言葉が「努力が報われる」であることから、この舞台のタイトルは「サリー」と命名された。

「VIVID COLOR」スタート時のキャッチコピーが「脱がないあたし、きらいですか?」であることからも容易に推測出来るように、関係者自身も集客上のセールス・ポイントを十分に理解した上での確信犯的な舞台であった訳だ。「それでも、舞台に立って演技がしたい…」との思いから、この公演は始まったのだろう。
ピンク映画は「ピンク」と「映画」であり、僕はそこにこだわって愛情を注いでいる訳だけれど、シビアなことを言えば演劇においてキャストの出自を「売り」にすることはいささか不純ではないかと考える。
もちろん興行的に考えれば、その方向性は間違っていないし、マスコミ的な意味での話題性やパブリシティを思えばむしろ正道であるとも思う。ビジネスとして考えれば、当然の惹句に違いない。
それでも、やはり僕はそのスタンスが好きになれず、今までこの公演をスルーして来た。殊演劇に関しては、僕はマイナーな劇団公演を極力観ない方針であることも理由である。

サリー4

それでも今回観に行ったのは、藍山みなみが6月7日での引退を表明していること、結城リナが舞台に立つと言うことに興味を引かれたからである。生の夏川亜咲を観たかったというのも、ちょっとだけある(笑)
 
現在の日本の状況を鑑みるに、この舞台の掲げるテーマ「努力が報われる」というのは、まあ悪くないメッセージではある。
僕が観た日の舞台をトータルとして評すると、あまりにも女優のスキルに差が激しいというものである。そこそこ感心する女優もいれば、何で12人もキャスティングしている芝居でこの女優にここまで科白を与えなければならないのか?と首を傾げたくなる人もいた。とてもバランスが悪いのだ。

ストーリーをお読みになった方はお分かりのことと思うが、物語は昭和34年と平成23年の二重構造になっている。何と言っても現在のダンサー、木ノ下まい、陽菜、藤島雪絵の演技が酷過ぎる。特に、木ノ下まい。個人的な好みを言えば、彼女のルックスは「買い」だけど、あの科白のしゃべりはちょっとあり得ないと思う。
昭和34年組で言えば、特に酷いのが宮下ちはる友咲まい、松下ゆうかと夏川亜咲は単調に怒鳴るだけで演技にメリハリと表情がない。星優乃の存在感は、悪くなかった。

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第一弾から出演している藍山みなみ日高ゆりあはどうだろう。

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藍山みなみは、この舞台における「キャバレー」そのものを背負った記号的存在である。本来彼女に望まれる演技は、ミステリアスな雰囲気を醸し出し芝居の世界感に構造的な深みを与えることである。しかし、彼女の素のキャラクター同様「ほんわか」したキャラ以上の物が出せていないから、結果的に物語が浅薄なのである。

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日高ゆりあは、何とも賑やかしキャラを振られていたのだが、基本的にこの人はコメディエンヌとしての資質が欠けていると痛感した。彼女の役は難易度が高いもので、「笑い」と落差的に時折見せる説得力が共存できないと人物像が立ち上がらないのである。笑いの部分が、ブレていると思う。
 
サリー8サリー18

これは、女優の力と演出双方の問題だと思うが、とにかく舞台上で力任せに怒鳴るだけの科白回しが多過ぎる。しかも、台本上の言葉の選び方がいささか荒っぽいから、言葉としての力や美しさに欠ける。場末のキャバレーダンサーが発する言葉であっても、言葉の選び方やしゃべる仕草でいくらでも人間としての魅力は表現できるはずである。言葉とは、その人の生き方そのものなのだから。

何をおいても問題なのは、最大の見せ場である大ラスのダンス・シーンである。女優陣の踊りがバラバラでクオリティも如何なものか的だった。これは即ち、一番重要な舞台カタルシスの喪失に他ならない。

個人的には、結城リナの存在感がぶっちぎりで良かった。もはや引退したが、近年のピンク映画女優では結城リナとAYAの二人が二大天才女優だったと僕は思っている。この舞台を観て、やはり結城は天才だと確信した。きっと、天性の勘が鋭いのだろう。とても、計算してやっているとは思えないから(笑)

サリー3サリー6
 
ただ、僕は結城リナが今回「VIVID COLOR」に出演したことを、決して良くは思っていない。AV女優を引退して、「元AV女優」という看板を掲げて美女木ジャンクションとしての芸能活動・歌手活動に入った結城にとって、「しじみ presents『カラオケルーム335』」や本作への参加は、いささか活動にブレが生じているように思えるからだ。
「いいじゃないですかぁ。友達なんだし、事務所通さないギャラなし参加なんだから」とか言われそうな気もするけれど、今こそ彼女は自分の歌と真摯に向き合うべき時期だと思うのだが…。
ただ、脱ごうが脱ぐまいが、やはり結城リナの演技は観たいよな…という気もするから、そこは複雑なところではある。

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なお、12人の女優の中でルックス的にぶっちぎりだと感じたのは、やはり夏川亜咲だった。
 
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最後に、劇場で僕が気付いた関係者を挙げておくと、山口真里、夏井亜美、君野ゆめ、川上ゆう、AYA、柳東史、世志男、五代暁子、佐藤吏と言ったところである。もっといたと思うんだけど、僕はAV女優には全く明るくないので、このくらいの把握が限界であった。
上野オークラで3本観てから行ったのだけど、浜野佐知の新作『和服姉妹 愛液かきまわす』の2番手で出演していた宮下ちはるが出ていたのには、何だか不思議な気持ちになった。

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世志男さんに「あれ?誰目当てで来たの」とか、知人に「李梨さん、出てないけど?」とか言われたのだけど、要するにそういう舞台であった訳だ。
まあ、出演女優の熱心なファンにとっては満足出来る公演だろうと思うけれど、これが第三弾となる商業演劇としてはやはり深刻な問題を抱えた公演であると言わざるを得ない。

