ヒゲと部屋とわたし 山川恭平のブログ

山川恭平のブログ。 主に役者として活動してます。似顔絵書いたりもする。 日々見た観た読んだ行った思ったあれこれ。

東大夢教授
遠藤秀紀『東大夢教授』(リトルモア)読了。
解剖学の遠藤教授による、自らの日常を日記風に綴った波瀾万丈の日々。 

日記のような、でも日記にしては波瀾万丈に富み過ぎているような、熱い戦いの日々。
自分のやっていることに絶大な誇りを持っている人の文章。この位、踏ん張っていないと、やってられないという部分もあるのだろうけど。忙しく、スピード勝負で畳み掛けるように色々やらなきゃいけない生活。金はなし。 身体は丈夫。食事はカップラーメンとか、栄養・味より安さ重視。
木原さんのエピソードが好きでした。 

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フロム・ニューヨーク TOKYO公演2016
『コーヒーカップを持つ演技』@下北沢OFF・OFFシアター 観劇。
構成・演出・出演:ブルー&スカイ 市川訓睦 中村たかし 

1「人命救助」たまたま川で溺れていたGoogleの社長とミツカンの社長を助けたたかし。両方から次期社長にならないかと誘われて、たかしはミツカンの方を選ぼうとしていた。
2「撮影」フロム・ニューヨークの面々で映像の撮影をしようとしている。犯人が人質の女子高生を連れて逃げているのを警官が追い詰めるシーンだ。しかし、肝心の女子高生がいないのだった。
3「片想い」 市川くんは片想いの真っ最中である。その娘のために、就職しようとしているぐらいだ。だが、その娘はたかしの元カノであったりするのだった。
4「短いやつ」いつもショートコントと言いながら1本1本のコントが長いフロム・ニューヨーク。岩井俊二監督に短いやつを書いてもらったので、それをやってみることにする。
5「友情」友情を深めたりなんだりのなんやかんや。

金玉ばっかり言っていたな、ってことと、冒頭の挨拶で何かズボンについて言っていたな、ってことしか覚えていない。
あと、刑事と犯人が明らかに逆の順序で走ってくるやつとかも凄い好き。
まあ、全然内容は覚えていないんだけど、とにかく死ぬほど笑ったことだけは覚えています。 

余命90分の男 [DVD]
『余命90分の男』('14)
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
脚本:ダニエル・タプリッツ
出演:ヘンリー・アルトマン(昔は家族を愛する良い父親だったが、2年前に長男を亡くしてから非常に怒りっぽくなってしまった男。昔は仲の良い家庭を築いていたが、妻とも次男ともギクシャクしている)…ロビン・ウィリアムズ
   シャロン・ギル(医者。患者と親身に向き合う医者を目指していたが、ただ忙しいだけの今の職場に疲れ切っている。クスリにも手を出している。そこに上司との不倫、愛猫の死など様々な要因が重なってムシャクシャし、ヘンリーに嘘の余命を勧告してしまう)…ミラ・クニス
   アーロン・アルトマン(ヘンリーの弟。ヘンリーと共同で弁護士事務所を持っている。昔はランチの時にサンドイッチを食べながら何でも話すことが出来たが、怒りっぽくなってから何も話せなくなってしまったと嘆いている)…ピーター・ディンクレイジ
   ベティ・アルトマン(ヘンリーの妻。長男のピーターを亡くしてから荒れてばかりで、トミーの夢を認めようとしない夫に愛想を尽かしている)…メリッサ・レオ
   トミー・アルトマン(ヘンリーとベティの息子。次男。ダンス教室の講師をしている。ダンサーになりたいとヘンリーに訴えたが、全く認めてもらえず、それ以来仲違いしている。橋の上で父親にダンスと歌を教えてもらった思い出がある)…ハミッシュ・リンクレイター
   アデーラ(トミーの彼女。ダンサー)…サットン・フォー
   フランク(アルトマン家の隣人。ベティの浮気相手?)…ボブ・ディシー
   Dr.リード(シャロンの同僚)…クリス・ゲサード
   タクシー運転手(ウズベク人のタクシー運転手。ヘンリーの車に追突し、大喧嘩する)…ダニエル・レイモン
   ビックス(ヘンリーの生前葬パーティーに唯一やってきた友人。急に中学の時にヘンリーに好きだった娘を取られたことの文句を言い出す)…リチャード・カインド
   ルーベン(電器屋の店主。吃音症)…ジェームス・アール・ジョーンズ

