石川一雄さん新年メッセージ 2018年1月1日狭山事件「科警研三鑑定」の高村鑑定人には筆跡鑑定されたくない

January 17, 2018

1971(昭和46)年3月11日狭山事件二審公判<足跡鑑定>鑑識鑑定官養成と最高裁裁判長の裁判における真実追求はいかにあるべきか

1971(昭和46)年3月11日狭山事件第二審第四六回公判より

 井沢裁判長
問 証人の経歴を述べてください
 岸田政司(埼玉県警本部刑事部鑑識課警察技師)
答 
 (野間宏著『狭山裁判・中』からの要約です)
警察技師岸田政司鑑識課長に、足跡、車擦、指紋の三つの鑑識はやれるが他の筆跡鑑定などはやれないこと、主な鑑識は足跡であることが明らかになった

日本の国には足跡の鑑識を学ぶための学校がないのでそういう教育は受けていません」というところから、足跡の鑑識に関して不備なところがあることが明らかになった

年間に七〇件から一〇〇件ぐらいやっているのが普通ですから・・・」という証言により、関根政一警察技師とたった二人で年に七〇件から一〇〇件もの鑑定書を作成し、しかも日本には足跡、車擦痕などの学校は無く、足跡鑑定は科学として制定していないことを考えると恐ろしさを感じないではいられなかった

現場まで行って来たのではありません」と岸田政司鑑定人が言うところに、鑑定人として自身の行う鑑定の誤るところのない確かさをどこまでも全うするという、鑑定人のもつべき厳しい姿勢に欠けている

「現場から(他の者が)採取してきた土を見た」と言うのであるが、これがはたしてそうであるかはまったく確かめられていない
ただ、公判で井沢裁判長も「現場の土は出ており」と述べているが、これが疑わしいことが明らかになった。
このように貧弱な鑑定人の鑑定教育、状態を知り、しかもこの足跡鑑定が、この裁判においても非常に重要なものとして取り扱われており、本裁判においても実に重要な役割を果たしていることを考え、私はこの足跡の鑑定について徹底して論じなければならないと考え、このように多くの頁数を費やしてきている(頁一一一二)

「岸田政司鑑定人に最初から真実の鑑定書などを作るという心などは全くなく、ただ形式が整っているにすぎないといってよい鑑定書作りをもっぱら心掛けていたにすぎない(頁一一二〇)」と、(裁判長以外の)国民も判断されると思います・・・



最高裁判所決定は、この地下足袋、
足跡について上告趣意書が
理をつくして論証し、
明示しているところに
少しも眼を向けることなく

ただ確定判決を追認するために
その表面上の形姿を整えるのみであり、
その内容は少しも
真実追求の審議によって
埋められることなく、
まことの決定から
とおく隔たっているのである。・・・
裁判における真実追求が
いかにあるべきかを問いつめながら、
足跡をめぐる問題を見続けよう

(頁一一三三)


世界のいわゆる先進国の裁判制度のなかで、
日本の裁判の自白偏重主義とでもいうべきものが、
取り去ることは、まことに困難であり、
絶望に近いものが、私に訪れる。
一度、自白した場合、
それを犯罪犯行の根拠の一からはずすのに
まことに困難
な国家は
日本の他にないといってもよい。
最近、ようやく少数の裁判の中で、
自白のみによって、根拠づけられ、
他に何の根拠となるべきものを、
捜査によって見出されていないと、
言い切った判決が聞かれて、
私もようやく、
そのところまで到達しようと
しているのかという思いがしたが


これが長い年月をかけて
無罪を証明するということになると、
決してこのような訳にはいかないのである。
しかし裁判はいかなる刑事裁判であれ、
自分自身の上にふりかかって
来ているという思いをもって
一人一人がその裁判の
一つ一つを見るとき
この日本も、いま、
少し高い位置をしめることの可能なところに
さしかかっているのだという思いが、
訪れる
時がやって来るのだろう。
『狭山裁判・下』野間宏(頁1833)





sayama25
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higurashi at 14:53│Comments(0) 1971(昭和46)年 

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