窓 3

 ほんぶろの「乃南アサさんな3冊」を見て買ってみた。もともと乃南アサは好きな作家の一人で、他の2冊は読んだことがあったので。

 主人公は耳に障害を持つ高校3年生、麻里子。両親を亡くし、兄と結婚を間近に控えた姉との三人暮らし。そんな彼女のまわりで事件が起き、自分と同じ障害を持つ少年に疑いがかかる。

 さらに真犯人の魔手が彼女の兄に…というあたりが唯一のハラハラどころだが、全体的には可も無く不可も無し。ミステリーと思って読まない方が良いかも知れない。長澤まさみ主演でドラマ化でもしたら結構いけるかも。

 higeruの乃南アサさんな3冊としては、《音道貴子》シリーズの『鎖』を推したい。『晩鐘』も良いです。が、『風紋』(これも面白い)の続編なので、もし読まれるならこちらを先にどうぞ。

 ちなみに本書も『鍵』の続編…ということに解説を読んで気が付いた(確かに読んだ記憶はあるのだが)。

講談社文庫 2005/7/1 第 9 刷 乃南アサ

by higeru  at 20:10
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1. 窓   [ <花>の本と映画の感想 ]   2006年12月26日 20:30
窓  乃南アサ 両親とともにケーキ屋をしている吉岡恵は、今の生活に不満を持ち、毒入りジュースを同窓会に持っていく。麻里子は、このジュースを受け取った同じ障害をもつ直久に興味を持つ。一方。恵は、麻里子をナンパしようとした時、邪魔をした男を...
コメント
1. Posted by    2006年12月26日 20:40
TBありがとうございました。
ほんぶろさんの紹介を見ていただいてうれしく思います。
「窓」は、私にとっては、乃南さんを追っかけるきっかけとなった小説なので、思い入れがあって紹介しました。
オススメの「鎖」も、好きな作品です。鎖につながれた音道の心情が、痛かったです。
2. Posted by higeru   2006年12月27日 23:36
 なるほど。まあ『鍵』の続編が読めてよかったです。
 ちなみに私の初体験乃南本は、『凍える牙』…と自分でも思っていたのですが、記録によると『涙』でした。なぜ女流作家のしかもこんなタイトルの本を読んだのか、ずいぶん前のことなので謎です。(^^;
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