「純炭粉末」の純炭社長ブログ

世界一安全な食用炭を目指して開発した「純炭粉末」。駄菓子菓子、「純炭粉末」は商標登録できないと特許庁に突き放され、市場には様々な「純炭粉末」が出回る危機!そこで、開発者自身が純炭社長として情報発信することにしました。 日本ファンクショナルダイエット協会認定ケトジェニックダイエットアドバイザーでもあります。

2015年05月

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

福岡で開催された抗加齢医学会総会を終え、
福岡空港でブログ更新中です。

さて、私のところにはお客さまからいろいろな電話がかかって来ます。
先日受けたお電話では
「低タンパク質で高カロリーな食事はどうやって摂ったら良いですか?」
と質問されました。

事情を聴いてみると
腎機能が低下したので低タンパク食を薦められたが何を食べて良いのか分からない!
というか、何も食べられない!食べられるものがない!
とお困りの様子。

慢性腎臓病(CKD)が新しい国民病として注目され、
日本人の1/8人がCKDだと言われ始めてから、
血中クレアチニンの値が少し高いと
低タンパク食を薦めるお医者様が増えたのでは?と考えています。

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今回の抗加齢医学会で印象的だったのは、
①糖質制限(ケトジェニックダイエット)の演題やシンポジウムが消えたこと
②腸内細菌への関心がものすごく高まっていること
のふたつです。

糖質制限に関しては北里大学の山田先生のランチョンセミナーがあったのみ。
学会長の坪田先生のランチョンセミナーでは、
坪田先生自身が糖質制限を行っていることをほのめかすものの、
糖質制限という言葉は一切使いませんでた。

補助金や科研費を出す農水省や文科省から圧力がかかっているんですかね。

今回、学会に参加した目的の一つは、
「腎臓の老化(機能低下)を抑制する食生活はどうあるべきか?」のヒントを得るためでした。

上記の山田先生が答えを授けてくれました。
(原著を読んでから書くべきですが)、
現時点で腎機能が正常な方はタンパク質摂取量が多い程、腎機能の低下は少ないそうです。
また、慢性腎臓病のステージ3でも、
糖質制限(タンパク質と脂質摂取が多い)で腎機能の低下が抑えられるとのこと。
また、アメリカ糖尿病学会も
「糖尿病性腎症に対して低タンパク食は推奨しない」と明記しています。

この結果は腎臓が弱ったら「低タンパク食」という日本の常識とは相反するものです。

どちらが正しいのでしょう?

しかし、つい最近まで「高コレステロール食は健康に良くない」「動脈硬化になる」といって
コレステロールゼロ食品が推奨されていたのに、
今では「食事のコレステロールは大丈夫」「卵は1日に4個食べた方が良い」などと
180度反対のことが常識になっています。
抗加齢医学会の坪田会長は毎日6個の卵を食べているそうです。
(今でもコレステロールが体に悪いと信じていたらググって下さい。)

日本の医学会は(というか日本人気質として)変化を好みません。
今まで常識だと思っていたことが間違っていると言われても、
外圧を受けるまで変化しようとしません。
また、ガイドラインに沿った定型的な医療が西洋医学だと信じている方も多数います。
(しかし、アメリカでは全人的に患者を診る統合医療・個別化医療がすすんでいるんですけどね)

私の個人的な考えでは、
腎機能が低下しても(Nrf-2やFoxoなどが活性化する)糖質制限が有効だと思うのですが・・・


14日目/365日



おはようございます。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

昨日から福岡国際会議場で開催されている、
第15回日本抗加齢医学会総会に参加しています。

この学会は人間が老いて死んでいくメカニズムを解明して
老化のスピードを緩やかにする(又は若返る)方法を研究を行っています。

昨日いちにち数多くの演題を聞いて印象的だったのは、
・生物は老化を進めるようにプログラムされている。
(経年変化で擦り減っていくのではなく、積極的に老化を進めようとする。)
・元気に長生きする(長寿)とは老化のプログラムを失敗されること。
という発想です。
老化や病気は正常なプログラムが狂いだしておこると考えいた自分には新鮮な発想転換でした。

