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【海堂尊】螺鈿迷宮 3

 待つこと四ヶ月、ようやく「氷姫」に会えました。(^o^)/

角川書店 2006/11/30 初版発行

 シリーズ物ではないと思っていたのだが、白鳥は出てくるんだね(田口センセもちょこっとだけ)。構想10年、もともとは『チーム・バチスタの栄光』の次に出すつもりが事情により三番目に(出版社も宝島社でなく角川書店に)なったらしい。

 『ナイチンゲールの沈黙』で白鳥が 《叩き潰す必要があるのかも知れません》 と言っていた碧翠院桜宮病院。老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院であり、終末医療の最先端施設としてメディアの注目を集めていたが、その経営には黒い噂が絶えないという。

 東城大学の落ちこぼれ医学生、ラッキーペガサスあるいはアンラッキー・トルネードこと天馬大吉は、幼馴染みの新聞記者・葉子の策略にはまり、その桜宮病院に潜入捜査をする羽目になる。しかもその潜入には、行方不明のある人物を探すというもう一つの目的があった。そして病院に通い始めて三日目、「氷姫」に遭遇、ボランティアとして潜入したはずの天馬だったのだが、目が覚めた時には入院患者になっていた…。

 桜宮病院院長の桜宮巌雄、その双子の娘・小百合とすみれ、入院患者の三婆などなど、キャラのたった登場人物の多さは相変わらず。「氷姫」というニックネームからは想像できない姫宮のキャラは、相当に予想外だったな。

 病を癒し人を生かすという「光」の部分に対して、死と向かい合うことの避けられない病院の「闇」の部分を描いたといった辺りについてはあまり面白みを感じられないというか、正直よく分からず。

 その辺は最近出た『死因不明社会』を読むと良いらしい。実際書店で手に取ってみて、葉子が白鳥にインタビューするという形式は大いに興味を引かれるところなのだが、モノクロだからまだしもではあるものの(個人的に)正視に堪えない写真が多くて購入を断念。(>_<)

 話を戻すがこの終わり方は…いつか続編がありそう? 最後に登場するある女性のひと言の《本当に、詰めが甘いんだから》。これって、天馬たちが生き延びたと思っている桜宮家の人物は実は…ということだよね?

 さて、ここまででも結構長々と書いたが、今回の勝手にキャスティングはいささか長くなりそうなので追記にします。

 主人公の天馬大吉を差し置いてまず「氷姫」こと姫宮(あれっ?下の名前は出てこないんだっけ?)は、海堂さん自身のイメージということで、最初から深田恭子でアテ読み。なんだけど、天馬の第一印象が「でかい」ってのはなんとも…。(^^; 医師免許があって司法試験にも合格という設定からすると、実年齢は若すぎるけど。

 天馬大吉…読み始めてすぐに浮かんだのは二宮和也。26才という設定に対してちょっと若すぎか(調べてみたら24才)と思い、その後妻夫木聡(27)に変更したのだが、姫宮とさほど身長が変わらない、白鳥曰く「ベビーフェイス」、そして極めつけは「左利き」ということで、やはり二宮君に戻す(そう、奇しくも彼は左利きなのだ)。

 白鳥圭輔…う〜ん、これは映画『チーム・バチスタ〜』で阿部寛がやるということが分かってしまうと、どうしてもそうなってしまう。「小太り」という設定は完全に無視。

 桜宮巌雄…すぐに思いついたのが江守徹なんだけど…80才超えてるとしか思えない設定である。しかたがないので、「メイクで実年齢より15才ほど老けて見える」江守徹。(^^;