サリー12

狭い世界の中の、さらに狭いカテゴリーでのイベント的な位置付けでしか評価できない舞台であると思う。

渡邊元嗣『夫婦夜話 さかり妻たちの欲求』

2009年の渡邊元嗣監督『夫婦夜話 さかり妻たちの欲求』を観た。その感想を書きたい。

脚本は山崎浩治、撮影は飯岡聖英、照明は小川満、編集は酒井正次、録音はシネキャビン、助監督は永井卓爾、監督助手は田山雅也、撮影助手は橋本彩子、照明助手は八木徹、編集助手は鷹野朋子、衣装・下着協賛はウィズコレクション、スチールは津田一郎。製作はナベシネマ、配給はオーピー映画。 
なお、2009年度ピンク大賞において、藍山みなみは女優賞、なかみつせいじは男優賞を受賞している。

夫婦夜話 さかり妻たちの欲求

それでは、ストーリーを紹介しよう。
例によってネタバレするので、お読みになる方はご注意頂きたい。

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矢口可憐(夏川亜咲)と矢口英治(西岡秀紀)は仲睦まじい新婚夫婦。二人は新居へと引越したが、その片づけもままならぬうちに英治は出張に出てしまう。
段ボールに囲まれた可憐は、カレンダーの英治の帰って来る日にハートマークを書き込んで、愛する夫の帰りを待ちわびている。そんな可憐を気遣って、英治からは動画メールやプレゼントが送られてくる。ある日、可憐の元にはセクシーなネグリジェが送られてくる。英治の意図を測りかねる可憐。

夫婦夜話 さかり妻たちの欲求3

可憐の近所に住んでいる主婦の宇田川晴子(山口真里)。彼女は、自分と夫の文夫(なかみつせいじ)が既に倦怠期であることを嘆き、新婚の可憐たち夫婦を羨む。そんな晴子のために、可憐は宇田川夫妻を家に招く。ワインを飲んで、久しぶりの賑やかな夕食を楽しむ可憐は、飲み過ぎて眠ってしまう。可憐に勧められたこともあり、このまま可憐を一人放っておけないからと、宇田川夫妻は泊って行くことにする。

夫婦夜話 さかり妻たちの欲求1

どうも寝付けない文夫は、ついつい可憐の部屋を覗いてしまう。可憐は英治から送られたセクシーなネグリジェを着て眠っていたが、英治の名前を呼びながら股間に指を這わせていた。頬には涙が光っており、どうやら彼女は夢を見ているようだ。そのまま寝ぼけて、可憐は文夫に抱きついてしまう。目が覚めた可憐は、文夫の姿にビックリする。
その翌日、文夫が帰り二人きりになった時、可憐は昨夜文夫に抱かれたと晴子に告げる。可憐の話を聞いているうちに、たまらず晴子は可憐の頬を張る。すると、可憐は実は自分が寝ぼけて文夫を誘ったのだが、文夫は「大事な女房を悲しませるような真似はしない」と、決然と可憐を拒んだことを打ち明ける。可憐の話に胸をつかれた晴子は、その夜久しぶりに夫と結ばれるのだった。英治が送ってくれたネグリジェのお陰で、可憐は晴子たち夫婦の絆を取り戻してやれたのだ。

結婚前のデートの時、英治が紙飛行機を飛ばしてどこまでも自由に飛んで行きたいと話したことがあった。可憐はそのことを思い出して、紙飛行機を折って公園で飛ばしてみるが、紙飛行機はすぐに落ちてしまう。その紙飛行機を手に取ったのは、買い物帰りの英治の妹・戸松絵里香(藍山みなみ)だった。
彼女から紙飛行機を渡されて、慌てて丸めてその紙を隠そうとする可憐。しかし、風に煽られてその紙は飛ばされてしまう。絵里香は新婚早々出張してしまった兄のことを話題に出して、どうして兄と結婚したのかと可憐に尋ねた。「それは、愛しているからですよ」と可憐。
その言葉に、絵里香は自分には好きな男がいたが、肉体労働者で収入が安定していなかったので、生活の安定しているサラリーマンの直人(吉岡睦雄)と結婚してしまったこと、今の夫は仕事仕事で全く自分に構ってくれず寂しい思いをしていることを可憐に打ち明けた。そして、可憐たち夫婦を羨むのだった。
 
可憐と別れた帰り、絵里香は珍しく早く会社から帰って来た直人とばったり会う。直人は、今まで自分を取り立ててくれていた上司が失脚し、これからしばらくは自分が会社で閑職に追いやられそうなことを告げる。そして、今までの罪滅ぼしに、これからしばらくは家庭サービスに努めることを宣言する。その言葉を聞いた絵里香は、それなら先ず自分のことを抱いてくれという。
ホテルで体を交わした二人。しかし、事が終わりぐったりしている夫を横目に、絵里香は自分は惚れた男の元に行くからと、直人とは別れることを宣言して一人ホテルから立ち去る。

可憐は英治に、自分が宇田川夫妻の仲を取り持ったことを動画メールで送る。すると、その数日後、英治が戻る前日に可憐の元に赤いシースルーのドレスが送られてくる。「これを着て、僕のことを出迎えてほしい」との手紙が添えてあった。首を傾げる可憐。
そして、待ちに待った当日。インターフォンが鳴ると、可憐は送られた赤いドレスを着て英治を出迎えた。久しぶりにお互いの感触を確かめるように抱き合う二人。この日が、英治の四十九日であった。
 
夫婦夜話 さかり妻たちの欲求2

結婚を控えた英治は健康診断を受けたのだが、その結果彼は深刻な病魔に侵されていることが判明した。診断書を見せてそのことを可憐に告げた英治は、その診断書で紙飛行機を折って飛ばした。この紙飛行機のように、どこまでも自由に飛んで行きたいと遠くを見つめる英治。その英治の姿に、可憐はかけるべき言葉が見つからない。
可憐のことを心配した英治は、策を講じる。自分が生きているうちに動画メールやプレゼントを手配して、自動的に可憐の元に届くようにしたのだ。自分がいなくなっても、しばらくは可憐が寂しさに心折れないように。
可憐には、英治の心遣いが痛いほど分かっていた。彼女は、一人残された寂しさに必死で耐えていた。文夫が見た可憐の涙は、死んだ英治を想ってのものだったのだ。絵里香が拾った紙飛行機は、可憐が寂しさに耐えきれずに書いた遺書を折ったものであり、その遺書をさらって行った風は英治が起こしたものであった。可憐が送った動画を受信したのは、同じ部屋の英治の写真立ての下に置かれていた英治の携帯であった。
亡き夫の自分への想いを確認しながら、英治に抱かれる可憐。可憐のことを抱きながら、英治は可憐に自分のことは忘れて新しい恋をしてほしいと告げるのだった…。