もう一つは血液中に老化因子や若返り因子が存在すること。
年老いたネズミと若いネズミの血管をつないでお互いの血液が行き来するようにします。
(これをパラビオーシスと言います)
パラビオーシス

すると驚いたことに、老人ネズミは若返り、若者ネズミは老化するというのです。
これには驚きました。
既に老化因子が何かも分かっているとのこと。
今日、この研究の特別講演があるので、また詳しく紹介します。

朝一番の講演が始まるので、今日はこのへんで。

13日目/365日

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

昨日のブログ「糖化物質AGEをためない2つの食事法」では、
体の中でできるAGEをためないために糖質制限(ケトジェニックダイエット)が有効だと書きました。

最近は糖質ゼロ食品や低糖質食品が続々と発売されていますね。
嬉しいかぎりです。

そこで、食品業界の次のトレンドは・・・・・
低AGE食品、AGEゼロ食品ではないか?と思うのです。
なぜなら、体の外から入ってくるAGEは食べ物の中に含まれているからです。

1990年代から、食品中に含まれるAGEは
腎臓病や糖尿病など様々な病気を悪化させると報告されていました。

加工食品に注意!

海外の論文では、
マクドナルドのビッグマック1個食べるとコレだけAGEが体に入ってくるぞ!
といった商品名指しで警告する論文も発表されていたんです。

ところが日本ではAGEって何?という人が圧倒的に多い。
なぜ日本ではAGEが秘密にされてきたのか?を書くと刺客を差し向けられそうなので止めときますが、
ついに出たのです!
日本で手に入る食品中のAGEを測定した論文が!

PLoS One. 2015 Mar 2;10(3):e0118652. doi: 10.1371/journal.pone.0118652. eCollection 2015.

Assessment of the concentrations of various advanced glycation end-products in beverages and foods that are commonly consumed in Japan.


今まで健康のために食べたり飲んだりしていた食品に
こんなにAGEが沢山入っていたの?!と驚かされますよ。

注意すべきは加工食品ばかりではありません。

調理法に注意!

AGEは糖とタンパク質が結びついてできる物質です。
厄介なことに加工食品でなくても肉や魚の中には糖分もタンパク質も入っています。
下の表のように、高温で調理すると糖とタンパク質が結合しやすくなり、
大量のAGEができてしまうのです。

調理法

AGEを取り込まないためには、
生で食べる<ゆでて食べる<蒸して食べる
が適しています。


食べ物中のAGEは腸から吸収されて体内に取り込まれます。
1/3は48時間以内に尿中に排泄されますが、
残りの2/3は体内に留まってRAGEというAGEの受容体を増やしたり、
炎症を引き起こしたり、自然治癒力を弱めたりします。

AGEは腎臓や肝臓で排泄されるので、腎機能・肝機能が弱っていると感じたら、
食べ物中のAGEにも気を配って下さい。

12日目/365日(1年間毎日更新に挑戦中です)

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

昨日書いたブログ「見た目の若さが長寿の秘訣」では、
見た目が若い→皮膚のコラーゲンがAGE化していない→体にAGEをためこんでいない
→血管や神経が固くなっていない→健康な状態で人生を楽しめる
といったことを書きました。

今日と明日で、AGEをためない2つの食事法をご紹介します。

AGEは体の中でできるものと、体の外から入ってくるものの2種類があります。
今日は体の中でできるAGEを防ぐ方法です。
それは・・・・・

糖質制限(ケトジェニックダイエット)

