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【佐々木譲】笑う警官 5

 2006年版このミス10位ランクイン作品で、『警察庁から来た男』は本書の続編になる。面白かった! ちょいと甘いかも知れないが、『警察庁から来た男』との相対的評価で★五つとした。

ハルキ文庫 2007/5/18 第一刷発行

 札幌市内のマンションの一室で、道警本部婦警の他殺死体が発見される。道警本部の上層部は、同じく本部所属の津久井警部補を容疑者と決めつけ、あろうことか射殺許可を出す。

 かつて津久井と組んでおとり捜査を行った大通署の佐伯警部補は、津久井の潔白を証明すべく、有志による 《バンド》 を組んで独自に捜査を始める。彼らのミッションは明朝10時に津久井をある場所に無事に送り届けること、そしてそれまでに真犯人を挙げることだ。

 しかし残された時間は16時間足らず、《バンド》 の一人で『警察庁から来た男』にも登場した小島百合巡査がいみじくも言うように 《真犯人を挙げるためには、ずいぶん短いし、津久井さんを守り通すには、けっこう長い時間》 である。どうする佐伯〜!? 読み始めたら止まらなくなり、日曜日だったこともあり、久しぶりに一日で読了。

 いくら何でも日本の警察でここまでは…という思いもかすめたが、解説に紹介されているある本を読むと、《本書が少しも荒唐無稽なフィクションとは思えないことに慄然とするだろう》 ということだ。実際、津久井が容疑者にされた理由の一つは、現実にあった事件を下敷きとしたある不祥事に端を発するものである。

 映像化したら面白そうと思ったら、最近映画化が決定したらしく、それも単行本の『うたう警官』を文庫化に際して改題した理由の一つらしい。が、これは絶対に変えるべきではなかったと思う。

by higeru  at 01:07
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1. 佐々木譲「うたう警官」  [ 待ち合わせは本屋さんで ]   2007年07月27日 23:47
「私はうたっていない」
2. うたう警官⇔佐々木譲  [ らぶほん−本に埋もれて ]   2007年07月28日 07:03
3 笑う警官 警察がアジトとして借りているマンションの一室で婦人警官が殺害された。 北海道警は所轄の大通署を捜査から締め出す。 犯人と断定されたのは警察官である津久井。 逮捕に際して射殺許可までおりたことに、かつて津久井と共に潜入捜査にあたった佐伯は違和....
3. 笑う警官  [ 読書狂日記 ]   2007年07月28日 23:39
 佐々木譲氏は初読み。最近、『制服捜査』や『警察庁から来た男』など、警察小説の評判が良いようなので買ってみた。『笑う警官』といえば、海外モノに同名の有名先行作品があるが、読んだことはない。  物語は、実際に数年前大騒ぎになった(はずなのにもう忘れている)...
4. うたう警官/佐々木譲  [ 黒猫の隠れ処 ]   2007年09月07日 16:24
実際にあった北海道警の裏金事件をモチーフにした警察小説。最近、『笑う警官』と改題文庫化された。 うたう警官佐々木 譲 角川春樹事務所 2004-12売り上げランキング : 178055おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ??!
5. 佐々木譲『笑う警官』  [ 奥さまは149cm ]   2007年09月12日 21:51
笑う警官佐々木 譲  ちびちび的プチ評:[emoji:i-280][emoji:i-280][emoji:i-280]   緊迫の24時間!一気読み必至です。 角川春樹事務所 2007-05Amazonで詳しく見る by G-Tools 数々のスキャンダルが新聞をにぎわせた北海道警察。 実際にあった事件をベースに、 ...
6. 「笑う警官」佐々木譲  [ ☆バーバママの小説大好き日記☆ ]   2007年09月15日 15:56
佐々木 譲 笑う警官  この作者お得意の、北海道警察を舞台にした警察小説。  婦人警官がマンションの一室で殺されていた。その恋人で容疑者とされた警官の津久井に、射殺も可、という逮捕命令が下る。彼は実は、翌日の議会で、道警の腐敗について証言すること
7. 「笑う警官」 佐々木譲  [ 日だまりで読書 ]   2008年11月04日 08:56
この作品,なぜ改題したんでしょう? 原題の『うたう警官』のほうが気が利いていると思ったのは私だけ? ★★★☆☆ うたう=証言する、密...
8. 「笑う警官」佐々木譲  [ しんちゃんの買い物帳 ]   2009年02月07日 19:21
笑う警官 (ハルキ文庫)(2007/05)佐々木 譲商品詳細を見る 札幌市内の集合住宅で、女性の変死体が発見された。死体で発見された女性は、北海道警寮..
コメント
1. Posted by らぶほん   2007年07月28日 06:43
こんにちは。
新しい作品かと思ってしまいました。
私も題名は変えない方がよかったと思います。
というか海外ミステリーで「笑う警官」てありませんでしたか?
記憶違いでしょうか?
2. Posted by ふくちゃん   2007年07月28日 23:59
僕もタイトルは元のままで良かったと思います。
分かりにくいから・・・っていう販売サイドの思惑のようですが、別に分かりにくくないですし。
海外に有名な同名作品があるのに、あえて同じタイトルにしなくてもいいと思うんですけどねぇ。
3. Posted by higeru   2007年07月29日 21:58
らぶほんさん、ふくちゃん
 やはり改題には皆さん否定的なようですね。

 そもそも「うたう」と「笑う」では主体が異なってきて、これは単に字面を変えたのとは違うと思います。

 ちなみに『笑う警官』という海外作品は実際あるようで(直訳ではないようですが)、らぶほんさんは単行本で読まれたんでしょうが、文庫のあとがきにはそのことにも触れていて、確かオマージュだと書いていた記憶があります。
4. Posted by そら   2008年11月04日 08:55
higeruさん,おはよっ♪

なんかこの作品,改題のことばかり話題にされてて,ちょっと可哀相な気がしてきた。。。いや,私もそこが一番印象深かったりしたんだけど(^^;)

>読み始めたら止まらなくなり、日曜日だったこともあり、久しぶりに一日で読了。

あ,私も一日で読み終わりました。
さらさらっと読めたよね。
5. Posted by higeru   2008年11月04日 22:20
そらさん
 確かにこの本の感想を書いたブログでは、必ずといって良いほど(あるいは必ず?)タイトルが話題になってるような…。(^^;

 にしても、自分で書いといて何だけど、そんなに面白かったかなぁ…。その時は面白く感じたんだろうけど。
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