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【藤原伊織】テロリストのパラソル 3

 一つの作品で江戸川乱歩賞と直木賞を受賞するということがあり得るのか? その答がここにある!?

講談社文庫 2007/2/15 第 25 刷発行

 主人公は 20数年前のある事件のために警察の目を逃れて暮らしていた《プロの酔っ払い》 島村。いつものように出かけた新宿中央公園で、爆破事件に巻き込まれる。犠牲者の中に、かつて大学紛争を共に闘った二人が含まれていたことを知った彼は、自ら犯人を捜すために動き出す――。

 最後にたどり着いた真実、犯人の正体には相当に驚かされた。が、ものすご〜く期待して読んだためか、強烈な肩透かし?を食ったような感じである。ミステリー色はさほど強くない。「ハードボイルド」と書かれた書評もかなりあるが、どこが?という感じ。だから面白くないというつもりはないのだが。

 しかし、私も好きな阿刀田高、高橋克彦といった方々が賞賛する作品である(実際に二つの賞を取っているのだから当たり前と言えば当たり前だが)。他のブロガーさんのレビューでも相当に評価が高いようで、う〜む、読む側に問題ありか? ちょっぴり自己嫌悪…。

by higeru  at 00:31
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1. 「テロリストのパラソル」藤原伊織  [ AOCHAN-Blog ]   2007年03月17日 19:24
タイトル:テロリストのパラソル 著者  :藤原伊織 出版社 :講談社文庫 読書期間:2006/03/07 - 2006/03/8 お勧め度:★★★★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆...
2. 藤原伊織「テロリストのパラソル」  [ 聞いてあげるよ君の話を ]   2007年06月27日 02:39
4 目を覚まし公園で見上げた太陽な斜め頭上にある 震えの止まらぬ手 喉を焼くウィスキー それでも秋の陽射しはやわらかく、男に静かに振りそそぐ アル中のバーテンダーの島村は晴れた日の日課で新宿の中央公園にいる時 爆弾テロに遭遇する 過去を隠しひっそりと暮らし....
3. 藤原伊織「テロリストのパラソル」  [ 聞いてあげるよ君の話を ]   2007年06月27日 02:39
4 目を覚まし公園で見上げた太陽な斜め頭上にある 震えの止まらぬ手 喉を焼くウィスキー それでも秋の陽射しはやわらかく、男に静かに振りそそぐ アル中のバーテンダーの島村は晴れた日の日課で新宿の中央公園にいる時 爆弾テロに遭遇する 過去を隠しひっそりと暮らし....
4. テロリストのパラソル  ★藤原伊織★  [ きここ屋の読書記 ]   2007年09月22日 17:48
会社の先輩から借りた「テロリストのパラソル」を読みました。 第41回江戸川乱歩賞 第114回直木賞   のダブル受賞作品です。 正統派ミステリーといった感じです。情景や登場人物の描写が非常に良く、構成が上手です。 最初、主人公の島村(菊池)がどういった...
5. 「テロリストのパラソル」 藤原伊織  [ 日だまりで読書 ]   2008年11月28日 22:02
何人もの方がオススメくださった本作品。 ハードボイルドでありながら叙情的。 うん。おもしろかったです。 ★★★★☆ アル中バーテン...
コメント
1. Posted by 綿 駄菓子   2007年03月17日 11:47
今ひとつでしたか。私は、この小説好きなほうです。
短文過去形的な文体が、ハードボイルドな雰囲気を醸し出していたような記憶があります。(だいぶ前に読んだので、間違っているかもしれませんが。)

私の個人的な好みですが、ヤクザと対等に渡り合う一般ピープルに、心ときめく傾向がありますので、藤原さんの作品は、どれも好きだったりします。
2. Posted by higeru   2007年03月17日 17:24
 残念ながらいまひとつでした。ハードボイルドではないみたいに書きましたが、正確には私が思うようなハードボイルドではないという感じでしょうか。

 これに懲りず『シリウスの道』も読んでみようかと思ってるのですが、逆の順で読んだ方が良いと書いてる人が多くて、ちょっと迷ってます。(^^;

 
3. Posted by しゃお   2007年03月18日 00:10
自分もこの作品は好きです。
というかそれほど藤原さんの作品を読んでる訳ではないですが、この作品が一番好きかも。
でも、好みは人それぞれですから、人と違う感想を持っても自信を持っていいのですよ(笑)。
4. Posted by ふくちゃん   2007年03月18日 00:48
実は僕もこの作品はわりと好きです(笑)。
これがきっかけで藤原氏の他の作品もいくつか読みましたが、面白いと思えなかったなので、最近は読んでいません。
多分、当時は期待していなかった分、面白く感じたのかも知れません。
5. Posted by higeru   2007年03月18日 21:24
しゃおさん、ふくちゃん
 みんな読んでるんですね〜。私は藤原作品初読みだったんですよ。
 確かに他の人が面白くないというものでも、すごく面白いということはありますが、この本に限ってはあまりに多くの人が面白いというものでね。(^^;
6. Posted by らぶほん   2007年03月28日 00:03
はじめまして。私はこの作品で藤原さんにはまりました。
脇キャラですがドラマでは大杉蓮さんが演じていたヤクザがお気に入りです。
7. Posted by higeru   2007年03月28日 01:39
らぶほんさん
 はじめまして…でしたっけ。時々おじゃましてます。

 ドラマでやっていたとは知りませんでした。あのヤクザ(名前を失念)も主人公に劣らずカッコ良かったですね。大杉漣さんは…ちょっと私のイメージとは違うけど。(^^;
8. Posted by きりり   2007年06月27日 01:33
私の他のブロガーさんと同じくで、かなり面白かったです(笑)藤原氏初なんですがm読み終わって初めてこれってハードボイルドとかかな?程度の理解力でしたが、先へ先へと読み進められました
9. Posted by higeru   2007年06月28日 01:48
きりりさん
 それは良かったです。好き嫌いはあるにせよ、二つも賞を取っているのだから、面白いと思う人の方が断然多いであろうことは当然なんでしょうね。

 結局、まだこれ以外の藤原作品を読んでいないのでよく分かりませんが、少なくともこの作品はハードボイルドという評価が一般的なようです。
10. Posted by そら   2008年11月28日 22:00
higeruさん♪

>「ハードボイルド」と書かれた書評もかなりあるが、どこが?という感じ

いや,設定が(^^;)
「アル中(ウィスキーを好む)」「ボクサー崩れ」「ホットドッグ」と来たら,やっぱハードボイルドでしょう(*^_^*)

ま,その割にウェッティで,何とも不思議な読後感でした。

11. Posted by higeru   2008年11月29日 01:47
そらさん
 「アル中」でしたね。「ボクサー崩れ」でしたっけ? 「ホットドッグ」って…?
 読んでからまだ一年半ちょっとしか経ってないとは思えないほど印象が薄いです。
 人はこれを「相性が悪い」と言うのだろう…。(^^;
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