下のグラフを見て下さい。
食後高血糖
AGEは糖とタンパク質が反応してできる物質です。
それなのに、糖質制限しない食事では1日に3回も急激に血糖値が上昇しているのが分かります。
健康な人間の空腹時血糖は95mg/dL位ですが、1日のほとんどの時間帯で空腹時血糖を上回っています。糖尿病でなくても肥満体では夜間の血糖値が高くなっています。

血糖値が高い時間が長い程、体の中でAGEができやすくなると考えられていますので、
AGEをためないためには血糖値が上のグラフの青線を超える時間を短くすれば良いわけです。

南雲先生が世に広めた1日1食にすれば上のグラフの3つの山が1つになりますから、
AGEはできにくくなります。
(夜間は血糖値の下がりが悪いので、夕食のみよりも朝食か昼食のみの方が良いかも?
但し、朝食や昼食にがっつり糖質を食べると4時間後に低血糖になってしまい、
イライラや不安感、眠気、集中力の低下が起こることがあるので注意が必要です。)

1日3回食べるにしても、血糖値を上げる原因である糖質を減らせば、
空腹時血糖を上回る時間は減らすことができるのでAGEもたまりにくくなります。

また、肝機能と腎機能が低下するとAGEの排泄が落ちてAGEがたまりやすくなります。
(お酒の飲み過ぎに気を付けましょう・・・・と自分に言い聞かせる)

糖質制限食(ケトジェニックダイエットやMEC食)は多くの方が紹介していますが、
私の基本は以下の通りです。
※食品中の栄養価を知るには、スマホアプリ「栄養計算」が便利です。

①1食当りの糖質量は20グラム以下
・ご飯、麺類、パンなどは食べません。
・糖質の多い根菜類をさけて葉もの野菜中心。
・お酒はウイスキーと焼酎などの蒸留酒であればOK

②タンパク質をしっかり食べる
・1日に体重1キログラム当たり1.2~1.6グラムのタンパク質をとる。
※簡易的に肉や魚の重さの1/5がタンパク質だと考えて下さい。
  卵のタンパク質は6.2グラム
  納豆(50グラム)のタンパク質は8.2グラム

③食物繊維を1日に20グラムとる。
・これがかなり大変です。私はサプリを利用しています。

④オメガ3脂肪酸をとる
・亜麻仁油やエゴマ油を1日に小さじ1杯以上を納豆や野菜にかけて食べています。

明日は体の外から入ってくるAGEを防ぐ方法を紹介します。

11日目/365日(1年間毎日更新に挑戦中です)

こんにちは
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

昨日書いたAGEと腎機能の話題はPVがいまいちです。
慢性腎臓病は日本国民の8人に1人が罹患する国民病として認知されつつありますが、
やっぱりAGEは知名度が低いのかな?

でも、日刊ゲンダイがこんな記事を掲載するくらいなので、
AGEも徐々に市民権を得つつあるということなのか?
2015年4月23日
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AGE(終末糖化産物)とはタンパク質と糖が結合して離れなくなってしまった物質です。

生物の設計図は遺伝子(DNA)ですが、設計図から作られるタンパク質が正常に働いているからこそ、健康に生活できているのです。

ところがタンパク質に糖が結合すると、そのタンパク質が担っていた仕事ができなくなります。
その結果、動脈硬化・糖尿病・がん・アルツハイマー病などの病気を発症しやすくなるというわけです。

機能を失ったタンパク質は速やかに分解されて、
新しいタンパク質を作るためのツールとして使われるのが普通ですが、
最悪なことにAGE化したタンパク質は分解されにくく、臓器などに溜まって行きます。

肌のコラーゲンがAGE化すると弾力や保水能が無くなり、シワやシミの原因になります。
見た目が若いと長生きするというのはAGEをため込んでいない証拠なのかも知れません。

イタリア人約1000人を対象にした研究では、
AGE蓄積量が多い人ほど歩くスピードが遅く、
6年後の脂肪率も高くなることが分かっているそうです。

一度体内に蓄積したAGEは15年は消えないとも言われているので、
今日からAGEが蓄積しないように努力することが必要なのです。
そうすれば15年後の認知症発症を予防できるかも知れませんね。

明日からはAGEを溜めこまない具体的な方法をご紹介します。

10日目/365日(1年間毎日更新に挑戦中)

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

(株)ダステックの研究員であるM子が面白い論文を見つけてくれました。

PLoS One. 2013 Dec 12;8(12):e83799. doi: 10.1371/journal.pone.0083799. eCollection 2013.

