『体操新技術・新システム導入情報』等をまとめています。

(2019.2.10追記)
「体操採点支援システム」導入について…
前回まとめた記事では、今後の予定として↓
・19年の世界選手権(ドイツ)では、一部種目に採点支援システムを導入する予定
・20年までに5種目で自動採点システムの導入を目指す
・24年までには全10種目での導入を見込んでいる
とされていましたが、その一つ目
●今年の世界選手権(ドイル・シュツットガルト)から正式運用を開始が決定。
世界選手権(ドーハ)では試験的に導入し、国際連盟の評判も上々。今年10月の世界選手権では「審判が迷った部分をサポートする」という採点支援の導入が決まった、とのことです。

▼体操 ついに突入する「AI採点革命」と「選手の本音」
体操 ついに突入する「AI採点革命」と「選手の本音」2月7日東スポweb
【東スポ2020現場最前線】人類を脅かす人工知能(AI)がついに五輪スポーツを支配する。国際体操連盟(FIG)と富士通が共同開発してきた世界初の「体操採点支援システム」が今年の世界選手権(10月4~13日、ドイル・シュツットガルト)から正式運用を開始2020東京大会で本格的に導入される。高難度の技を機械が解析し、いずれは演技の美しさまでロボットが見極める。そんなSF映画のような世界を目指す革命的プロジェクトを本紙は徹底取材。その無限の可能性に迫った。
 画期的な発明とは、誰もが想像できないヒラメキから生まれるもの。今回のプロジェクトもある人物の“ジョーク”から始まった。キッカケは16年10月、日本人として23年ぶりに国際競技団体のトップに就任した国際体操連盟・渡辺守成会長(59)が「東京五輪ではロボットが採点しているだろう」と冗談交じりに漏らしたひと言だった。開発プロジェクトのリーダーを務める富士通の藤原英則氏(48)は「後からジョークだと知らされました」と苦笑するが「ライト兄弟がそうだったように、斬新な取り組みは最初は物議を醸す。日本で五輪をやるので絶対に世界を驚かせたかった」と熱弁する。冗談と熱意が意図せず融合し、革命的なプロジェクトが2年半前にスタートした
 世界初の“ロボット採点”の仕組みはこうだ。競技会場に設置された複数台の装置から1秒間に200万点のレーザー光が選手に照射され、その反射時間(タイムオブフライト方式)で人体の立体形状を取得。あのZOZOスーツより何千倍も正確なシルエットだ。そこにAIが骨格を当てはめ、手首、肩、ヒジ、腰などの関節を認識。そして学習して蓄積した「技の辞書」を基に、選手の繰り出した技が確定される。
 メリットは計り知れない。まずは採点の「正確性」と「公平性」だ。現在、審判は競技を見ながら採点シートに記入し、瞬時で目視、速記、計算を約60秒で行う。だが、近年は器具が進化し、技が複雑になっているため人間の目ではそろそろ限界。例えば、あん馬の「正面支持」では「頭と腰のラインが15~30度ずれていると0・1減点」と規則にあるが、果たして肉眼で正確な角度を判別できるのか。そもそも個々の審判で見る位置が違っており、特に正面側に審判がいない跳馬では脚の開きを厳密に判定することは不可能に近い。過去には五輪で“誤審騒動”(※後述)も起きている。しかし、時系列データも出るシステムでは微妙な動きも一目瞭然。画面には腕や腰の角度が数値化され、90度未満か否かで決まる「抱え込み」「屈伸」もきっちり判別できる。実際、現場の選手からは「不得意な技を審判から遠い場所でやる選手もいるが、それがなくなるのはいいこと」「人間に見られるより、機械の方がストレスなく演技できる」「会場や審判によって採点が変わらないので集中できる」といった賛成の声が聞こえてくる。