ヘンリー・アルトマンはとても怒りっぽい性格である。何か気に食わないことがあると、大声で怒鳴り散らし、汚い言葉で周囲を呪った。お陰で家族や同僚からも煙たがられていた。仕事に行く前、ヘンリーは病院に寄った。以前に受けた検査の結果を聞くためだった。しかし、無駄に2時間以上も待たされて、ヘンリーはまたしてもイライラしてしまい、診察担当のシャロン・ギル医師にブチ切れる。だが、シャロンもその日は色々と鬱積していた。忙しいばかりでロクに患者一人一人と向き合う時間が取れない職場環境、妻子のある上司と不倫した挙げ句に仕事を押し付けられ代理出勤、度重なる不満にクスリを服用、恋人はおらず母親も五月蝿い、さらに愛猫が死んだばかりだった。脳動脈瘤であることをヘンリーに告げると、さらにヘンリーは口やかましく言い寄ってきた。余りに強く責め立てられて、イライラしたシャロンは余命は90分であると適当なことを言ってしまい、それを聞いたヘンリーは病院を出て行く。
残り90分で何をすべきか悩んだヘンリーはとりあえず職場に向かう。到着すると、弟のアーロンがクライアントと会議中であった。彼らから、最期の時間は家族と過ごすべきだと聞いたヘンリーは家族の元へ向かうことを決める。だが、ヘンリーと家族間の関係は、2年前に長男のピーターが亡くなりヘンリーが怒りっぽくなってからというもの、すっかり冷えきったものとなってしまっていた…。

終始怒りっ放しのロビン・ウィリアムズが堪能出来るコメディ。原題が“The Angriest Man in Brooklyn”なのだから、それもそのはず。凄く簡潔にまとまった話なので、特にこれといった文句もなし。しかしまあ、余命が短いからって理由でそう簡単に許せちゃうのかぁ、って思うと微妙な気もしてくるのだけど。。
イイ話は嫌いじゃないけど、というかイイ話が嫌いな人ってまずいないと思うけど、だからといって、イイ話にした方が良いでしょ?という制作側からの観客への媚びを感じると、少し鼻白む所はある。家族の日々の鬱積って、意外とそう簡単には覆らないんじゃないかなぁ、と思ったりもする。一番確執の根が深い次男との仲直りシーンがアッサリし過ぎていて、最初夢オチかと思った。
最後の8日間は穏やかに過ごしました。と言いつつ、遺灰をバラ撒く時に家族全員で注意してきた船員を罵倒するラストも、よく考えたらおかしいし。ヘンリーが怒りっぽくなったのは次男が亡くなってからで、それが彼の本質ではないはず。つまり、ヘンリーの怒りって彼の人生のままならなさの象徴で、哀しみの表現でもある訳で、その哀しみが最後の8日間は漸く融解したのに、死後にそれを家族全員で真似するって、微妙じゃね?最後の8日間、ヘンリーは変わらずブチ切れまくっていたけど、それでもどこか楽しそうでした、とかだったら見え方も違った気がするけど。
うーん、簡潔にまとまっているようで、よく考えるとチグハグだな。。

というか、これがロビン・ウィリアムズの最後の主演作で、その後首吊ってしまったという話を聞くと、もっとやりようはあったという気がしてならない。
家族と仲直りするシーンよりも、最後にビデオレターで素敵なメッセージを残そうとしたけど結局腹が立って世の中を罵倒しまくった挙げ句、昏倒してしまう所が何かグッとくるものがあった。

吃音症の電器屋の店主が凄く印象的。あんな吃音症ってあるのか?

(500)日のサマー [DVD]
『(500)日のサマー』('09)
監督:マーク・ウェブ
脚本:スコット・ノイスタッター
   マイケル・H・ウェバー
出演:トム・ハンセン(グリーティングカードの会社で働いている。キャッチフレーズを考える天才。だが、本当は建築士になりたかった。幼い頃に触れたポップソングや映画の影響で運命的な恋というものが存在すると信じている)…ジョセフ・ゴードン・レヴィット
   サマー・フィン(トムの働く会社に新しく社長秘書として入ってきた女性。何もかもが平均的な女性だが、何故か世の男性を惹き付ける魅力を持っている。恋は長続きするものでは無いと思っていて、誰かと深い関係になることを拒む傾向にある)…ズーイー・デシャネル
   マッケンジー(トムの親友。会社の同僚。サマーのことが気になっているトムにパーティーに行くようけしかけたり、何かと気をかける)…ジェフリー・エアンド
   ポール(トムの親友。中学生の時からずっと付き合っている彼女がいる)…マシュー・グレイ・ギュブラー
   レイチェル(トムの妹。しっかり者の性格で、トムに正確な恋愛アドバイスを送る)…クロエ・グレース・モレッツ
   ヴァンス(トムの働く会社の社長。トムの仕事っぷりを大いに評価している)…クラーク・グレッグ
   ミリー(トムの働く会社の同僚女性。トムとサマーは彼女の結婚式に招かれる)…パトリシア・ベルチャー
   アリソン(サマーに振られて傷心中のトムがデートする女性)…レイチェル・ボストン
   オータム(建築会社に面接しにきたトムが出会う女性)…ミンカ・ケリー

