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【辻村深月】ぼくのメジャースプーン 3

 宮部みゆきと乃南アサは例外として、どうにも女流作家と相性が悪い。高村薫、桐野夏生、恩田陸、いずれも代表作と言える作品をはじめ数冊読んだが、どうもしっくりこない。江國香織は『号泣する準備はできていた』を半分読んで挫折した。

 なので辻村深月も読まず嫌いでいたのだが…。渋谷の某書店の新書棚の前、お目当ての本が見当たらずふと下を見ると、彼女の作品がどわ〜っと平積みされていた。「私を読んで」という声が聞こえた…なんてことは無いのだが、とにかく一冊買ってみた。

講談社ノベルス 2006/4/6 第 1 刷発行

 結論から言うと、うーん、面白くなくはない。主人公の 《ぼく》 が持つ――母親の家系にまれに発現するという――言葉にまつわる能力は、実に面白い。大切な友だちの 《ふみちゃん》 にひどい仕打ちをした男に罰を与えるべく、《ぼく》 が口にする言葉には驚かされた。結末も良い。

 が、長すぎる。もう一つは主人公が小学四年生という設定。最後のあの言葉、さらにはその前の 《予行演習》 は、とても子供の発想とは思えない。

 とりあえずもう一冊読んでみようか。

by higeru  at 00:15
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2. 「ぼくのメジャースプーン」辻村深月  [ AOCHAN-Blog ]   2007年03月14日 10:25
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4 ぼくのメジャースプーン辻村 深月 講談社 2006-04-07売り上げランキング : 111476おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。 「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された…。 大好き....
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4 ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス) (内容)講談社より 忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。 「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された…。 大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ふみ...
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4 ぼくのメジャースプーン ■やぎっちょ読書感想文 ギアスの正しい使い方 ギアス。それは・・・詳しくはコードギアスを見てね。ビッグローブで最新話配信中。 でもって「ぼく」がギアスを使うときに、目の中に赤い模様が生まれなかったのかっ!! (なんかヲタクっぽ....
コメント
1. Posted by じゃじゃまま   2007年03月13日 08:42
私も高村薫氏、駄目駄目です。読むのに、あんなにもがき苦しんだ作品、滅多にないことです。(笑)しかもしばらく男性作家だと思ってましたし。
乃南アサさんと宮部さんは読ませてくれますよね。
辻村深月という作家さん、知りませんでした。
今度読んでみようかな。
2. Posted by chiekoa   2007年03月13日 12:27
こんにちわ。TBありがとうございました!
辻村さんは…私はいつも「だめだだめだ」と思いつつ、最後まで読んでみたら「あらよかった…」となるという、悔しい読書を(笑)強いられているわけですが、合う合わないはありますからね。ちなみに、どんどん上手になっていっているとは思うので、過去の作品に戻るよりは、新作を読んだほうがいいかも…です。あ、でも最新刊は上下二巻(汗)。
3. Posted by ふくちゃん   2007年03月14日 00:15
chiekoaさんのご意見とは反対になりますが、辻村さんの作品で僕が最も強くオススメするのは、デビュー作の『冷たい校舎の時は止まる』です。
人それぞれ、ですね。当たり前だけど、不思議です。
4. Posted by おんもらき   2007年03月14日 18:48
確かに、今日び高校生でもあんなしっかり子いませんよね〜(^^;

お話は文句なく面白かったですが。
5. Posted by yori   2007年03月14日 20:13
こんばんは、高村薫さんは確かに反則ですね 笑
私も暫くの間、男だと思っていました 苦笑
だけど僕は好きなんですよ、高村薫!!
人それぞれに色々な読後感があるからこそ、
読書は楽しいのですね!!
6. Posted by higeru   2007年03月15日 23:26
じゃじゃままさん
 はい、私もかなり長いこと男性だと思ってました。(^^;
 『マークスの山』はまだしもでしたが、合田刑事が出るということで再チャレンジした『照柿』はきつかった…。同書の解説で、高村薫は「日本のドストエフスキー」だというのを読んで、うーん道理で…と変に納得してしまいました。
7. Posted by higeru   2007年03月15日 23:32
chiekoaさん
 こちらこそTB&コメントありがとうです。
 本書については確かに最後の言葉は相当に衝撃的でしたし、読後感は悪くはなかったですがね。新書で二冊/三冊は相当長いですが、最新作も結構評判が良いようで、いずれ再チャレンジしてみようかな。
8. Posted by higeru   2007年03月15日 23:36
ふくちゃんさん
 表紙にはすごくそそられますがね!>『冷たい校舎の時は止まる』 :-) さすがに初読みで新書の上中下はなぁ…と今回は見送りましたです。
 
9. Posted by higeru   2007年03月15日 23:39
おんもらきさん
 そうそう、うちの息子はそろって高校生だけど…。(^^;
 そういう私も、「先生」のレクチャーにはついていけないところもあったりしましたが。
10. Posted by higeru   2007年03月15日 23:52
yoriさん
 「三人が同じことを言うと『みんながそう言う』ということになる」ということだと、「みんな高村薫は男性だと思っていた」というですね。:-)

 じゃじゃままさんがダメというのも分かりますが(私と嗜好が似てるっぽいので)、yoriさんが高村薫が好きってのも、なんか分かる気がする。
11. Posted by そら   2007年04月13日 17:09
higeruさん、こんにちはっ♪
私、辻村さんを読み終わって、今、高村さんを読んでます(笑)
まだ、おもしろいかどうかも分かりませんが。

>もう一つは主人公が小学四年生という設定。
私もびっくりしました(*^_^*)
絶対子どもの思考回路じゃないよね〜。
12. Posted by higeru   2007年04月21日 19:30
そらさん
 中学生という設定でも書けたと思うんですがねぇ。

 高村さんは『神の火』ってやつですね。なんか「プロメテウス」を思い出させるようなタイトルだな…。
13. Posted by songben   2008年02月15日 17:25
higeruさん、こんばんは〜
小学4年生にしては、かしこすぎますね。
ふみちゃんみたいな子はいても、「ぼく」はいないなぁ〜
私も恩田さんとはあまり相性が合わないですね。
そんなにたくさん読んでないけど、「夜のピクニック」だけはよかったです。
14. Posted by higeru   2008年02月16日 20:13
songbenさん
 「ぼく」の持つ能力は面白いんですがね。だから小学生でなくとも良かったと思うのですが。

 「とりあえずもう一冊」と書きながら結局読んでませんね。(^^; 月マガで『冷たい校舎の時は止まる』を連載中なのですが、初回をちょっと読んだだけでやめてしまいました…。
 
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