 すでに昨年10月の世界選手権(ドーハ)では試験的に導入し、国際連盟の評判も上々。今年10月の世界選手権では「審判が迷った部分をサポートする」(藤原氏)という採点支援の導入が決まった。さらに渡辺会長は「2020年の東京五輪では5種目の自動採点に取り組みたい」と、ロボットのみの採点を本気で目指している。
 当然、課題もある。採点規則の中には「わずかに曲がる」「極端に曲がる」といった抽象的な表現があるため、150~170度を「わずか」と定義するなど、すべて数値化しないといけない。「審判の職が奪われる」という批判の声もある。だが最も大きな問題は「人間の感性でしか見極めれらない“美”を機械が判定できるのか?」という究極のテーマだ。
 「明るい、楽しい、目力といった表現力、音楽と動きの調和性、選手の態度といった採点項目まである。同じ動作でも、ただ手を伸ばすのか、ゆっくり伸ばすのか。最終的には人間が太古から美しいと感じる夕日や自然の緑、見慣れてくるという単純接触効果など、すべてをAIに覚えさせないといけない」(藤原氏)
 美しさは人間しか判断できないという意見もあるが、裏を返せばそこに「情」が入り込むスキがある。「実績ある選手に高得点が出るケースがたまにある」と証言する関係者もいれば、ある現役選手は「審判の“情”が入らないのはうれしい限り」本音を漏らした。
 開発チームは「道のりは長いけど技術者として追求したい」(藤原氏)とさらなる改良を目指しているが、AIと人類が共存するカギがここに隠されているかもしれない
 ※誤審騒動=2012年ロンドン五輪の体操男子団体で起きた。5種目を終えた時点で日本は中国に次ぐ暫定2位。逆転を狙って最終種目あん馬に登場したエース内村航平(当時23)はフィニッシュに失敗し、13・466点というまさかの低得点となり、一時は4位と発表された。ここで日本陣営は技の難度を示す演技価値点が間違っていることに気付き、国際体操連盟に猛抗議。約15分間の審議の末に0・7点が上方修正されて2位(銀メダル)となったが、一度は2位と発表された開催国の英国が3位に転落したため表彰式では大ブーイング。内村は「後味の悪いチーム戦だった」とぶぜんとした表情で振り返った。
 その前年の11年10月の世界選手権でも内村は誤審に遭った。個人総合3連覇を狙って繰り出したG難度の大技「リ・ジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)」があまりの高速回転だったため、審判の目が追いつかずに「2回ひねり」と判定。コーチの抗議で0・2点アップして優勝したが、肉眼の限界を露呈した形となった。
【競技力アップ】採点システムの可能性は無限大だ。今後は練習での活用も見込まれ、藤原氏は「調子がいい時と悪い時の角度など、感覚を数値化することで選手の質、競技の向上につながる」と語る。もちろん海外への普及も視野に入れているが、いち早く導入できる日本にとってプラスに働くに違いない。
 将来的にはテレビ中継で技の難度をオンタイムで表示したり、会場で音声ガイダンスを併用する案も進行中。「難度の高い技を決めたら画面を光らせたりすれば、お年寄りにも分かりやすい。野球やサッカーのように視聴者が“評論家”になれるような競技にしたい」(同氏)
 また、プロジェクトチームは水泳の飛び込み、シンクロ、フィギュアスケートなどの採点競技の進出も狙っており、ロボットがあらゆる競技を採点する時代はすぐそこまできている。



