おんがく

April 18, 2024

『漁船の絵』読了

アラン・シリトー『漁船の絵』を読み終えました。

失って初めて気づくことは、たくさんあるけど、
失わなければ気づけないなんて、
悲し過ぎる。
けど、気づけて良かった、と思えるなら、
幸せをひとつ感じたんだから、
そこに意味があったんだろうな…。

なぜ[漁船]の絵なのかは、わからなかった。
漁船でなく、なんの絵でも良かったのかも。
作者にとっては[漁船の絵]に何か意味があったんだろう。
古川さんがこの小説をモチーフにした理由も、わからいない。
知りたいけど…。

意味、ではないかもしれない。
理由、でもないかもしれない。
価値、かもしれないし、違うかもしれない。
ただの偶然や、一瞬の閃きに過ぎないのかもしれない。
だとしても、
この作品に出会っことも、
その前にTHE PINBALLSの『漁船の唄』と『樫の木島の夜の唄』に出会ったことも、
私にとっては意味があった。
私の子どもの頃の思い出にある漁船の絵に、
少しだけ繋がるものがあったから。
それに気づけただけでも、ひとつの幸せと大きな価値があった。

読み終えた直後、マズバグの『彗星のバラード』が浮かんできた。

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〈当ブログ内関連記事〉
古川貴之さんの歌が気づかせてくれたこと
THE PINBALLS『漁船の唄』と小説『漁船の絵』
  

「」古川貴之さんの歌が気づかせてくれた古川貴之さんの歌が気づかせ古川貴之さんの歌が気づかせてくれhttp://blog.livedoor.jp/hiirostudio/archives/2030134.



March 31, 2024

THE PINBALLS『漁船の唄』と小説『漁船の絵』

『漁船の絵』という小説があるって知ったのは、つい最近。
アラン・シリトーという、イギリスの作家の短編小説。

先の記事で歌詞を載せた
THE PINBALLSの『樫の木島の夜の唄』に、
「漁船の絵」という言葉が入っている。
同じアルバムに『漁船の唄』という楽曲もある。
『漁船の唄』も、とても素敵な曲。
古川さんは小説『漁船の絵』を読んで
『漁船の唄』を作られたんだろうな、と想像がつく。

小説『漁船の絵』を読んでみよう、と、図書館で借りた。
まだ少ししか読めてないけど。
何せ読むのが遅いので、短編小説なのに何日もかかる。
読み進むのが楽しみ。
と言うか…
今のところ、物語に明るい雰囲気は感じられなくて、
ワクワクする楽しみというより、
緊張感がある。それを楽しんでる。

ふと思ったことがある。
『漁船の唄』は、古川さんにとっての“漁船の絵”なのかな、と。
絵描きは“漁船の絵”を描いた。
小説家は“漁船の絵”を小説で書いた。
古川さんは歌(唄)を作るミュージシャンだから
“漁船の唄”を書いたのかな、と。

なぜ漁船なのかは、分からないけど。

小説『漁船の絵』を最後まで読んだら、
何か分かるかな…。
漁船の絵を描いたひとと、
漁船の絵を小説に書いたひとと、
漁船の唄を書いたひとの思いが、
少しは分かるかな…。

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私は時々、漁船の写真を撮る。

March 26, 2024

古川貴之さんの歌が気づかせてくれたこと

-~~~ -~~~ -~~~ -~~~ -~~~ -~~~ -~~~
『樫の木島の夜の唄』
  作詞・作曲 THE PINBALLS

眠らない男がいて この世界の何処かの
小さな島の 小さな庭の 樫の木が揺れるのを 眺めている間は
世界では誰一人 悪い夢を見ないと言う
何故なら悪魔も そうさ死神も
彼の物語に 揺られて眠くなっている

満月が登るたびに
彼は思い出している 物語も願い事も
全て消え去ってしまうよ
だから今 夢を見ること
君は無駄だって思うかい
だから今 夢を見ること

眠らない男が昔 愛していた女は
どこかへ消えた 漁船の絵を残して
どんなに綺麗な記憶も
冗談も
消えていく事を 彼は思い出している
浜辺の絵の具は 今でも白いけれど
少しずつ 風に吹かれて
色を変えていく

夜が星を 飾るたびに
彼は思い出している
流れ星の正体が 綺麗な石じゃなくても
流れ星が消える時の
その美しい最後を
だから今 夢を見ること

宝物も願い事も
全て消え去ってしまうよ
赤い靴も 青い鳥も 思い出も夢もぜんぶ
漁船の絵も風見鶏も雨雲も二人の暖炉も
だから今 夢を見ること
君は無駄だって思うかい
だから今 夢を見ることを
GOOD NIGHT 
GOOD NIGHT 
GOOD NIGHT 
GOOD NIGHT