トムはサマーにフラれてしまったことでショックを受ける。マッケンジーやポール、レイチェルらが問い質してみた所、そもそもちゃんと恋人になれていたかどうかも怪しい。どうも友達のままでいようと言われたようである。
トム・ハンセンはグリーティングカードの会社でキャッチフレーズを考えるのが仕事であった。トムにはフレーズを考えるセンスがあって、社長にも気に入られていた。だが、元々は建築士志望のトムにとっては、冴えない毎日だった。
ある日、その職場にサマー・フィンという女性が新しく入ってきた。一目惚れしたトムは何とか彼女に近付こうと考えるが、マッケンジーから聞いた情報などから、どうにも脈はないと考える。だが、偶然同じエレベーターに乗った時、聞いていた曲のバンドを「私も好き」と声をかけられる。舞い上がったトムは会社のパーティーで声をかけたりして、徐々に距離を詰めていく。
カラオケ・パーティーの時にサマーが恋は長続きするものでは無いと言ったことを聞いて、トムは運命の出会いというものについて熱弁する。帰りがけ、サマーにトムは自分のことが好きなのか?と聞かれて、うんと答えるも、ちゃんと告白することはしなかった。
だが、次に会社のコピー室で一緒になった時、ふいに彼女からキスされる。その後、IKEAで新婚夫婦ごっこをしたり、ランチピクニックでふざけてペニスと叫び合ったり、ポルノの真似をしてシャワーセックスしてみたり、トムの好きな建築物が一望出来るお気に入りのベンチに連れていったり、とデートを重ねていく。だが、サマーはあくまで真剣に付き合うつもりはないとトムに言い放つ。それに対し、トムも気軽な関係で良いよと応えてしまう。
それでも、トムがサマーの部屋に初めて招かれた時、トムは自分が彼女の運命の相手になれたのだと確かな手応えを感じる。だが、次第にサマーはトムの期待とは違う風に振る舞うようになる。映画を見ている途中で泣き出したり、絡んできた男を追い払うために喧嘩したトムに対し1人になりたいと言ってきたり。トムは俺たちは恋人同士だろ?と問い詰めるも、サマーには友達でしょ?とあっさり言われてしまうのだった。 

サマーがとにかく小悪魔すぎて。サマーは一見、普通の女子なのに、何となーくセンスが良くて、その独特さはきっと俺にしか理解出来ない!って世の中の男が全員勘違いするタイプの女性。この役をさらりとこなすズーイー・シャネル恐るべし。『ルビー・スパークス』のゾーイ・カザンを思い出した。飛びっきりの美人でもないのに、凄くキュートに見えてくるのだから、凄いですよ。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットはよくよく見ると、パーツパーツはそんなに整っていないのに、何となく格好良く見えるのが羨ましいですね。情けない男からイケメンまでソツなくこなせる感じ。この俳優さん、好きだ。
そんなジョセフ演じるトムが恋愛でうじうじ悩んでいるところをスパッと冷静にぶった切る妹役のクロエ・モレッツも最高。言っていることがいちいち的を得ていて、何なんだ。お前は何でそんなことを知っているんだ。夜中に駆けつけてきて、落ち着かせるために強い酒を勧めてくるし。色んな所が頼もし過ぎる。

サマーの小悪魔っぷりが恐ろしいところは、本人的には全くトムを翻弄する意図はなくて、自分の素直な感情で動いた結果、トムが色々傷付いてしまっただけで、無自覚なところ。最初は運命的な恋を信じていたのはトムの方で、サマーはそれに否定的だったのを、トムは絶対にそんなことないと説き伏せる。サマーはそれを聞いて半信半疑だったけど、トムと別れてから運命的な出会いを果たして、トムの言う通りだった!となるのだけど、サマーを運命の相手だと思い込んでいたトムは逆に、人生に運命など無く、現実をあるがままに受け入れるしかないのだと悟る。トムの言っていたことは合っていたのだけど、価値観が真逆になってしまうラストが面白い。そして去り際に恐らく恋愛感情はなく、感謝の意味を込めてトムの手に触れて去っていくサマーは矢張り小悪魔。
そして、トムが次に出会った女性の名前はオータムっつって、季節はまた繰り返すのかっつーオチもオシャレ。良い映画でした。

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