富士通の自動採点システムのこれまでの歩みなどもまとめています(*^^*)↓
《これまでのまとめ》
●富士通・体操「自動採点システム」/2020年東京五輪での実施を目指す
(2015.9.16) 採点システムに新技術導入 東京五輪で実施目指す
(2016.5.17) 日本体操協会と富士通「採点を支援する技術の共同研究」
(2017.8.24) 体操「自動採点」 富士通、世界標準作りへの挑戦(日経新聞)
(2017.11.20) 国際体操連盟、富士通の採点支援システムの採用を決定
●2015.6.19 体操ニッポンに鉄棒新兵器 バーのしなりが自在に
●2016.1.15 けが予防や負傷部位の早期回復を促す最新鋭温熱治療機器導入
●2016.5.19 
コナミ「秘密兵器」導入
はこちらから(*^^*)

富士通・体操「自動採点システム」/2020年東京五輪での実施を目指す

富士通が開発を進めている体操「自動採点」システムに関する記事をまとめています↓
(2015.9.16追記)
▼採点システムに
新技術導入
新体操のイオン・カップ世界クラブ選手権にて試験導入、問題がなければ体操でも採用される予定とのこと。

《時事通信 9月15日(火)2時31分配信》
新採点システムを試験導入=東京五輪で実施目指す―国際体操連盟
【シュツットガルト(ドイツ)時事】
 10月に東京体育館で行われる新体操のイオン・カップ世界クラブ選手権で、新採点システムが試験導入されることが14日、分かった。
 国際体操連盟(FIG)幹部が明らかにした。点数だけでなく、減点箇所を具体的に分かるようにし、データも保存する。
 イオン・カップで問題がなければ、体操やトランポリンの国際大会でも採用し、2020年東京五輪での実施を目指す。
 体操競技では審判員の経験不足などにより、国際大会でも採点がばらつき、問題視されることが多い。体操では13年世界選手権、新体操でも昨年の世界選手権で採点に間違いや偏りがあり、複数の審判員が資格停止などの処分を受けた。
 FIG幹部は「新技術を使えば不正はできなくなるし、審判員の意識も高まる」と話している。 

具体的な減点箇所も一般提示されるようになるのかな〜。
機械化・精密化がどんどん進むことは
採点競技である体操を、体を操る選手をどんなふうに変えていくんでしょうね〜。
不正がなくなるのはうれしい!!
選手の個性とか良い部分までなくならないでほしいけど…。

(2016.5.17追記)
▼日本体操協会と富士通「採点を支援する技術の共同研究」
以前も採点システムに新技術導入の話題が上がりましたが、
今回、日本体操協会富士通、富士通研究所による採点を支援する技術の共同研究内容が発表となったようです(*^^*)

動画付きNHKニュース5月17日 20時26分
解析技術で体操採点 東京五輪に向けシステム開発へ
 新たなシステムは、レーザーのセンサーを使って、選手の動きを3次元で解析してデータ化し、瞬時に技を特定し、足や手の角度などを測ることで出来ばえの評価に役立つということです。
 会見では、白井健三選手のあん馬の演技を解析したイメージ映像が紹介され、演技と同時に技の名前や難度が画面に表示されました。
 このシステムが実現すれば、会場のモニターやテレビの画面に映像を映すことで、ファンも今まで以上に競技を楽しめるということです。
 国際体操連盟の理事で、日本体操協会の渡辺守成専務理事は、「より正確で公平なうえ、採点時間の短縮も期待でき、観客も画期的に演技が分かりやすくなる。4年後の東京オリンピックでの採用を目指したい」と話していました。
 今後は、東京オリンピック前の実用化に向けて、データなどの蓄積を進めたうえで、2年後には実際の大会での検証実験を始める予定だということです。
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《ASCII.jp2016年05月18日 06時00分更新》
体操やフィギュアなどのスポーツ採点が激変する可能性
●目視判定はもう限界!?
 目視による判定に加え、ICTを活用して競技者の動作をセンシングし、数値データとして分析できるようにすることで、より正確な判定を可能にする。ポイントは、いかに競技者の動きをデータで捉えるかだ。
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●3Dレーザーセンサーと骨格認識技術
 こうしたシステムで判定・採点するには、システムが1つ1つの技を予め知っておかなければいけない。そこで日本体操協会の知見が活かされる。モーションキャプチャー技術により1つ1つの技をデータとして登録しておくのだ。ちなみに鞍馬だけでも100種類以上の技があるという。
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●採点スポーツの革命に
 今後の展開としては、2016年度から要素技術の改良や採点支援実証システムの開発を進め、2018年度に競技会などでの技術実証をめざす。まずは鞍馬からシステム開発に取り組み、2020年度頃から鉄棒、跳馬、床など他種目へも順次適用していく。
 Eスコア採点をすべて自動化するのは難しいが、Dスコア採点は目視からかなりの部分を自動化できる見込みだ。
 採点だけでなく、選手のトレーニングにも活用できるそうだ。従来はビデオを録画して見直すしかなかったが、3Dレーザーセンサーでは体の部位の角度まで分かるため、文字通り3次元で自分の体の動きを見直せるのがメリットだ。
(抜粋)