-~~~ -~~~ -~~~ -~~~ -~~~ -~~~ -~~~

(上の画像はAmazonにリンクしています)

作詞・作曲はTHE PINBALLSとなってるけど、
作詞はほとんど古川貴之さんだと思う。

古川さんが紡ぎ出す歌詞は、
なんて優しくて、なんて美しいんだろう。
その中からにじみでる、はかなさ、寂しさ…。
何度読んでも、何度聴いても、
何度でも感動して、何度でも涙が溢れてくる。

この曲を聴くまで、私は「夢」という言葉が
あまり好きじゃなかった。
眠ってる時の夢はいいけど、
起きてる時に見る夢なんて、無くてもいい、と思ってた。
夢を見たことは何度かあったけど、
フワフワしてて、現れてはすぐ消えて、
私にはつかむことのできない、
雲のようなものだった。
そんなものなら、無くてもいい、と思ってた。

でも、『樫の木島の夜の唄』を聴いて、
「夢」という言葉に対する抵抗感が無くなった。
消えてしまう夢でも、無駄ではないんだ、と気づいた。

雲はいつもその瞬間だけの形を見せてくれる。
それは楽しかったり面白かったりする。
雲から降る雨は冷たくても、未来に活かされる。
跡形も無く消えてしまっても、心の中で美しい雪に結晶する。

無駄なものなんか、何も無いんだ。
それに、消えない夢に出会える可能性も、
じゅうぶん、あるんだ。
古川さんの歌が、そう気づかせてくれた。

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March 06, 2024

ハンバート ハンバート

古川さんソロの弾き語りライブで『罪の味』を聴いて知った。
ハンバート ハンバート。

ある日、スマホを開いたら、この動画が流れて来たので、見てみた。



ライブの告知と演奏を、お庭で撮ってる。

なんか、ゆるっとしてて、のんびりしてて、
いい感じだなーと思った(*´꒳`*)
声もいいし。ハーモニーもいいし。
歌詞がいい。

激しいロックも、テクノも好きだけど、
こんなふうに、ゆったりとした気分で聴ける音楽も
好きだな〜(*^▽^*)

『夢の中の空』や『ふたつの星』が好き。

私、こういう歌を作って歌う人になりたかったんじゃないかな…。
木々の下、空の下、やわらかい風の中で、
小鳥のさえずりと一緒に歌ったり
したかったんじゃないかな…
なんて思った(*´ー`*)



March 02, 2024

THE PINBALLSのことを…

ミッシェル・ガン・エレファントの映画を見て、
思い出さずにいられなかったのは、
2021年11月24日のTHE PINBALLS。

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活動休止に入る直前のライブ。
どうしても見届けなきゃ、と思って東京のZepp DiverCityまで行った。

これから活休とは思えないくらい、ライブはとても良かった。
「絶対に良いライブにしよう」という4人の思いが伝わってきた。

見ていて何度も涙が溢れてきたけど、
終演後、「納得した」みたいな感じも、半分はあった。

数日後、古川さんから、muevo community開設の知らせがあって、
それから、ソロライブや、新しいバンド、
MARSBERG SUBWAY SYSTEM(マズバグ)の始動があって…。
とても嬉しかった(#^^#)
これからも古川さんの新しい歌を聴き続けることが出来るって、
安心した(#^^#)
マズバグの曲は全部好き(^^♪
そしてやっぱり古川さんの歌が好き♪( ^ᴗ^و(و "
…ちょっと違う…。“好き”という言葉では足りないんだ…。

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でもピンズ(THE PINBALLS)の存在が忘れられていくのは、いや。
これからもずーっと残っていってほしい。
同時にマズバグの音楽も、ずーっと残っていってほしい。
ミュージシャン古川貴之さんの存在が、ずーっと残っていってほしい。

マズバグでも、古川さんソロでも、あるいは別の活動形態だとしても、
もっとたくさんの人々に認知されて愛されるようになればいいなぁ…。
そうすればピンズの音楽も残っていくだろうし、
ピンズを愛してる人たちのためにもなるだろうと思う(^-^)

(個人の感想です(^^))



March 01, 2024

ミッシェルの映画を見た

3月になったけど、2月の話(^◇^;)

2月は映画館に行く機会が4回もあった。
私にしては珍しいこと(^-^)