 桜宮小百合・すみれ(二役)…これもぱっとひらめいた深津絵里。30代半ばと思われる年齢にもぴったりかと。

 別宮葉子…いっときは妻夫木聡に合わせて(+好みで)同い年の広末涼子にしたのだが、髪の毛短めということもあり、最終的には内山理名にアテてみた。

by higeru  at 00:43
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7. 螺鈿迷宮 海堂尊  [ 粋な提案 ]   2008年03月02日 02:16
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13. 【最前線で活躍している現役医療者の言葉】日本の医療この人を見よ  [ ぱふぅ家のサイバー小物 ]   2013年10月11日 22:01
われわれ医師は、患者のために医療を行なっているのですから、患者が希望しているのであれば、「実現可能性があるかどうか」「日本人としてそれを許容できるかどうか」を真剣に考えていかなければなりません。(189ページより)
コメント
1. Posted by エビノート   2007年11月27日 20:42
氷姫のキャラクターにはあれれ?となっちゃったクチですが、不思議と慣れてしまいました(^_^;)
深田恭子さんのイメージだったんですね〜。
そんなにデカイイメージはないんだけど。
「バチスタ」の映画化は楽しみではあるんですが、グッチーが女に変わってるぅ〜というところで軽くショックです。
2. Posted by ちきちき   2007年11月27日 22:34
こんばんは。
氷姫、ここで出てくるとは意外でしたよね〜。
深田恭子か。わたし、しずちゃん(南海)のイメージでした(^_^;)

続編ありそうですよね。ってかシリーズでどど〜んと繋がってるのかな?
3. Posted by higeru   2007年11月29日 22:00
エビノートさん
 確かに氷姫=深田恭子というのは最初はしっくりきませんでしたが、雰囲気は結構合ってたかなと思います。

 そういえば彼女がデビュー当時、ラジオで足の大きさが26cmというのを聞いて「(足)でか!」と思った記憶があります。(^^;
 
4. Posted by higeru   2007年11月29日 22:03
ちきちきさん
 別な人のブログでも「しずちゃん」ってのはありましたね。(^^;

 続編はいかにもありそうなラストでしたねぇ。
5. Posted by そら   2007年11月30日 15:11
やっと姫宮に会えたのね♪
ちょっとびっくりな人でしたよね〜。
深田恭子とどこかで聞いて、
すごく分かる気がしました♪

>死と向かい合うことの避けられない病院の「闇」の部分を描いたといった辺りについてはあまり面白みを感じられないというか、正直よく分からず。

あら、よかった。
私も、何やら分からん。。。と思ったのでした。現場でなければ、問題として実感できないという部分もあるんでしょうね。
まぁ、作者さんは、ここが「一番書きたいところ」なのかもしれないけれど(^^;)

私はやっと『ジェネラル・ルージュの凱旋』の予約が回ってきて、さくさく読みました。いいでしょ〜?o(^▽^)o
6. Posted by らぶほん   2007年12月01日 12:28
こんにちは。
姫宮は相当に予想外で、驚きよりもあれ???という感じでした。
深田恭子も「ガリレオ」をみた後だったので、納得してしまいました。
7. Posted by higeru   2007年12月03日 00:56
そらさん
 何やら分からんあたりに、きっと海堂さんの「医師としての」思いがあるのかという気はするのですがね。

 『ジェネラル・ルージュ〜』はただ今読書中です!
8. Posted by higeru   2007年12月03日 00:57
らぶほんさん
 そうそう、『ガリレオ』に出てましたね。でもって、確かに何となくではあるけれど「でかい!」って気がしました。(^^;
9. Posted by songben   2007年12月11日 12:30
higeruさん、こんにちは〜
TBありがとうございます。

「ブラックペアン」もう読まれたんですね!
早いなぁ。
バチスタの映画化、白鳥が阿部ちゃんってなんか違和感が…
私は、バナナマンの日村のイメージなんですが
10. Posted by higeru   2007年12月11日 23:40
songbenさん
 『ブラックペアン〜』はタイミング良く予約を入れられたので、思ったより早く読めてラッキーでした。

 ワハハ、バナナマンねぇ。でも曲がりなりにも公務員かつ管理職にしては、ちょっと貫禄と品格にいささか欠けるような…。(^^;
11. Posted by しんちゃん   2008年03月02日 22:59
こんばんは。
新書は正視に堪えない写真がですか。
たまたまTVの特集で内容を詳しく知りました。
TVは写真がなくてほっ。

これってシリーズでも異色の作品でしたね。
12. Posted by higeru   2008年03月03日 21:55
しんちゃん
 いえ、まああくまで個人的にですが…。(^^;

 宝島社の「黄・水・赤」に対してこれは角川、「黒」は講談社ということで、書き手も意識的に違いを出そうとしているのでは?とも思いますね。
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