e12bb92c.jpgマニラ湾に浮かぶ島、ルバング島で戦後30年間降伏せず戦い続けた元陸軍少尉小野田寛郎を思い出す。1974年3月、鈴木紀夫青年の努力により、元上官を現地まで連れて行き、武装解除して投降しろとの命令を伝え、小野田元少尉を日本へ帰国させた。

30年間戦い続けた精神力、戦闘服での直立不動の姿勢、マルコス大統領へ軍刀を差し出す場面、など、少年にとっては衝撃の映像だった。その2年前のグアム で発見された横井正一とは状況が一線を画していた。マルコスはこのとき、これまでのフィリピン警察や軍との戦闘での罪状を特赦している。

小野田元少尉投降の立役者は鈴木紀夫だ、何かに取り付かれたようにルバング島へ行っている。彼の著書によれば、戦後失ってしまった、かつて日本人が持って いたもの、戦前の日本人の声が聞けるかもしれないと記している。その後、彼はヒマラヤに雪男を探しに行き、1986年11月にヒマラヤ・ダウラギリIV峰 ベースキャンプ附近で遭難、享年38歳であった。

余談だが、他に適当なのが無いこともあるがガイドブックとして地球の歩き方フィリピン08−09を購入しLonely Planetとともに持ってきているがが、どうも好きになれないのだな、このガイドブックは。歴史の箇所(310ページ)で、スペインのことは「イスラム の波」のなかに埋もれていて、米国のことは、「米国による干渉」という表現に過ぎず、その次に「大日本帝国の侵略」とサブタイトルで表現している点はどう かと思う。それゆえに地球の迷い方とも揶揄されている面もあるのだろう。


http://history1900s.about.com/od/worldwarii/a/soldiersurr.htm

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20070116jk.html

http://www.primitiveways.com/jungle_30_years.html

http://www.damninteresting.com/?p=253

http://en.wikipedia.org/wiki/Hiroo_Onoda