Skin autofluorescence is associated with the progression of chronic kidney disease: a prospective observational study.


AGEリーダーで糖化度を測定することによって、
その人が将来、透析に入るか、入らずに済むかを予測できるという論文です。

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5年7か月の間、福島県立医大など三つの病院で
腎機能が低下した449人の糖化度をAGEリーダーで測定し、その後、
エンドポイント(「透析に入る」又は「血清クレアチニン値が2倍に上昇する(腎機能が明らかに低下した状態」)に達するか否かを観察しました。

その結果、46人が平均39カ月でエンドポイントに達し、その人たちのAGEリーダー測定値は2.31以上だったという内容です。

AGEリーダーで測定する皮膚の自家蛍光(これで体内の糖化度が測定できます)は、
心血管病(動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中など)のリスクを示すことが分かっていますが、
透析に入るか、入らずに済むかが予想できるとしたら面白いですね。

AGEリーダーで2.31以上の測定値になったら、AGEを溜めこまないような食生活が必要です!

※金沢市の(株)ダステックに来ていただければAGEリーダー測定が可能です(無料)

9日目/365日

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

昨日(5月24日)は日本ファンクショナルダイエット協会主催の
ケトジェニックダイエットアドバイザーシニアコースを受講してきました。

この日の内容は
「小児栄養学、エクササイズとケトジェニックダイエット」

この講義の中で私が一番驚いたことを今日のブログにします。
それは、運動強度と脂肪燃焼の関係です。

私の実例を挙げて説明しますね。
ケト検5
私が本格的にケトジェニックダイエット(スーパー糖質制限)を始めたのは2014年6月からです。
それ以前は体重が80キロ台後半を行ったり来たり。
南雲先生を見習って1日1食(夕食のみ)にしてみても全く痩せる気配はありませんでした。
(その当時の夕食は日本酒、刺身、野菜、寿司などを食べたいだけ食べていた感じ)

ケトジェニックダイエットに出会ってからは、
ご飯・麺類→なし
根菜類→葉物野菜
日本酒・ビール→ハイボール・焼酎
に切り替えて糖質は1食当り20グラム以下を原則としました。
(コンビニのおにぎり1個の糖質が約40グラムです)

その結果、短期間で13~15キロの減量に成功しました。
しかし、途中から太腿の筋肉が痩せてきた感じがあったので、
2014年11月からフィットネスクラブに通い、
週2回の筋トレと30~60分の有酸素運動(ランニングマシンやエアロバイク)を取り入れました。

ケトジェニックダイエットを続けてきた私の体にはグリコーゲン(備蓄糖質)がありません。
運動すれば脂肪を燃やしてエネルギー源にするものと思い込んでいました。
ところが、筋肉量は増加に転じたものの、体脂肪率や内臓脂肪が思ったように減りません。

何故だろう?という疑問が昨日の講義で解けました。

白澤卓二教授(順天堂大学医学部)によると、
運動負荷が強くなるにしたがって脂肪燃焼から糖質燃焼に変わるのだそうです。
しかも、最大酸素摂取量の30%程度という軽い運動を超えて負荷をかけると
糖質燃焼が脂肪燃焼を上回ってしまう!