《産経ニュース2016.5.17 15:54更新
富士通、3Dセンサーで体操競技の採点を支援 2020年東京五輪で導入目指す
 
富士通、富士通研究所日本体操協会は17日、体操競技の選手の動きを3Dレーザーセンサーで立体的にとらえ、審判員の採点を支援する技術の共同研究を行うと発表した。2020年東京五輪での導入を目指す。富士通が19、20日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開く技術展「富士通フォーラム2016」で技術を披露する。
 センサーから出射されたレーザーで選手との距離を測り、3Dデータを収集ひじや膝の曲がり具合などをモニター画面で把握し、技の完成度の判定に役立てる。審判員の負担を軽減し、スムーズに大会を運営できるほか、収集したデータを技術指導や練習に活用することもできる。
 あん馬を皮切りに、鉄棒や床など各種目に順次適用。将来的には、フィギュアスケート、フェンシング、馬術といった他の採点競技への導入も目指す。
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《MONOist2016年05月17日 16時00分 更新
体操競技の採点を3Dレーザーセンサーで
 
日本体操協会と富士通、富士通研究所は2016年5月17日、富士通研究所が開発した3Dレーザーセンサーならびに3Dデータ処理技術と、日本体操協会が持つ技の認識に関するノウハウを融合し、体操競技における採点支援技術の共同研究を行うことに合意したと発表した。採点者の負担軽減を始め、採点時間の短縮にも寄与することから競技者と観戦者にもメリットが生じると期待される。
 非接触にて対象物を認識測定する3Dレーザーセンサーは遠距離の対象物を測定する際に解像度が低くなるという問題を有しているが、富士通研究所はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の制御技術を用いることで距離に応じて画角を自動調整し、対象が遠方であっても解像度を維持する技術を開発した。
 加えて、得た3D情報に対して骨格形状を当てはめる新たな方式を、機械学習したモデルにて骨格を高速認識する従来技術と組み合わせることで、認識技術の高速化と高精度化も実現したとしている。
 合意に基づき、富士通と富士通研究所は各種データの取得や要素技術の研究実証を、日本体操協会はデータ取得の協力や採点ノウハウの提供を行う予定。スポーツ庁長官 鈴木大地氏からは「日本が有する技術力の導入により、選手の演技や審判の質を向上させ、東京2020大会に向けて体操の競技力向上や魅力向上につなげていただきたい」とのコメントが寄せられている。


《日経新聞2016/5/17 15:08》
富士通、ITで体操の技判定 東京五輪にらむ
 
開発したシステムは、「3Dセンシング」と呼ばれる技術を使う。レーザーセンサーが競技者に当たって返ってくるまでの時間を1秒間に230万回測定し、人の位置や体勢を認識。骨格の動きを測定して、自動採点に使っていく。
 これまでは選手がセンサーを体に付けてデータを取得する解析方法はあった。しかし、「センサーをつけて体を動かすことに違和感がある」「練習中にしか、利用できない」などの問題があった。今回の富士通のシステムは、そうした難点を解消できる
 日本体操協会(東京・渋谷)の二木英徳会長は、自動判定システムを使うメリットについて「体操の技術は進歩し、超人的になっている。ひねりの回数などを目視だけで判定するのは困難で、自動判定システムは採点の助けになる」と話している。
 一方、採点用に取得する映像は、選手の練習や指導にも活用できるという。富士通が17日に開いた記者会見に出席した国際体操連盟の渡辺守成理事は「3次元で動きが見えるのが革新的。着地などで微妙な調整ができ、技の完成度が上がる」と期待を寄せている。
 富士通は日本体操協会からデータの提供を受け、秋から実証実験を開始する予定。20年の東京五輪で体操競技の採点作業で使ってもらうことも目指している。さらに、体操向けにつくった今回のITシステムをフィギュアスケートなど他の判定競技でも使えるように今後も開発を進めていく方針だ。


