こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

東京駅の新幹線改札前で三浦雄一郎さんをお見かけしたことがあります。
両足に5キロの重りをつけ、20キロのザックを背負ってトレーニングしていると聞いていましたが、
まさにそのような格好で、ガシッ、ガシッという感じて歩いていらっしゃました。

80歳で3度目のエベレスト登頂に成功した三浦さんの元気の秘訣は「肉」。
月に一回は1.5キロのステーキを食べ、普段でも300グラムの肉を週に1~2回。
納豆やヨーグルトのような発酵食品も毎日食べているそうです。

「肉食のすすめ」の著者である柴田博先生によると
100歳以上の長寿者405人を調査した結果、全員が肉を食べており、
菜食主義者は一人もいなかったとのことです。

身体を作っている成分をグラフにしてみました。
おおむね以下の割合です(水分は除外しています)。
体組成
ところが、食事から補給する栄養素は下の図が一般的です。
栄養摂取(従来)
あきらかにおかしいと思いませんか?
真逆な感じです。

タンパク質が不足すると血液が作られなくなり貧血を起こします(動悸息切れ倦怠感)。
コレステロールが不足すると血管がもろくなり脳卒中を起こしやすくなります。
ミネラルが不足すると骨がスカスカになります。
(しかし、糖質が不足しても不都合は起きません)


私が製薬会社時代に創薬したエリスロポエチン(商品名エポジン)は赤血球を増やす薬ですが、
当時、老人性貧血への適応が取れないか?という議論をしていたのを覚えています。

研究メンバーのお母さんが老人性貧血の診断を受け、輸血を勧められたそうです。
しかし、輸血の危険性を知っていた同僚は自費によるエポジン投与と肉食によって、
お母さんの貧血を治しました。
高齢者の間でも肉食&糖質制限が広まれば健康寿命は確実に伸びると思います。


カミングアウトすると、私も1年前まではご飯と魚と日本酒が大好きな典型的なオヤジでした。
増え続ける体重増加に歯止めをかけるために、南雲先生の1日1食を始めましたが、
夕食は刺身、日本酒、寿司食べ放題飲み放題(笑)という感じ。
もしも、あんな生活を続けていたら今頃は確実に糖尿病(或いは心筋梗塞)だったでしょう。

そんな時、何かに導かれるように抗加齢医学会に参加して「糖質制限」に出会いました。
江部先生・山田先生の講演を聞いて「これこそ天啓!」と感じたのを鮮明に覚えています。

学会期間中から糖質は1食20グラム以下に切り替えました。
そして、1年後。
刺身と日本酒から、ステーキとワイン大好き人間に生まれ変わりました。
おそらく、腸内細菌がタンパク質、脂質中心型に変化して、
食べ物の嗜好も大きく変わったのだと思います。
この間、体重は15キロ減、血圧も正常になり、血糖値も下がりました。

肉食を取り入れた糖質制限食(ケトジェニックダイエット)は老若男女を問わず、
健康に良いのですが、明日は、「そんな糖質制限の落とし穴」について書きたいと思います。


5日目/365日