街並みが見渡せる高台。英治と何度もデートした思い出の場所。
可憐は、紙飛行機を飛ばす。大空高く舞い上がり、どこまでも飛んで行く紙飛行機。そんな可憐の姿を見つけた一人の男が、そっと可憐に近づいてくる。その男の後ろ姿は、どこか英治に似ている…。

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これは、渡邉監督得意のファンタジー作品である。ストーリーとしては、1999年のM・ナイト・シャマラン監督の傑作『シックス・センス』のようなトラップ・ストーリーになっている。こういう映画の場合、ネタばらしした後に、ストーリーを遡って検証した時に如何に破綻なく物語が構成されているかが評価の決め手になる訳だ。この作品について考察すると、いささかストーリーの作りが甘いと言わざるを得ない。
例えば、近所の宇田川夫妻が英治の死を知らないのはいいとしても、妹の絵里香が英治の死を知らないことはやはり無理があるだろう。また、夫に抱かれたことで、絵里香がかつての恋人への想いを確認するくだりも、いささか演出的に唐突である。

物語を、全てファンタジーの雰囲気に任せて観客に納得させようという演出には、いささか雑さが僕には感じられた。もう少し仕掛けに凝らないと、説得力が弱い気がするのだ。このストーリーをそのまま良しとしてしまうことは僕にはいささかロマンティックに過ぎると思うし、ムードに酔い過ぎなのではないかと思ってしまうのである。

キャストに目を移してみると、ヒロインの夏川亜咲の進歩に目を見張った。彼女の出演した渡邊組は2008年の『浮気相姦図 のけぞり逆愛撫』を観たが、彼女の演技力は格段の進化を遂げていた。

夫婦夜話 さかり妻たちの欲求5
夫婦夜話 さかり妻たちの欲求4

あと、やはり流石なのがなかみつせいじの安定感である。彼がキャスティングされているだけで、安心感がある。
山口真里と藍山みなみの二人は元来演技巧者の女優であるが、この作品の脚本は彼女たちの演技力をきちんと活かせていなかったように思う。残念である。

監督と脚本の狙いは理解できるものの、もう少し緻密なストーリー構成を期待したかったところである。

渡邊元嗣『令嬢とメイド 監禁吸い尽くす』

2007年の渡邊元嗣監督『令嬢とメイド 監禁吸い尽くす』を観た。その感想を書きたい。

脚本は、山崎浩治、撮影は飯岡聖英、照明は佐々木英二、編集は酒井正次、録音はシネキャビン、助監督は永井卓爾、効果は梅沢身知子、スチールは新山寿弘、協賛はウィズコレクション。製作はナベシネマ、配給はオーピー映画。
なお、2007年度ピンク大賞において、岡田智宏は男優賞を受賞している。

令嬢とメイド 監禁吸い尽くす

それでは、ストーリーを紹介しよう。
例によってネタバレするので、お読みになる方はご注意頂きたい。

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超常現象マニア・源田亮(岡田智宏)は、恋人の立花桔梗(藍山みなみ)を誘って「神隠しの里」と呼ばれる土地を訪れる。木々に囲まれた山間の場所。不意に亮の様子がおかしくなる。目つきが変わった彼は、屋外にもかかわらずいきなり桔梗を求めてくる。激しく交わる二人。しかし、事が済むと亮は自分が何をやったのか全く覚えていない。戸惑う桔梗。山間を歩くが、二人は道に迷ってしまう。すると、不意に亮の耳にピアノの旋律が聴こえてくる。その旋律に誘われるように二人は歩き出す。すると、しめ縄で囲まれた向こうに、白い洋館が建っている。しめ縄をくぐると、辺りはいきなり暗くなってしまう。時間感覚を失う二人。もはや、戻る訳にもいかず、二人は洋館を訪ねる。

その洋館には、若い女性がたった二人でひっそりと暮らしていた。病気療養をしている令嬢の佐織(夏井亜美)とメイドの呉羽(神田ねおん)。佐織は亮と桔梗に泊って行くように勧めてくれる。二人は、案内された部屋で激しいセックスをする。しかし、二人のことを覗いている者の気配が…。

令嬢とメイド 監禁吸い尽くす2
 
翌朝、亮がリビングに行くとピアノを弾いていた佐織が出迎える。しかし、亮を見つめる佐織の目が妖しく光る。すると、亮は自分が佐織と激しく求め合っている幻覚を見る。しかし、幻覚にしてはあまりにもリアルな感触に、亮は戸惑い動揺する。そして、亮と桔梗は洋館を後にする。しかし、どんなに山道を歩いても、何故か二人はしめ縄の張ってある場所へと戻って来てしまう。混乱する二人。仕方なく彼らは、もう一泊洋館の世話になることにする。

その夜、壁に貼ってある鬼娘の絵を見ながら、佐織が土地に伝わる鬼姫の伝説について話した。今を遡ること数百年前、源頼嗣の元に正妻として嫁だ公家の娘・佐織は、夫が囲う側室に激しく嫉妬し呪い殺そうとする。しかし、そのことが露見して、佐織はこの神隠しの里へと流されてしまう。悲しみに狂った女は鬼姫へと姿を変え、色情に狂い村人や旅人の精を吸い取って行った。そして、鬼姫は陰陽師との対決に破れ、この地に封印されたのだという。亮は、自分の家系は先祖代々の超常現象マニアだったが、この地を訪れたのは自分が初めてだと言った。先祖たちは、この土地の方角が鬼門に当たるから避けていたのだという。
亮と桔梗は、この洋館に来て以来徐々に体調が優れなくなっていた。お互いの顔を見て、二人とも目の下には隈ができ精気がないことに驚き合うのだった。体調が悪いからと、桔梗は先に休んだ。亮が洋館の中をブラついていると、佐織と呉羽が風呂へと消えていく。興味をそそられ、風呂場を覗くとそこでは二人が激しく求め合っている。驚く亮。しかし、次には亮が佐織に誘われて体を交わすことになる。我に返ると、亮はベッドに寝ていた。自分が見たこと、したことは夢なのか現実なのか…亮は次第に混乱して行く。
一方、佐織は自分の寝室に下がる前に、「あなたも遠慮せずにお上がんなさい」と呉羽に意味ありげなことを言う。

