今回も、遠藤直哉氏の意見を参考にしつつ、ソフトローの利点を挙げていこうと思います。

著書「ソフトローによる社会改革」によると、遠藤直哉氏は通達やガイドラインなどのソフトローに2ないし3つの見解を持たせることを推奨しています。

以下は著書の引用です。

「通達にふたつや3つの見解があってもいいと思います。無理にひとつに絞ると柔軟性を失い、それに違反したから刑事罰で摘発されるということになりかねません。(中略)ソフトローは決して無理にひとつに収斂させる必要はなく、両論併記や例外的な事態を想定したものでいいのです。そして、できたソフトローを事前にマスコミに伝え、社会に認知させます。いわゆるペンへの暴力への対抗策としても、ソフトローは有効に作用するからです。



 著書「ソフトローによる社会改革」において、ある専門家の意見が紹介されていますが、例えば就業規則などは個人で考えて会社と折衝し決めていくことが望ましいそうです。これは、今後多様化していくであろう勤務形態にうまく適応した素晴らしい見解だと思います。


所感ですが、ソフトローの柔軟性を活かすことで、ひとりひとりのライフスタイルを尊重する社会づくりが可能になると感じました。