私の場合、脈拍数140程度の有酸素運動を行っていたので消費エネルギーの80%程度は
糖質燃焼だったのでは?と思っています。
ケトジェニックダイエッ(糖質制限)中なので、それだけの糖質は食べていません。
トレーニングで増やした筋肉中のタンパク質を分解して、肝臓で糖を作り出し(糖新生)
それをエネルギー源にしていたようです。

最大酸素摂取量の30%以下の運動を続けると脈拍がどれくらいに上がるのか?は
年齢や個人差がありますが、私の場合(55歳)は脈拍を100~110以上には上げない軽い運動が
脂肪燃焼には有効なようです。
(白澤先生はヨガ程度の運動が良いと言っていました)

また、運動時間も重要で
長時間運動するほど糖質燃焼が減り、脂肪燃焼が増えるというデータ示して頂きました。
糖質燃焼と脂肪燃焼が50:50の状態で軽い運動を続けると、
100分間の運動で糖質燃焼40:脂肪燃焼60に変化するそうです。

ケトジェニック状態では軽い運動を長時間続けるのがコツなんですね。
今週からトレーニングに取り入れて結果を報告します。

8日目/365日

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

突然ですが、人生って川を下流から上流に向かって進んでいるような旅だと思うのです。
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右岸は幸せ(或いは安心)

左岸は不安

その間を右へ左へ蛇行しながら進んでいきます。

右岸に近い位置をキープして進んでいければ上流からは良い物が沢山流れてきます。

一方、左岸に引き寄せられるほど流れてくるものの質が悪くなっていきます。

成功者が良く言う「ポジティブ思考」とはまさに幸せ(安心)の岸近くを進むこと。

大切なのはポジティブに考えるだけでなく、感じること!

ワクワクする、楽しく感じることで幸せ(安心)の岸に引き寄せられる。

日曜日の昼下がりに頭に浮かんだのはこんなことでした。

7日目/365日


こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

私の周りでも糖質制限でダイエットに成功した方、
降圧剤から離脱した方、
ガン治療に応用している方などなど、
糖質セイゲニストが増えてきました。

糖質制限には素晴らしい効果がありますが、
落とし穴も潜んでいます。

①腸の善玉菌が減って悪玉菌が増える
善玉菌は炭水化物を餌にして増えますが、
悪玉菌はタンパク質を餌にして増えます。
糖質制限食では炭水化物を減らしてタンパク質と脂質の量を増やすので、
悪玉菌が増えやすい腸内環境になってしまいます。

②腸内で発がん性物質が増加する
糖質制限食では脂質の量が増えます。
脂質を消化吸収するためには胆汁が必要なので、
腸の中に沢山の胆汁が分泌されます。
すると、腸内細菌のバランスが悪玉菌優位に変わります。
悪玉菌は胆汁を分解して
発がん性を持つ二次胆汁酸(デオキシコール酸やリトコール酸)を作り、
肝臓がんや大腸がんのリスクを増やします。

③動脈硬化のリスクが高まります。
赤身肉の中に含まれているカルニチンは腸内細菌に分解されてTMAOという物質に変わります。
TMAOはマクロファージ(白血球の一種)のスカベンジャーレセプター(ゴミを吸い込む吸入口のようなもの)を増やすので、マクロファージがコレステロールをドカ食いして動脈硬化のリスクを増やします。

④食事由良AGEの増加
肉や魚、卵などのタンパク質を高温調理(焼く、揚げる、電子レンジ)するとAGEができます。
食事に含まれるAGEは腸から吸収されて腎臓病、糖尿病、動脈硬化の原因になります。

糖質制限を安全に行う3つの方法
糖質制限食ではタンパク質と脂質の量が増えるので
上記のような腸内環境の変化は必然的に起こります。
その上で糖質制限を安全に続ける3つの方法とは、

①善玉菌の餌となる食物繊維の補給
食物繊維は1日に20グラム(キャベツなら1.1キロ)は食べましょう。
オリゴ糖、水溶性食物繊維サプリやビフィズス菌・乳酸菌も有効です。