令嬢とメイド 監禁吸い尽くす1

翌朝、もうこんな所には一時たりともいたくないと桔梗が亮を強引に連れ出そうとする。二人とも表情からはますます精気が抜け落ちているように見える。しかし、そんな桔梗を振り払い、亮は「俺はまだここに残る」と言って洋館に戻ってしまう。仕方なく、桔梗は一人で山を降りようとするが、はやりどうしても元の場所に戻って来てしまう。怖くなった桔梗は亮に連絡を取ろうとして、携帯を取り出す。
亮は、桔梗が自分に助けを求めている幻覚を見て胸がざわつく。そこに佐織がやって来て、亮を朝の散歩に誘う。散歩しながら、亮は桔梗の幻覚のことを佐織に話す。すると、佐織はそれは幻覚ではない、と話す。彼女は自分たちの犠牲になったのだと言って、彼女は桔梗の携帯を取り出す。愕然とする亮。すると、佐織が語り始める。自分こそはこの地に封印された鬼姫で、呉羽がその侍女であること。自分の夫は亮の先祖であること。ずっと源田家の人間をこの地におびき寄せようとしていたのだが、源田家はこの地を訪れることをずっと避けており、亮がやっと訪れてくれたこと。血の気が失せる亮。しかし、時は既に遅すぎた。
洋館に戻ると、何百年もずっとこの時を待ちわびていたと、佐織と呉羽は亮のことを求める。

朝。呉羽が外を指さす。道に迷った二人の旅人が洋館に近づいてくる。彼らの訪れを待っている佐織と亮…。

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なかなか良質のピンク・ホラーである。高山でのロケが実に効果的だ。現実と幻想とが錯綜して、観る者さえもが混乱の中へと落ちて行く演出がいい。
岡田智宏の演技も悪くないが、この作品においては、何といっても藍山みなみの演技が素晴らしい。彼女の存在感こそが、この映画をグッと引き締めている。

令嬢とメイド 監禁吸い尽くす14
令嬢とメイド 監禁吸い尽くす13令嬢とメイド 監禁吸い尽くす12令嬢とメイド 監禁吸い尽くす15
 
その一方で、このホラーの怖さの肝である夏川亜美はルックスがいささかキュート過ぎて、もう一つ亮と桔梗を追い詰める凄味に欠けていた。何とも残念である。

令嬢とメイド 監禁吸い尽くす10令嬢とメイド 監禁吸い尽くす11

また、何百年も前から生き続ける者という設定にもかかわらず、メイドの神田ねおんがどう見てもバリバリのギャルで、腕にタトゥーを入れているのは如何なものか。
ここは、コンシーラでも使って隠すべきだったろう。

令嬢とメイド 監禁吸い尽くす9

いずれにしても、ストーリーもなかなかよく練られた作品であり、面白く鑑賞できた。
どなたにもお勧めできるウェルメイド・ホラーである。

後藤大輔『となりの人妻 熟れた匂い』

後藤大輔監督の新作『鰊とロザリオ ~落語「浜芝」より~(公開タイトル『となりの人妻 熟れた匂い』)を観た。その感想を書きたい。

プロデューサーは池島ゆたか、脚本は後藤大輔、原作は落語「芝浜」、撮影監督は飯岡聖英、音楽は大場一魅、編集は酒井正次、録音はシネ・キャビン、助監督は佐藤吏、協力は小川隆史、スチールは津田一郎。製作はセメントマッチ・光の帝国、配給はオーピー映画。
後藤大輔待望の新作である。彼が最後にピンク映画を演出したのは、2006年11月28日公開の新東宝配給『野川』(公開タイトル『妻たちの絶頂 いきまくり』)だから、本作はオーピー映画に移っての四年半ぶりの監督作ということになる。

となりの人妻 熟れた匂い8

となりの人妻  熟れた匂い

それでは、ストーリーを紹介しよう。
例によってネタバレするので、お読みになる方はご注意頂きたい。

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かつては芝浜一の漁師と謳われた加藤作造(なかみつせいじ)。一粒種の弘美(薫・写真)が小学校に上がるお祝いに、子供を自分の船に乗せて沖へ出たが波にさらわれて弘美は海に飲み込まれてしまう。
以来10年近く、作造は罪の意識から海に背を向けて飲んだくれの日々を送っている。弘美の部屋はあの日のまま時の刻みを止めており、今でも新品同様の水色のランドセルも置かれたままだ。
子を失った心の痛みを共有しつつも、妻の照子(冨田じゅん)は夫の不甲斐なさが我慢できない。この10年で芝浜漁協のローンやら、理事長の蒲生捨吉(世志男)個人にした借金500万があり、生活は左回りだ。照子は、酔い醒めやらぬ作造を無理やり海へと送り出すのだった。
 
となりの人妻 熟れた匂い3

浜辺に来たはいいが、もう日も高くなりこんな時間に漁をする同業者などいない。勢い、またしても砂浜に座り込んで酒を煽り始める作造。ふと横を見ると、砂の中から網と浮きが顔をのぞかせている。「大事な商売道具を、今の漁師はなっちゃいねえな」とこぼしながら、作造は網を掘り出そうとするが、かなり深く埋まってしまったようでなかなか掘り出すことが出来ない。
ようやく堀り出した網の先には大きなタコ壷が括りつけられており、中を覗くと札束が詰め込まれていた。少なく見積もっても、一億円は下らない。
腰を抜かして仰天する作造。
その光景を遠くから眺めていた物売りの爺さん(久保新二)のワゴンに、芝浜ではついぞ見かけない女が声をかけて来る。ハイライトを買いに来たこの女の名は弘美(松井理子)。濃いサングラスにタイトな黒の上下、スカートはやけに短い。爺さんは彼女を好色な目で見るや、体を弄り始める。
「私を満足させることが出来る?タフな仕事なのよ」とクールに呟く女。弘美は爺さんの股間に顔をうずめる。
体を交わしながら、爺さんは作造の身の上話を聞かせてやる。「ふ~ん、弘美ねぇ。私と同じ名だ。この地にはいい思い出がないから、本当は来たくなかったんだけど、仕事じゃね」。弘美は爺さんをイカせると、スカートを直してハイライトをワンカートン掴み上げる。「これ、もらっとくね。サービス代」「お前さんの仕事は、何なんだよ」「だから、タフな仕事よ」そう言うと、弘美は去って行った。