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28日に見た映画は、

ミッシェル・ガン・エレファント 
"THEE MOVIE" -LAST HEAVEN 031011-。

札幌での上映はTOHOシネマズすすきのにて。
去年11月にオープンしたばかりの映画館。初めて行った。

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その中のプレミアムシアターは、プレミアムサウンドという音響を
LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIさんが監修されたそう。

ミッシェルの映画はプレミアムシアターではなく、轟音シアターだったけど。

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映画は2003年10月11日のラストライブの映像がメインで、
ほかにフェスやテレビ番組の映像もあった。
DVDで発売されたりしたのかな…わからないけど。

2009年、アベフトシさんを追悼する意味で公開されたそう。
2009年は私、あまり音楽を聴いてなかったのかな?
この映画のことを知らなかった。
今回の上映は、昨年亡くなったチバユウスケさんへの追悼。

初めて見ることができた。
ミッシェルのライブは、ほぼ初めて見た。
見応えたっぷり、迫力たっぷりだった(@_@)
ミッシェルがたくさんのロックファンに支持されていたことを
目の当たりにした(`・ω・´)

映画を見て思ったことは、ほかにもいろいろあるけど…
言っても届かないし、どうにもならないけど…
ひとこと言うなら…

チバさんにもアベさんにも
もっと生きていてほしかった( ;  ; )


窓にはすすきのの街がきれいに映っていた。

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February 01, 2024

『遠くまで』

昨夜、ベースを弾いた後もウィラードのCDを聴いた。
聴きながら食器洗いしたり。
夫と一緒の時はウィラードはあまり聴かないけど、
夫は宿直で、私1人だったから、
たっぷり聴いた。どっぷり浸かった。

CDをしまう時、ANGIEのCDが目に入ってきた。

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アンジー…何年も聴いてないな…。
ちょっと下品な歌もあるけど、
綺麗で温かい歌もたくさんあって、
そっちの方が好き(^-^)
久し振りに聴こうかな…(^-^)
CDではなく、Youtubeで。

検索したら、あった!

アンジー『遠くまで』


あぁぁぁいい歌だぁぁ!
こんなにいい歌だったっけ?
こんなに泣ける歌だったっけ?
ここ数年ですっかり涙もろくなってしまって、
困るわ(^◇^;)

そして、こちらも大好きな曲!(*´꒳`*)

アンジー『銀の腕時計』


いいなぁぁ……このMVの雰囲気も好きだな…(*´꒳`*)

これらの動画、アップロードしていいの?という疑問はあるけど(^◇^;)
ブログに貼るのは大丈夫?
大丈夫だよね、きっと(^◇^;)


80年代後半のバンドブームやインディーズブーム、
面白かったなぁぁ(^-^)
楽しかったなぁぁ(^-^)


January 31, 2024

ベースを弾いてみた

買い物帰り、ふとTHE WILLARDの曲を思い出した。
やっぱりいいなーーウィラード
かっこいいなーー!(^o^)

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ベースのKLANが好きだったから、
結構、ベースラインを覚えてる。
頭の中でたどってるうちに、弾きたい、と思った。

エレキギターは持ってる。学生の時、一応、弾いてたから。
ウィラードに夢中になってた頃は、ギターの太い方の弦4本で、
ウィラードのベースラインを弾いて遊んだりしてた。

今は家にエレキベースがある。
細野晴臣ファンの夫が持ってる。
帰宅後、それを借りて弾いてみた。

分かってはいたけど、ギターに比べたら…
長いし重い(^◇^;)

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まずチューニング。
チューニングメーターは電池がないから使えないけど、音叉があるから大丈夫。
ペグを回す動作が、なんだか懐かしくて、
フフフ…な気分(^-^)

CDをかけながら弾いてみた。
探り探りだけど、
結構、音を取れた。
「この曲の最初の音はここかな」と思ったのがピッタリだったり、
「やったことないけど、このフレーズはこう弾くのかな」ってやってみたらできたり。
私って実は天才!?と思ったd(^_^o)

と同時に、ギターよりフレットの間隔が大きくて、
弦を押さえるのが大変。難しいと思った。
手は大きいほうなんだけど…(^^♪
1曲弾けるようになるには何日も練習しなきゃならないよね。
どんな楽器も、上手くなるには練習が必要(当たり前)。

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1時間くらい弾いてた。
弾けたうちに入らないけど、思ってたより弾けた。
天才でもなんでもないのも分かった(当たり前)。
楽しかった!

