アジアから欧州への挑戦者。


台湾球界では本日1月16日からLamigoモンキーズ春季キャンプが始まり日本より早く球春到来となった。今年の開幕日は3月24日であり、約2ヶ月と少しの間選手たちは鍛錬を続ける。


その一方で近年、少しずつ国際大会にも顔を出している香港。ここも発展途上と言われるが、現地の野球協会が先頭に立ち、環境を整えている。その中で海外に挑戦している選手も存在する。それが趙嗣淦(チャオ・シーガン)だ。



映像:17年アジア選手権の日本戦で登板した趙嗣淦
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=F1vYmXdhGj8)


趙嗣淦はサイドスロー右腕で最速137キロの直球とスライダーやカーブ、チェンジアップを操る。彼は05年から国際試合に出場しており、香港の有望選手として台湾でも注目された。15年には義大ライノズ(現富邦)の春季キャンプに参加したり、16年冬には台湾球界のトライアウトにも挑戦していた。


台湾球界入りはできなかったが、チェコリーグの関係者が彼をスカウトし、昨年はチェコでプレーした。10月には台湾で行われていたアジア選手権で香港は侍ジャパンと開幕戦で対戦。趙嗣淦は4番手として登板し、1回を投げて5安打7失点の成績だった。最終的には香港は0対30の5回コールドで大敗した。


その後は日本の独立リーグ球団が獲得を検討し、1度は日本行きが決まったものの諸事情によりとん挫してしまった。チェコでプレーを終えた趙嗣淦、次のプレー先はドイツに決まったという。香港とドイツとはなかなかイメージが湧かないが、欧州で戦い続ける道を選んだ。


ドイツリーグは4月から開幕するという。同じアジア人選手として彼の投球に注目していきたい。趙嗣淦の活躍次第では香港野球がさらに注目されるきっかけになるかもしれない。


出典元:
https://www.hk01.com/sns/article/150112