《ITmedia ニュース5月17日(火)17時40分》
東京五輪、審判はロボットに?――富士通、体操競技の採点をセンサーで支援 実証実験へ
 レーザーを1秒間に230万回射出し、人間の形や動きを立体的に捉える。3Dデータを基に関節位置などの3次元座標を推定し、ひじやひざの曲がり具合を把握する骨格認識技術も活用する。競技の判定に必要な数値データをリアルタイムで抽出し、審判が採点の参考にできるシステムの構築を目指すという。従来のモーションキャプチャーと違い、競技者の体にセンサーを装着する必要がなく、演技の邪魔にならないのも特徴だ
 同システムのベースとなる技術は、2012年の時点で開発済みだったが、レーザーの射出機と競技者との距離が大きくなると解像度が低くなり、スポーツの適用は難しいとされてきた。同社は4年の歳月をかけ、距離に応じてレーザーの画角を調整し、解像度を一定に保つ技術を開発。骨格認識技術も改良し、日本体操協会が選手のデータやテスト環境を提供することで、実用可能なレベルまで精度を高めていくという。
 同協会の二木英徳会長は「近年、体操の技術は“超人的”に進歩している」と説明。演技が高速化・複雑化し、目視の採点が難しくなっている上に、4年に1度のルール変更もあり、「審判が技を見逃す事態が起こりかねない」(二木会長)と話す。
 富士通の廣野充俊常務は、同技術を応用し、採点以外に選手の指導や練習に生かしてももらえれば——と展望を話す。「体操競技に限らず、フィギュアスケートや飛び込み競技など他の採点競技にも導入していきたい」(廣野常務)と意気込む。
 「東京五輪の体操競技は、ロボットが採点するのではないか」——国際体操連盟の渡辺守成理事は、昨年10月に富士通の担当者と「そう話したばかり」と振り返る。「観客からすると演技中の技がよく分からず、従来の採点方法は時間がかかるので、魅力が半減していた」(渡辺理事)とも指摘。採点や指導の精度向上だけでなく、観客が技や難易度をリアルタイムで分かるように配慮し、「体操の魅力を伝え、業界の発展につなげたい」(渡辺理事)としている。


《サンスポ2016.5.17 17:47
東京五輪へ採点自動化研究 日本体操協会と富士通
 
日本体操協会と富士通(東京都港区)、富士通研究所(川崎市)は17日、2020年東京五輪での体操競技の自動採点システム運用を目指して共同研究すると発表した。今秋から実証実験を開始し、最新の3Dレーザーセンサーやデータ処理技術を駆使して倒立の角度や肘の曲がりを即座に数値化する仕組みを開発。実現すれば世界初で、フィギュアスケート、飛び込みなど他競技や、伝統芸能やものづくりにおける匠の技の伝承でも活用が見込めるという
 次々と新技を編み出す白井健三選手(日体大)を代表格に技の高度化が進む中、目視に頼る審判員の負担を軽減する狙いがある。技を自動認識できれば、観客にリアルタイムで選手の演技内容を伝える時代が訪れる。
 日本協会の渡辺守成専務理事は、理事を務める国際体操連盟(FIG)でも開発案は高い関心を集めたと明かし「体操は見るとすごいが、何をやっているか分かりにくいことが弱点だった。全ての競技にも生かすことができ、成功すればスポーツ界の革命だ」と期待した。


《日刊工業新聞2016年05月06日》
IoTが東京五輪の成否を左右する?競技データ分析・健康管理に“科学の目”
 
富士通は3D画像圧縮や合成技術、解析手法を駆使して、IoT活用によるスポーツセンシングの実用化に取り組んでいる。当面の目標は体操競技への適用だ。
 日本体操協会からの要請を受け、15年秋ころから開発に着手した。高精度の3Dセンサーで記録した競技中の選手の動きをコンピューター処理して、関節座標を可視化して分析するシステムを検討中だ。通常のカメラ映像のみでは分かりにくい身体の重心の位置や角度を数値データで確認したり、360度で分析したりできるようにする。
 15年12月には鈴木大地スポーツ庁長官が日本体育大学健志台キャンパスを訪れて、白井健三選手をはじめとする日本体育大学体操競技部の練習を視察した。鈴木長官は「これまで経験と感性のみに頼っていた世界に“科学の目”を入れることで、選手の強化はもとより、見る楽しみにも役立つ」と期待を寄せた。
 視察には日本体操協会に加え、ITベンダーとして富士通とセイコーも参加し、それぞれが開発への取り組みを紹介した。ここで語られたのは「観客、選手、審判」という三つの視点だ。