壷を持ち帰った作造は、大声で照子を呼んだ。「見ろよ、この大金。一億はあるぜ。これでもう仕事なんてする必要もないやね。これからは、何不自由なく遊んで暮らせるんだ。おい、捨吉を呼べ!借りた金、全て叩き返してやる」「あんた、何言ってるんだい。このお金は警察に届けなくちゃダメじゃないか」「うるせぇ!この金はな、天国の弘美が俺たちにくれたんだ。いいから、酒持て来い」。またしても、作造は昼間から酒を煽り始めた。やれ芝浜ランドだの、高速道路だの、飛行場だのと夢物語をまくしたてる作造を尻目に、何とも悲しげな表情を浮かべる照子。
そのうち、作造は酔い潰れて眠ってしまう。しばらく思案顔をしていた照子は、何か名案を思いついたようにニヤッと笑った。

となりの人妻 熟れた匂い9

同じ時刻、芝浜のラブホテルの一室。漁協理事長の捨吉は、若い娘・晴奈(瀬名りく)とバスルームにいた。彼女が身につけているのは、スケスケの白い水着。シャワーをかければ、体が丸見えになる代物だ。「こんなの、どこで買って来るんですか?」「ドンキだよ。あそこには何でも売ってるぞ」「就職の件、ホントに大丈夫なんですよね?」「大丈夫だ。来月、漁協の事務に一人空きが出るからな」。
晴奈の父親は漁師で、彼女は後継ぎになるのが嫌で捨吉に肉体就活している最中だった。捨吉は捨吉で、芝浜漁協の理事長の職にありながら実は大の海嫌い、漁師嫌いだった。芝浜の幼馴染みたちは皆漁師になり、今でも彼らは心のどこかで意気地なしの捨吉をバカにしていた。もちろん、作造もその例外ではない。理事長として金と権力を掴みながらも、捨吉にはいまだコンプレックスが捨てきれない。

実は、捨吉は若い頃から照子に想いを寄せている。だからこそ、無担保で彼女に500万もの大金を貸したのだ。
いつまで経ても自分に振り向いてくれない照子に業を煮やして、その思いを捨吉は今晴奈にぶつけているところだった。彼女をベッドで責めていると、携帯が鳴る。相手は照子だった。電話の向こうで照子は借金がどうとかもごもごしゃべっており、その後ろでは作造が「捨吉の野郎がどうたらこうたら…」と叫んでいるのも聞えて来る。捨吉は名前で呼ばれることが大嫌いだった。電話が要領を得ない上に、今は取り込み中だ。とりあえず捨吉は電話を切ると、四十八手を駆使して晴奈を責め続けるのだった。
性欲を満たした捨吉は、晴奈とドンキで買ったコスプレ衣装を残して先にチェックアウトしてしまう。晴奈がベッドで一人呆然としていると、そこに何処から入って来たのか、弘美が現れる。二人はうやむやのうちに初めてのレズ行為に耽溺するのだった。

翌朝、作造は目を覚ますとパチンコでもして来るから、あの壷から二、三万持て来いと照子に命じる。その言葉に、キョトンとする照子。
「あんた、しっかりしておくれよ。何、寝呆けてるんだい」「お前こそ、何言ってるんだよ。壷だよ壷。昨日俺が浜から拾って来たタコ壷があるだろう」「あんた、昨日も家で飲んだくれてたじゃないか。大かた夢でも見たんじゃないか?」「夢なもんかい!あっ、てめえ隠しやがったな」「だったら家中探してごらんよ」。
作造は血眼で家捜しするが、タコ壷は影も形もなかった。がっくり畳に座りこむ作造。その姿を見ていた照子は、作造の背後の鴨居から一万円が覗いているのを発見する。ギョッとした照子は、時計を見ようとする作造を強引に壁に押し付けて、そのまま体を寄せる。作造が一万円札に気付かぬよう、そのまま彼女はセックスになだれ込むのだった。

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二人が事に熱中していると、玄関で声がする。捨吉だ。昨日の電話が気になった捨吉は、照子の様子を見に来たのだった。昨日は勢いで「捨吉の野郎に、借金叩き返す」と息巻いていた作造だったが、今は状況が一変していた。さて、どうしたものか。思案する二人。
あまりに照子が出て来ないので、捨吉は上がり込もうとする。すると、慌てて照子が出て来る。彼女は喪服を着ていた。昨夜酒を飲んで寝たまま、朝起きたら作造は冷たくなっていたと照子は俯いた。予想だにしない展開に、面食らう捨吉。
とりあえず、作造が眠っている部屋に通された捨吉は、線香を手向ける。そして、「お顔を拝見」と言うなり、白い布を取って作造の頬を思いきりつねってみた。作造は動かなかった。
改めて照子と向き合った捨吉は、彼女の手を取ると「私も男だ。今までの借金は全て水に流しましょう」と言った。慌てて断ろうとする照子の尻を、作造が思いきりつねる。照子は、「ご厚意、有難うございます」と態度を翻した。
すると、捨吉は「私は、ずっと照ちゃんのことが好きだった。喪が明けたら、作造のようなろくでなしのことは忘れて、どうか私と一緒になっておくれ。こいつは子供が死んで以来、何もしようとしないダメな男だったじゃないか」と言い寄った。
その言葉を聞いて、死んだはずの作造がむっくり起き上がった。「捨吉!お前の言うとおりだ、捨吉!俺は本当にどうしようもないろくでなしだよ。照子のことは頼んだぜ!」と言うや、家を飛び出してしまう。