②悪玉菌が作るアンモニアや二次胆汁酸を吸着するサプリメント
悪玉菌がタンパク質を分解したときにできるアンモニアは
腸内環境をアルカリ性に傾けて善玉菌が増えにくい環境を作ります。
アンモニアを吸着除去して腸内を酸性にしてくれるデトックスサプリ(炭など)は、
善玉菌をサポートするだけでなく、二次胆汁酸などの発がん性物質も吸着してくれます。

③AGEができにくい調理方法とAGEを吸着するサプリメント
タンパク質を調理する時には出来るだけ低温で調理した方がAGEはできにくくなります。
目玉焼きよりもゆで卵の方が低AGEです。
また、AGEを吸着する食物繊維や炭も体内へのAGE吸収を減らしてくれます。

糖質制限の落とし穴にはまらないように注意して下さいね。

6日目/365日

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

東京駅の新幹線改札前で三浦雄一郎さんをお見かけしたことがあります。
両足に5キロの重りをつけ、20キロのザックを背負ってトレーニングしていると聞いていましたが、
まさにそのような格好で、ガシッ、ガシッという感じて歩いていらっしゃました。

80歳で3度目のエベレスト登頂に成功した三浦さんの元気の秘訣は「肉」。
月に一回は1.5キロのステーキを食べ、普段でも300グラムの肉を週に1~2回。
納豆やヨーグルトのような発酵食品も毎日食べているそうです。

「肉食のすすめ」の著者である柴田博先生によると
100歳以上の長寿者405人を調査した結果、全員が肉を食べており、
菜食主義者は一人もいなかったとのことです。

身体を作っている成分をグラフにしてみました。
おおむね以下の割合です(水分は除外しています)。
体組成
ところが、食事から補給する栄養素は下の図が一般的です。
栄養摂取(従来)
あきらかにおかしいと思いませんか?
真逆な感じです。

タンパク質が不足すると血液が作られなくなり貧血を起こします(動悸息切れ倦怠感)。
コレステロールが不足すると血管がもろくなり脳卒中を起こしやすくなります。
ミネラルが不足すると骨がスカスカになります。
(しかし、糖質が不足しても不都合は起きません)


私が製薬会社時代に創薬したエリスロポエチン(商品名エポジン)は赤血球を増やす薬ですが、
当時、老人性貧血への適応が取れないか?という議論をしていたのを覚えています。

研究メンバーのお母さんが老人性貧血の診断を受け、輸血を勧められたそうです。
しかし、輸血の危険性を知っていた同僚は自費によるエポジン投与と肉食によって、
お母さんの貧血を治しました。
高齢者の間でも肉食&糖質制限が広まれば健康寿命は確実に伸びると思います。


カミングアウトすると、私も1年前まではご飯と魚と日本酒が大好きな典型的なオヤジでした。
増え続ける体重増加に歯止めをかけるために、南雲先生の1日1食を始めましたが、
夕食は刺身、日本酒、寿司食べ放題飲み放題(笑)という感じ。
もしも、あんな生活を続けていたら今頃は確実に糖尿病(或いは心筋梗塞)だったでしょう。

そんな時、何かに導かれるように抗加齢医学会に参加して「糖質制限」に出会いました。
江部先生・山田先生の講演を聞いて「これこそ天啓!」と感じたのを鮮明に覚えています。

学会期間中から糖質は1食20グラム以下に切り替えました。
そして、1年後。
刺身と日本酒から、ステーキとワイン大好き人間に生まれ変わりました。
おそらく、腸内細菌がタンパク質、脂質中心型に変化して、
食べ物の嗜好も大きく変わったのだと思います。
この間、体重は15キロ減、血圧も正常になり、血糖値も下がりました。

肉食を取り入れた糖質制限食(ケトジェニックダイエット)は老若男女を問わず、
健康に良いのですが、明日は、「そんな糖質制限の落とし穴」について書きたいと思います。


5日目/365日

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