2008年10月06日

09モデル完成車価格に潜むなぞ?そして海外ブランドと製造国のなぞ?

多くの海外ブランドの完成車がごくわずかな例外的メーカーI.E.@Cannondale,Klein(一部車種を除く)を除きアメリカおよびカナダ等のブランド名のもと、その製造は台湾、中国などの国々によるOEM生産であることは既に御承知と思います。このことは完成車メーカーにとって一義的には市場における小売価格を引き下げ、価格競争力を高める狙いがあったように思われます。しかしながらメーカーのその戦略的意図に反し、鋼材および工賃等の高騰により製造コスト面で有利と思われたOEM化は結果的に小売価格を引き下げる事無く、最悪のシナリオである価格の上昇と言う結果になってしまったように思われます。一例として、アメリカン・ハンドメードとしてそのクオリティーにより販売好調だったCannondale F4、今年台湾生産のOEM化を果たし、07モデル(アメリカ製造)の価格¥138000から08モデル(台湾OEM)により¥139000となり、結果僅かな値上げとなりました。このOEM化の同社の戦略は見直され”キャノンデールを選ぶからにはやはりAmerican Handmadeクオリティー”アメリカ製造にとの購入者の意思が反映され、Cannondaleの直接製造(OEM化はもはや1年のみで)となりました。・・・・(下位モデルF5,F6およびF7は引き続き台湾製)

ご来店いただくお客様により多くの質問を受ける事の中に、ディザインド・イン・USAやCanada等との注意書き・・・・って何?この注意書きはそのフレームディザインはアメリカ、カナダの意味で、この注意書きは製造国がブランド名に関わらずOEM商品であることを意味しています。前述の2メーカーとTrekのOCLVカーボンフレームを除き、その多くは第三国OEM製造によるものと言えます。S社、G社、Tre9、G-fisherなどおなじみのメーカーの大半がその一例です。


この事を踏まえ、2009年モデルの完成車価格はどのメーカーも値上げとなり、そのパーツ構成は比較的安価パーツ組み(ダウングレード)となり、一見小売価格の上昇を抑えたものが多く(*しかしながら実質値上げ)、対08モデルとの価格比較では09年モデルの値上げとなっております。
完成車における幾つかの主要パーツであるフロントサスペンションのダウングレードは結果として自転車総重量を重くし、自転車の前後バランス@総体的乗り心地@が悪く自転車フロント周りの重くアンバランスの結果となります。また、パーツ構成でたとえばShimano社のパーツの中でも下位又は底辺のパーツ仕様は上位機種のものとはその耐久性、反応、精度等大きな違いがあることは既にご承知の通りです。

このように、完成車価格をそのプライスタッグのみで判断する事無く、
1.パーツ構成(とりわけフロントサスペンションなど、総重量、単品価格、ホイールグレード,駆動系部分のよりスムーズなシールドベアリングか否か?、クランク、ディレーラーのグレードなど)の違い
2.正確な製造国および実際に製造するOEMメーカー名など食品のようにメタミドポス????混入は無いにしても知られた方が懸命では
少なくとも対象車種を絞る際によく吟味することが必要でしょう??????

highend_bike at 14:46│Comments(0)TrackBack(0) 独り言 

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