残された照子と捨吉。捨吉は、自分が担がれたことに激怒。腹いせに照子を押し倒そうとする。照子は抵抗を試みるが、盛りがついた土佐犬男の力には敵わない。

となりの人妻 熟れた匂い1

もはやこれまで…と諦めた刹那、ブルマー姿の眼鏡女が闖入して来た。弘美だ。
弘美は何の迷いもなく、捨吉に突進して来た。その隙に、逃げ出す照子。思いもしなかった女の色仕掛けに、捨吉は照子と追おうとはしなかった。訳も分からぬままに、捨吉は弘美とセックスを始める。

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その頃、作造は浜辺に来ていた。己の情けなさに目が覚めた作造は、海を眺めて自分の身の振り方を考えていた。今頃、照子は捨吉に抱かれているだろう。俺なんかより、捨吉と結ばれた方が照子のためだ。
作造が物思いに耽っていると、どこから現れたのか、鞄を片手に若い宣教師が浜辺をふらついていた。アントニオ・ロドリゴ(沼田大輔)と名乗るその青年は、どうやら人を探しているようだったが、如何せんしゃべる言葉が外国語だからチンプンカンプンだ。作造も話しかけられたが、宣教師を追い払う。
そしてしばらく浜辺をうろうろした挙句、作造は海に向かって飛び込むのだった。
喪服を着崩したまま、照子は浜にやって来る。彼女は作造の姿を探して右往左往していたが、ずぶ濡れになって海から上がって来た作造の姿を見つける。駆け寄って来る照子に、作造が問いかける。「なんだよ、捨吉に抱かれてたんじゃないのか」「間一髪のところでブルマー姿の変な女が現れて、その隙に逃げて来たんだよ」二人は抱き合って、浜辺を歩いて行った。作造は、心を入れ替えてもう一度照子と生活を立て直すことを決心した。「もう一度、俺と苦労してくれるかい?」。もちろん、照子の答えは決まっていた。

事が済み、眠り込んでいる捨吉を横目に、弘美はどこかに電話している。「証拠は押さえました」と。部屋にあったポートレイトやアルバムを見て、弘美は独りごちる。「なんだ、弘美って男じゃん…」。彼女の姿を、何も言わず水色のランドセルが見ている。

物売りの爺さんがワゴンの運転席で入れ歯をはめ直していると、そこにも例の宣教師がやって来る。すると、爺さんはこともなげに彼の問いに外国語で答える。彼の名は、アントニオ・ロドリゴ・ヒロミ。行方不明になった作造と照子の息子だった。彼は海外に流れ着き、そこで宣教師になっていたのだ。爺さんは、弘美に作造と照子がいる方向を指差す。早く行けと。青年は駆け出した。
その光景を見ていた弘美が、爺さんの元へとやって来る。「何あれ?」「10年ぶりの親子の対面だよ」「ハイライト頂戴」「昨日、ワンカートン持って行っただろう」「女の子にあげちゃった。初恋の思い出に欲しいんだって」「あんた、一体何の仕事だい?」「タフな仕事よ」そう言うと、弘美はハイライトに火を点けて次の現場に向かうのだった。
遠くの方をふらふらと捨吉が歩いている。「良かった。金隠しといて」。弘美は国税捜査官だった。捨吉の脱税に目を付け、内偵していたのだ。例のタコ壷は、捨吉の隠し金だったのだ。

三年後。家で網の手入れをしている作造。あの日以来酒も断ち、作造は再び芝浜一の漁師に戻っていた。そこに、神妙な顔をして照子が全裸で入って来る。驚く作造を前にして、照子は全裸のまま土下座した。「あんた、何も言わずに台所の下にしまってある物を取って来て」。訳が分からないまま、作造が腰を上げる。台所の方から、作造の叫び声が上がった。
駆け寄ってくる作造に、照子は顔を上げぬまま言った。「あのお金は夢なんかじゃなかったの。でも、あんな大金が手に入ったら、あんたは本当にダメになる。だから、隠して警察に届けたの。一年経っても落とし主は現れず、警察からお金は戻って来た。でも、私はそれから二年間もお金を隠し続けた。私は、このまま身一つでここから出て行きます」。照子の言葉を黙って聞いていた作造は、やがて彼女の頭からそっと網を被せて言った。「許すも何も、お前のやったことは間違っちゃいない。出て行くことなんかない」。恐る恐る照子が作造の顔を見ると、彼は今まで見せたこともないような優しい表情をしていた。

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「久しぶりに一杯やるか」「いいわね」「いや、よそう。また夢になるといけねぇ」そう言って、二人は求め合うのだった。
事の最中に、作造が言った。「そうだ、あの金で教会を建てよう。芝浜教会を」。二人の胸にかけられた二つのロザリオが、触れ合いながら揺れていた。

部屋の片隅に、教会の前で微笑む、親子三人のポートレイトが飾られていた。

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後藤大輔は問題作『野川』撮影後、ここ三年は年に一本のペースで池島ゆたか監督『超いんらん やればやるほどいい気持ち』『エッチな襦袢 濡れ狂う太もも』『性愛夫人 淫夢にまみれて』(『不倫ファミリー 昼から生飲み』は五代暁子原案なので除く。)といずれもピンク映画史に名をなす傑作の脚本を手掛けて、ピンク映画ファンの心を震えさせて来た。
四年半の歳月が流れ、新東宝はピンク映画の製作・配給を中断し、後藤大輔は場所をオーピー映画に移して、池島ゆたかプロデュースで本当に久しぶりの作品を送り出してくれた。先ずは、そのことを喜びたい。

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題材に使ったのは、三遊亭圓朝・作と言われる人情噺屈指の傑作の一つ、古典落語「芝浜」である。元ネタでは魚屋であるところを、後藤脚本は漁師にアレンジしている。

とにかく、最初の画がスクリーンに映し出されたその瞬間、ああ後藤大輔の映画だと息を飲む。内容は正反対の作品だが、彼のピンク映画デビュー作にして傑作『喪服の女 崩れる』でも、全く同様の圧縮された密度の空気と映像の質感が叩きつけられたからである。
映画に漲る力を、比喩ではなく現実的な体感として味わえることこそが、後藤作品を鑑賞することの喜びである。今、これほど画力のある監督はいないだろう。