弦を押さえる左手の指の痛み。
ピックではじく感触。出てくる低い音の震え。
右の腿に乗る重み。
久し振りの角度と動きに戸惑う筋肉。
…からだ中に刺激が行き渡ったような感じだった。
スポーツの後のように、背中や肩や首が痛いけど、
気分はスッキリした!
(*^▽^*)

January 25, 2024

『Jupiter』

平原綾香さんの大ヒットした曲『Jupiter』
(作曲:グスターヴ・ホルスト、作詞:吉元由美)が、
昨日の夜、ラジオから流れてきた。
歌詞に耳を傾けて聴いた。
何度も聴いたことのある曲だけど、
きちんと歌詞を追ったことはなかった。
初めて気付いた。
とても大切なことを歌っていると。
初めて心の深いところまで響いてきた。
特にこちらの歌詞。

「意味のないことなど 起こりはしない」

すべての出来事に意味がある。
必要な事が起きてるだけ。


January 23, 2024

1月8日の新星(古川貴之ソロ公演の感想)

前の前の記事『8月30日の彗星と来年1月の新星』でも少し触れた、
1月8日の古川貴之さんソロ公演について。

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下北沢CLUB Queで行われたライブ
《CUM ON FEEL THE NOIZE》、
ゲストはMARSBERG SUBWAY SYSTEMの松本翔さん、鈴木勇真さん、岩中英明さん、
THE PINBALLSの中屋智裕さん、
THE BOHEMIANSの本間ドミノさん。


前の前の記事で、こう書いた。
「5人が集まって、今まで誰も観たことがない空間でぶつかり合い、
誰も観たことがない新しい星が生まれる」。
(本間さんの出演が後で決まったから6人。)

実際にそのライブを観て、
新しい星、生まれたと思った。
ライブって多少なりとも、そういうことがあるものだけど。


1曲目『アンテナ』で涙が溢れてきた。
「ライブでは泣かない」と言ってたのに。

心のどこかでPINSの曲を待ってたんだ、と気付いた。
続く『FREAKS’  SHOW』、『片目のウィリー』、『ブロードウェイ』も、
終盤の『劇場支配人のテーマ』も、
久々にライブで聴けたのが、純粋に嬉しかった。

中屋さんの演奏は『アンテナ』だけだったけど、
中屋さんや、ほかの演者の方々が適切だと判断したなら、適切だったんだから、これで良かった。
逆に、たった1曲のために中屋さんが出演してくださったのはありがたいと思った。

PINSが復活するかどうかは分からないけど、
待ってるファンは沢山いるから、
こういう形でもいいから時々聴かせてもらえるといいなぁ…。

思い出の写真のアルバムを開いた時のように、
過去の幸せがよみがえってきて、その大切さを再確認できた。
思い出から感じた幸せは、前に進むチカラにできる。
思い出に浸るだけじゃなくて、
現在と未来をますます楽しむことができるようになる。

そう思えたのが、あの日に見つけた新しい輝きだった。

ほかにも……

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一度もメンバーチェンジしたことがないTHE PINBALLS。
そのバンドの楽曲を、4人中3人が違う人で演奏されるのだから、
必ず何か変わる。
PINSと同じになるはずがない。
当然、この日のPINSの曲は、PINSのライブで聴いた音とは(なんとなく)違ってた。

PINSの曲だけではない。
いつも古川さんが1人でアコースティックスタイルで弾き語りしている曲も、
バンドで演奏されたから違った趣で聴けた。
マズバグの曲でさえ、
古川さんがメンバーの皆さんに「弾き語りのようにやりたい」と仰った通り、
いつものマズバグとはちょっと違った雰囲気があった。


MARSBERG SUBWAY SYSTEMという星、
THE PINBALLSという星、
古川貴之という星、
中屋智裕という星、
松本翔という星、
鈴木勇真という星、
岩中英明という星、
本間ドミノという星。
それらが、このライブハウスで混ざり合ってぶつかり合って、新しい星が生まれた。輝くエネルギーが生まれた。
キラキラな輝きがいくつも見えた。

それこそがライブの最高の醍醐味だし、
今回は特別な顔合わせだと思うから、特別なライブだった。
このライブを観られたことが、本当に本当に幸せだった。

MCで古川さんが仰った言葉が、新しいエネルギーを象徴しているようにも思う。
「俺にロックを任せてくれ」。
「この時代のロックは俺が背負って行く」。

こんなにも強い言葉を聞けたのが、私にとって、いちばん眩しい輝きになった。

眩し過ぎて時々、目を閉じてしまうほどの星だけど、
ずーっと輝いていてほしい。