ただのメモ代わりです。
購入してから一年近く経ったものの、まともに聴けた時間は多くないので、これから印象が少し変わる可能性もあります。

・重量は113kgと兎に角重い。但し、フェルトなどを下に敷いたボードに載せれば実は一人でも動かせる。
 床の耐荷重が心配になるが、100kgの人間が常に立っていると考えれば意外と大したことではない。

・低域の実力(レンジ感・量感・質感)はハイエンドスピーカーの中でトップクラス。
 密閉型なのでバスレフ型のような不自然な膨らみがない。スピード感もあるので、全くもたつかない。
 歪みや付帯音が少ないことも一因となって、アンプ次第では迫力や躍動感に欠ける場合がある。
 これはクオリティが高いことの裏返しでもある。
 迫力や躍動感が足りないと感じる場合はMITのケーブルなどを推す。
 (アンプにリファレンスの一つであるSpectralを使うなら自ずとセットになるが)

・中高域が地味目なため、抜けの良さが強調されているわけではないにも関わらず、極めて抜けが良く繊細。
 付帯音が少ないため、SN感や静寂感もずば抜けている。
 付帯音をさらに削るような組み合わせにすると、やや神経質に振れる傾向がある。

・高分解能で音の一粒一粒は極めて小さく靭やかで、消化不良を起こさない。
 高分解能ながらも、音楽としての纏まりを全く失わないのがMagico Q3の凄いところ。
 ここを両立させるために、感性で詰めたと予想している。

 個人的にYGとの一番の違いはここだと思っている。
 一度聴いただけなので的外れな可能性もあるが、例えばHailey 1.2を聴いていると、音が硬質で塊感があって、砲丸投げの球をぶつけられているような気分になった。
 アニソンではメリハリが出て好ましい側面もあるが、ハイエンドでは質感の粗い部分を埋めることも求められ、硬質で靭やかさに欠けたり、塊感があって粒が大きかったりすると消化不良になる場合もある。

・音色は見た目通りダークでモノトーンな傾向にある。エンクロージャーを哭かせないので、付帯音が少なく弦楽器の響きや艶やかさは控えめ。ここが気になる方はアンプやケーブルで調整する必要あり。
 色彩感を補うのであれば、Crystal CableのAbsolute Dreamを推す。

・低域が暴れることはないので、部屋は余り選ばないはず。確証は持てないが、8畳あれば行ける気がする。

・生粋の後方定位型。抜群の基本性能と相俟って、ポン置きでも楽々スピーカーが消える。
 空間表現を活かすならスピーカーの後ろに空間をできるだけ空けたいが、音が後ろに行き過ぎる場合は敢えて壁に近づける手もある。
→音像表現を高めたい場合は、背後を空けない方が良いこともある。後方定位になるはずの音が凝縮されて迫力や実体感が強まる。

・分解能が極めて高いため、楽器やヴォーカルが重なって団子になることは基本的になく、音場における位置関係の正確性など定位も極めて良い。

・スピーカーの基本性能がずば抜けているため、どんなアンプでもそこそこ鳴る。
 但し、ポテンシャルをフルに発揮させようとすると、かなりアンプを選ぶ印象。
 候補としては、Spectral、Soulution、Constellation Audio、CH Precision、Goldmundあたりか。
 アニソンを鳴らすならコスパ含めてSpectralを推す。
 アニソンならケーブル次第でDMC-30SS Series2とDMA-200S Series2(国内定価400万円)でも、より高価な他社製品をも超えるパフォーマンスを叩き出せる。
 Soulutionでも良さそうだが、既に日本に代理店がない。
 ポテンシャルをフルに発揮させた場合は、オーディオのゴールとも思える音を出してくる。

・ハイエンドスピーカーの中でも抜群の基本性能、後方定位、色付けが少なくややダークな色彩感という三点がメインキャラクター。
これはアンプやケーブルで自分の理想とする音を追求できるスピーカーとも言えるが、同時に使い熟しが求められる。
反対に各人が目指す方向にマッチするハイエンドスピーカーがあるのであれば、そちらをお勧めしたい。