この作品は、「芝浜」の素材をストレートに扱ったピンク映画である。であるから、シビアな言い方を敢えてしてしまえば、作造、照子、捨吉の三人がいれば成り立ってしまう物語である。作品の肝は、演じるなかみつせいじ、冨田じゅん、世志男の三人が如何に「芝浜」の世界観を崩さずに、ドラマとしてのピンク映画に着地できるかにかかっている。
ただ、ピンク映画(とりわけオーピー配給作)としてはそれだけでは済まない訳で、この三人のストーリーに加えて、如何にピンク映画的な仕掛けを絡ませることが出来るのかも問われる。

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なかみつせいじは、台本を読んだ段階から、この映画はハイテンションで現場を引っ張るべきだと考えて、ホン読みの段階から皆が引くくらいにハイテンションで取り組んだらしい。彼の作り出した勢いがそのまま現場に持ち込まれ、それに他の役者とりわけヒロインを演じる冨田じゅんが触発された結果、映画はブレのないアッパーな雰囲気を保ったまま60分を走り抜ける作品に仕上がった。サポートに徹する世志男の存在感も、見事の一言である。
そして、今回は珍しく引きの演技で、見事にいぶし銀の存在感を見せた久保新二。入れ歯を外してまでの抑えた演技に、僕は震えた。
 
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この映画で、僕がいささか引っかかったのが、エロ濃度の低さである。冨田じゅんについては、熟女としての生活感があればそれで問題がないが、松井理子、瀬名りくについてはどうだっただろうか。

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特に、3番手の瀬名はこの作品においては所謂エロ担当女優である。しかし、ボディラインの緩みから、あまりにトゥー・マッチなつけ睫毛にマスカラ、表情のなさがどうにもエロティックさを阻害していたように思う。絡みの尺を長く取って、コスプレから四十八手まで後藤演出が苦心していることは伝わって来るものの、だからと言ってそれがピンク映画的なエロさに結びつくかどうかはまた別問題である。
ちなみに、瀬名りくは琥珀うたと同じくミュウ社長の事務所HUSTLERの所属タレントである。 

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松井理子は、登場シーンから久保新二との絡みまではスタイリッシュで良かった。特に、彼女のサングラスに映り込ませた映像には、後藤演出の映画的なこだわりを強く感じた。ピンク映画としてはこれがデビュー作の新人だが、彼女は舞台役者として活動しているから、演技力には問題がない。

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ただ、ラブホテルを急襲して以降、彼女はエロ的な役目が大きくなる訳だが、それが機能的に働いていたとは言い難い。そこが問題である。
後藤がこだわった「弘美」繋がり、失われた子供は男だったのか女だったのか、それは謎の女・弘美と同一人物なのか…といった伏線は、それほど物語上必要なかったのではないかと僕は感じた。むしろ、もう少し国税調査官としての弘美の造形に作り込みの余地があったように思う。

最後に物語のオチとして宣教師がコミカルに登場する訳だけど、僕はあまりにもライトな印象を受けた。まあ、この辺は後藤監督の狙いでもあるだろうし(何と言っても、原題が『鰊とロザリオ』なのだ。)、意見が分かれるところであろう。

エロ的な弱さは、やはりピンク映画としてのこの作品の問題点ではある。しかし冒頭の階段シーンのスローモーションに始まり、なかみつせいじの勢いと大場一魅の圧倒的な音楽に乗って疾走して行くこの物語は、映画的な喜びに満ちた快作には違いない。
既に決まっている後藤大輔の次回作に、早くも僕の胸は高まる。

余談だが、エンディングに流れる「ソーラン節」を歌っているのは、大場一魅と後藤大輔である。

渡邊元嗣『牝猫フェロモン 淫猥な唇』

2010年の渡邊元嗣監督『牝猫フェロモン 淫猥な唇』(改題『覗く女 隣室のあえぎ』)。

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脚本は山崎浩治、撮影は飯岡聖英、照明は小川満、編集は酒井正次、録音はシネ・キャビン、助監督は永井卓爾、監督助手は田辺悠樹、撮影助手は宇野寛之、照明助手は八木徹、編集助手は鷹野朋子、選曲は梅沢身知子、協賛はウィズコレクション、タイミングは安斎公一、スチールは津田一郎。製作はナベシネマ、配給はオーピー映画。
なお、2010年度ピンク大賞において、津田篤は男優賞を受賞している。この作品に出演している早川瀬里奈と鮎川なおは既にAV女優を引退しているが、鮎川なおは2011年に加藤義一の作品で久しぶりにスクリーンに登場している。

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それでは、ストーリーを紹介しよう。
例によってネタバレするので、お読みになる方はご注意頂きたい。

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槙原淳子(早川瀬里奈)は、マンションの隣の部屋に住んでいるちょっとイケてる会社員・戸山夏夫(津田篤)に夢中で、毎朝出勤前に夏夫が出すゴミを自分の部屋に持ち帰っている。そして、夏夫のゴミを検分しながら、彼の暮らしぶりをチェックしている。要するにストーカである。淳子は、自分のことを知られないようにこっそりと、夏夫の部屋の前に料理を置いたりしていた。

ある日、夏夫の部屋に合コンで知り合った長山麻美(クリス小澤)がやって来る。二人は部屋で宜しくやっているが、それを淳子は聞き耳立てている。帰り際、夏夫の首に手編みのマフラーをかけてやる麻美。その様子を見ていた淳子は、二人の間を強引に横切る。呆気にとられる二人。麻美のことが気になる淳子は、数日後に社員に化けて麻美の会社に潜入する。何と麻美は上司の矢部(横須賀正一)と不倫関係にあった。家庭にかまけてなかなか構ってくれない矢部の関心を引くために、麻美は夏夫を誘ったのだ。夏夫にプレゼントしたマフラーも、本当は矢部に渡すつもりで編んだものだった。
事情を知った淳子は、麻美を呼び出す。淳子はセーターの下にボールを仕込んで妊婦になりすまし、自分は夏夫の別居中の妻だと言い張る。夏夫と別れるように詰め寄ると、麻美は慌てて別れることを約束。話もそこそこに、その場を逃げ出す。
淳子がダスト・ボックスを覗くと、麻美から送られたマフラーが捨ててあった。そこで、淳子は新しいマフラーを夏夫の部屋の玄関に挟んでおく。翌朝、そのマフラーをして出勤する夏夫を見て淳子は驚喜するが、その後でダスト・ボックスを見ると、自分が送ったマフラーが捨ててあり、肩を落とす。

