おはようございます。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

今日は朝から新しいサプリメントの処方をあれこれ考えていて
ブログを書くのが遅くなってしまいました。

さて、抗加齢医学会に参加して閃いたことは「腎臓が老化の引き金?」という考えです。
クロトー遺伝子(単一遺伝子の変異で早老症になる)が腎臓で発現していることは有名ですが、
「若返りの秘薬ができるのか?」で紹介したGDF11も腎臓の発生に関与しているらしい・・・

腎不全患者では皮膚AGEが高く、心血管病のリスクも高まるので、
腎機能の低下が老化を促進する?と考えられないこともありません。

であるならば、腎機能を落とさないためにはどうしたら良いのか?
「腎臓の老化を遅くする食事を求めて」
では、腎機能正常者はタンパク質摂取量が多いほど腎機能は保たれるという
山田先生(北里大学)の講演を紹介しました。
IMG_3538

ところが・・・しかし・・・

クロトー遺伝子の発見者である黒尾先生(自治医大)は
血液中のリン濃度を低く保つことが(腎臓を含めて)アンチエイジングに重要ではないか?
と提唱しています。

なぜなら、
クロトー遺伝子は血液中のリン濃度を下げる働きをしていて、
この遺伝子が壊れた(クロトー蛋白が作られない)ネズミは2か月で老衰死するからです。
(普通のネズミの寿命は2年。)

4000人以上を対象とした調査でも、
血中リン濃度と寿命は逆相関(リン濃度が高いほど寿命は短い)することが示されました。

腎臓からリンが排泄できず、血中リン濃度が高まることが老化の原因だとすれば、
リンを多く含む肉・魚・ナッツ類は控えた方が良いことになります。

しかし、糖質制限、ケトジェニックダイエット、地中海ダイエットは
沢山のタンパク質を食べますし、
更に最近ではナッツ類も積極的に摂るべし!という感じでもあります。

腎機能が正常に働いていれば、リンを沢山食べたとしても
骨からFGF23が分泌されて腎臓のクロトー蛋白に働きかけ、
近位尿細管からのリン再吸収を抑制して、
余分なリンは尿として排泄してくれます。
だから大丈夫なのかな~?

では、腎機能が低下しつつある人はどうすべき?
タンパク質を食べてもリンの吸収を阻害する成分を入れるべき?

・腸管内の尿毒症物質や発がん性物質を取り除き、
・腸内環境を整えて、
・リンの吸収を抑制する(又はリンの排泄を促す)

こんなサプリメントの処方をあれこれ考えています。
ネーミングも考えてありますよ。

エイジバリア(AGEバリア)

いかがでしょう?
クラウドファンディングで資金調達してみようかな(笑)

18日目/365日(1年間毎日更新に挑戦中です)