May 19, 2024

2024.5.23 狭山事件石川一雄さん不当逮捕から61年きゅうだん




5.23、日比谷野音に集まりましょう。

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石川一雄さんのメッセージが発表されました。
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メッセージ
 不当逮捕から61年を迎えて、長い闘いを振り返ると、狭山事件は部落差別の結果であるとはいえ、偏に私の社会的無知が原因で長期化に及んだ事が最大の原因と思うと、全国の支援者皆様方にお願いばかりして大変申し訳ない気持ちで一杯です。
 言うまでもなく、私には「あきらめ」という言葉はありません。仮出獄して30年近く社会生活を送ってきたとはいえ、61年前に私に着せられた冤罪を晴らすまで全力で闘います。
 然しながら、私や弁護人の力だけでは狭山の勝利はなしえないので、ペンを持つことがとても辛いのですが、再度皆さん方におすがりせずには勝利もかないません。ペンを持つ手は重くとも、私はこの第3次再審に命をかけていることをご理解いただき、重ねてご協力を求めずにはいられません。
 今回は弁護人による東京高裁第4刑事部の家令和典裁判長、裁判官へ、新証拠によって有罪判決はもはや維持できなくなっている状況、および事実調べの必要性を説明するプレゼンテーション等も実現しましたし、これまでの家令裁判長の文献等を読むと、証拠開示に前向きな発言等もあり、期待と希望がもてると評価しております。また、近く袴田巌さんの再審無罪判決が出され、捜査機関による証拠ねつ造が満天下に明らかになることは間違いないと思われ、これを大きな力にして、私の冤罪を晴らすために全力で闘う決意です。
 袴田さんだけでなく、大崎事件、名張事件、三鷹事件、日野町事件など、私も含めた冤罪者の救済を一日も早く実現するために、再審法改正、刑事訴訟法の改正も急務であります。
 この第3次再審闘争において、再審無罪を勝ち取る、との石川一雄の最後の願いを叶えてくださいますよう、皆様方の最大限のご協力のほど、心から願っております。
2024年5月
狭山支援者各位
石川 一雄




higurashi at 22:53|PermalinkComments(0)2024(令和6)年 

January 04, 2024

2024年1月 石川一雄さん 新年のメッセージ



2024年1月 石川一雄さんの新年のメッセージです。http://www.sayama-jiken.com/ki/top/ki2002.htm
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年頭のメッセージ
 新年おめでとうございます。
 すでにご承知のように先般、私の第3次再審請求を担当する東京高裁第4刑事部の裁判長が大野裁判長の定年退官によって新しい裁判長に変わりました。期待していた大野裁判長は、インク鑑定や事実調べについて積極的な姿勢を示さないまま、また、弁護団が求めていた証拠開示の勧告についても何の結論も出さないまま退官してしまい、残念無念でなりません。何のための黒い法服を着ているのか。黒はどんな色にも染まることがないことから裁判官の公正さを象徴しているのではないのか。との思いがこみあげます。
 幾度も三者協議を重ねる中で、私、石川一雄に対する無実性を示す証拠の存在をつぶさに熟知していた筈であり、またこの間、鑑定人尋問を要請した52万筆を超える署名も提出されました。52万筆の署名の後ろには、多くの人々の「鑑定人尋問を行え」という熱い思いが込められています。新たに就任された家令和典裁判長には、ぜひ、私の無実を示す科学的証拠を精査され、事実調べ・再審開始を求める52万筆の署名の重みを受け止めて、インク資料の科学的鑑定の実施と鑑定人尋問、そして、証拠開示勧告をおこなっていただきたいと強くお願いしたいと思っています。
 一生懸命署名集めに奔走して下さった多くの方たちや、長い間支援して頂いた方々が、がっかりされたかもしれませんが、もう一度再審闘争にお骨折り下さいますよう、伏してお願い申し上げます。私も再度出直す心境で取り組んでまいります。
 また昨年末には、狭山弁護団事務局長として、長年狭山闘争勝利に向けご尽力頂いた中北龍太郎弁護士がご逝去されました。闘い半ばで亡くなられたことは悲しく、また残念無念でなりません。一日も早く、先生に勝利の報告ができるよう、精いっぱい闘い抜きます。
 支援者皆様方にありましても、何卒ご協力の程心よりお願いいたします。
 まずは年頭に当たり私の決意といたします。
 越年し今年こそはと自分に問う 支援者有っての光輝来たる
2024年1月  石川 一雄

higurashi at 19:37|PermalinkComments(0)2024(令和6)年