夏夫は、久しぶりの高校の同窓会に出席する。そこで、憧れの女性だった小沢由衣(鮎川なお)と再会。由衣は現在、売れっ子のキャバ嬢をしていた。同窓会から帰って以来、夏夫は由衣と撮ったツー・ショット写真ばかり見ている。そして、意を決して彼女に宛てたラブレターを書くものの、投函する勇気はない。結局、夏夫は手紙を丸めてダスト・ボックスに捨ててしまう。その手紙を拾って、夏夫の気持ちを知った淳子は、くしゃくしゃになった手紙をアイロンで伸ばして、由衣に送る。

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由衣に呼び出された夏夫。彼女は素直にラブレターのことを喜ぶ。しかし、送った覚えのない夏夫は戸惑うばかりだ。そして、夏夫は誘われるまま由衣とベッドを共にする。事が済んだ後、由衣は初エッチの記念にブランド物のバッグがほしい、と夏夫にねだる。貧乏な夏夫は、プレゼントを買うためにサラ金から20万円も借金をしてしまう。
例によってダスト・ボックスを漁った淳子は、夏夫の借金を知る。そして、掃除婦に変装して、由衣の住んでいる高級マンションの前で待ち伏せする。出て来た由衣は、携帯で常連客に海外旅行をおねだりしている。夏夫のことを由衣が弄んでいたことを知って、淳子は怒る。彼女は、男装して由衣を呼び出す。夏夫はゲイで自分と付き合っているから別れてほしい、と淳子は切り出すが女であることを由衣にあっさり見破られてしまう。そりゃそうだ。
男装女子にアブノーマルな刺激を感じた由衣は、淳子をホテルに連れて行く。しかし、開き直った淳子に逆にやり込められてしまう。お互いに全裸でぐったりする淳子と由衣。由衣は夏夫に今後ちょっかいを出さないことを約束する。

由衣に振られてしまった夏夫は、高校時代のアルバムをじっくりと眺めている。すると、夏夫はあることに気が付く。慌てて自分の部屋を出る夏夫。
川面に立って、ボーっとしている淳子。夏夫のためを思って自分がやったことが結局仇になってしまい、淳子は一人落ち込んでいる。私は一体何をやっているんだろう。煙草を吸おうと箱を取り出すが、中は空っぽだ。すると、煙草が横から差し出される。夏夫だった。「同じ銘柄を吸ってるんだね」と夏夫。淳子は驚いて、声も出ない。
「食べ物を作ってくれたのも、ラブレターを出してくれたのも、みんな槙原さんだったんだね」と夏夫は言った。実は、淳子と夏夫は高校の同級生だった。地味で全く目立たなかった高校時代の淳子のあだ名は「空気さん」だった。ある日、図書館からの帰り、淳子は後ろから何度も「槇原さ~ん」と呼びかけられる。しかし、自分の名字を呼ばれ付けてない淳子は、全く自分のことだと気づかない。声をかけて来たのは夏夫だった。淳子が図書館に本を忘れたことに気づいて、追いかけて来てくれたのだ。自分の名前を知っていてくれたことに感激した淳子は、それ以来ずっと密かに夏夫に想いを寄せていたのだ。
夏夫が、淳子のことを思い出したのは、高校時代のアルバムで自分が写っている写真には、必ずどこかに淳子も写っていることに気付いたからだった。淳子の想いに気付いた夏夫は淳子を部屋に招く。そして淳子は長年の夏夫への想いを遂げる。回り道をした二人は、ようやく結ばれたのだった。翌朝、目を覚ました夏夫は、淳子の姿がないことに気付く。慌てて、隣の淳子の部屋に入ると、そこにも彼女の姿はなかった。そして、夏夫は壁に貼ってある物に気付く。自分がダスト・ボックスに捨てた領収書や紙切れが、そこには画鋲でとめてあった。そして、夏夫に宛てられた手紙が。
「私は、やはり太陽を遠くから眺めることにします。太陽にあまり近づくと焼けてしまうから」。
夏夫が自分の部屋に帰って、改めて同窓会の時の写真を見ると、夏夫と由衣が写っている写真の端に、小さく淳子の姿が写っていた。「出席してたんだ…」と、夏夫は呟く。

満足げな表情を浮かべて、キャリーバッグを引いた淳子が、朝の街を歩いて行く。
 
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この作品は、渡邊得意のファンタジー・ラブコメに分類していいだろう。素材としては「可愛いストーカー」といったところか。渡邊が、ヒロインの早川瀬里奈を如何にキュートで可愛く撮るかに腐心していることは十分に伝わって来る。しかし、それに応えるには彼女はいささか演技力不足の感が否めない。まあ、早川が女性社員や掃除婦に変装したり、妊婦や男装したり…と様々なコスプレを披露するので、AVアイドル映画と割り切って楽しめば彼女のファンなら十分に満足できる内容だが、彼女のようなタイプが苦手な僕には、いささかしんどかった。

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それより、僕は断然鮎川なおのルックスがストライクなので、彼女を観ていれば満足という感じであった。それにしても、由衣が手錠フェチであるという設定に、何の意味があるのか疑問だ。
 
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この作品は、ある意味津田篤のキャラクターこそが映画の見どころのような気がする。ちょっとイケてるけれど何処か頼りない青年を演じさせると、彼はピカイチである。
今のピンク映画を支えている若手男優といえば、津田と久保田泰也が二枚看板と断言してしまっていいだろう。20代のアイドルAV女優と青春もののピンク作品を撮るには、彼は欠かせない役者である。

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いずれにしても、この作品は青春ピンク映画としてはもう一つ物足りない内容であった。
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