2007年03月17日
【藤原伊織】テロリストのパラソル
一つの作品で江戸川乱歩賞と直木賞を受賞するということがあり得るのか? その答がここにある!?
講談社文庫 2007/2/15 第 25 刷発行
主人公は 20数年前のある事件のために警察の目を逃れて暮らしていた《プロの酔っ払い》 島村。いつものように出かけた新宿中央公園で、爆破事件に巻き込まれる。犠牲者の中に、かつて大学紛争を共に闘った二人が含まれていたことを知った彼は、自ら犯人を捜すために動き出す――。
最後にたどり着いた真実、犯人の正体には相当に驚かされた。が、ものすご〜く期待して読んだためか、強烈な肩透かし?を食ったような感じである。ミステリー色はさほど強くない。「ハードボイルド」と書かれた書評もかなりあるが、どこが?という感じ。だから面白くないというつもりはないのだが。
しかし、私も好きな阿刀田高、高橋克彦といった方々が賞賛する作品である(実際に二つの賞を取っているのだから当たり前と言えば当たり前だが)。他のブロガーさんのレビューでも相当に評価が高いようで、う〜む、読む側に問題ありか? ちょっぴり自己嫌悪…。
講談社文庫 2007/2/15 第 25 刷発行
主人公は 20数年前のある事件のために警察の目を逃れて暮らしていた《プロの酔っ払い》 島村。いつものように出かけた新宿中央公園で、爆破事件に巻き込まれる。犠牲者の中に、かつて大学紛争を共に闘った二人が含まれていたことを知った彼は、自ら犯人を捜すために動き出す――。
最後にたどり着いた真実、犯人の正体には相当に驚かされた。が、ものすご〜く期待して読んだためか、強烈な肩透かし?を食ったような感じである。ミステリー色はさほど強くない。「ハードボイルド」と書かれた書評もかなりあるが、どこが?という感じ。だから面白くないというつもりはないのだが。
しかし、私も好きな阿刀田高、高橋克彦といった方々が賞賛する作品である(実際に二つの賞を取っているのだから当たり前と言えば当たり前だが)。他のブロガーさんのレビューでも相当に評価が高いようで、う〜む、読む側に問題ありか? ちょっぴり自己嫌悪…。
by higeru at 00:31
短文過去形的な文体が、ハードボイルドな雰囲気を醸し出していたような記憶があります。(だいぶ前に読んだので、間違っているかもしれませんが。)
私の個人的な好みですが、ヤクザと対等に渡り合う一般ピープルに、心ときめく傾向がありますので、藤原さんの作品は、どれも好きだったりします。
これに懲りず『シリウスの道』も読んでみようかと思ってるのですが、逆の順で読んだ方が良いと書いてる人が多くて、ちょっと迷ってます。(^^;
というかそれほど藤原さんの作品を読んでる訳ではないですが、この作品が一番好きかも。
でも、好みは人それぞれですから、人と違う感想を持っても自信を持っていいのですよ(笑)。
これがきっかけで藤原氏の他の作品もいくつか読みましたが、面白いと思えなかったなので、最近は読んでいません。
多分、当時は期待していなかった分、面白く感じたのかも知れません。
みんな読んでるんですね〜。私は藤原作品初読みだったんですよ。
確かに他の人が面白くないというものでも、すごく面白いということはありますが、この本に限ってはあまりに多くの人が面白いというものでね。(^^;
脇キャラですがドラマでは大杉蓮さんが演じていたヤクザがお気に入りです。
はじめまして…でしたっけ。時々おじゃましてます。
ドラマでやっていたとは知りませんでした。あのヤクザ(名前を失念)も主人公に劣らずカッコ良かったですね。大杉漣さんは…ちょっと私のイメージとは違うけど。(^^;
それは良かったです。好き嫌いはあるにせよ、二つも賞を取っているのだから、面白いと思う人の方が断然多いであろうことは当然なんでしょうね。
結局、まだこれ以外の藤原作品を読んでいないのでよく分かりませんが、少なくともこの作品はハードボイルドという評価が一般的なようです。
>「ハードボイルド」と書かれた書評もかなりあるが、どこが?という感じ
いや,設定が(^^;)
「アル中(ウィスキーを好む)」「ボクサー崩れ」「ホットドッグ」と来たら,やっぱハードボイルドでしょう(*^_^*)
ま,その割にウェッティで,何とも不思議な読後感でした。
「アル中」でしたね。「ボクサー崩れ」でしたっけ? 「ホットドッグ」って…?
読んでからまだ一年半ちょっとしか経ってないとは思えないほど印象が薄いです。
人はこれを「相性が悪い」と言うのだろう…。(^^;