●観客にも利点
  体操競技が年々高度化するなか、“観客”には技の難易度が分かりにくく、解説を聞いて理解しているのが現状。「難易度が即座に表示されれば競技のすごさがリアルタイムに体感できる」(日本体操協会)。
 “選手”向けは現在、指導と練習にカメラ映像を用いている。3Dのスポーツセンシングで数値化したデータを生かすことで、一流選手とのギャップを見ながら最適な身体の動かし方を確認することも可能となる。
 “審判”向けは採点の支援を目指す。選手の技をリアルタイムに認識し、難易度なども可視化できれば微妙な判定にも役立つ。セイコーは新体操の審判向けモニタリングシステムを開発。各審査員が何を減点したかを秒単位で記録し可視化できる。
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《富士通HPより2016年5月17日》
日本体操協会と富士通および富士通研究所、体操競技における採点支援技術の共同研究について合意

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《スポーツ庁HPより》
スポーツ未来開拓会議(第4回) 配付資料
資料5 藤原氏 説明資料  (PDF:1187KB) 
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す…すごい(^^;)

(2017.8.24追記)
▼体操「自動採点」 富士通、世界標準作りへの挑戦(日経新聞)
体操「自動採点」 富士通、世界標準作りへの挑戦日経新聞
 2020年東京五輪の体操競技、いや、すべての採点型競技にとって“革命”ともいえる技術の開発を、富士通が進めている。
 
「3Dレーザーセンサー」という、これまでスポーツ界で採用の実績がない技術を活用した、審判の採点支援システムである。非接触のセンサーが取得したデータから競技の判定に必要な数値を導き出して審判の採点を支援する。「ゴールは、東京五輪までに男子6種目、女子4種目の計10種目をカバーすること」。開発を主導する富士通研究所 応用研究センター ライフイノベーション研究所 所長の佐々木和雄氏はこう語る。
■誤審をなくしたい
■自動車向けに開発していた技術
■FIGと進める「新たな基準作り」
■残された時間は2年
■世界148カ国・地域に市場あり
■専門家の暗黙知を取り込め
採点支援システムの審判用画面例。「正面支持」の姿勢においてあん馬に対する体の角度を自動的に算出(図:富士通)

技術1
▼体操の採点支援に使用する3Dレーザーセンサー。1フレーム(画角)は7万6800点で、毎秒30回の発射で230万の測定点を取得する。カメラも内蔵。ネットワークで複数台を連携し、同じ時刻で異なる角度から選手を見られる。あん馬の判定は2~3台で対応できるという
技術2
▼骨格認識ソフトの画面例。3Dレーザーセンサーは18個の関節の位置を検出。そのデータからあん馬上で倒立する選手の骨格を認識し、膝や脊椎などの曲がり具合を割り出す(図:富士通)
技術3
▼放送用の画面例。技の種類や難易度などを画面に表示。体操に詳しくない一般の視聴者にとって中継の魅力が大きく増す(図:富士通)
技術4
▼トレーニングシステムの画面例。あん馬の演技で肩のラインとお尻のラインの角度に関するデータを表示し、自分の演技を模範演技と比較できる(図:富士通)
技術5

こちらは自動採点システムに関する動画のようです。内村選手や白井選手などの演技シーンも(*^^*)


(2018.11.28追記)
FIGと富士通が今月20日、採点支援システムの採用とパートナーシップ契約を締結したと発表。
今後の予定は…
・19年の世界選手権(ドイツ)では、一部種目に採点支援システムを導入する予定
・20年までに5種目で自動採点システムの導入を目指す
・24年までには全10種目での導入を見込んでいる

とのことです(*^^*)
▼国際体操連盟、富士通の採点支援システムの採用を決定


国際体操連盟、富士通の採点支援システムの採用を決定2018年11月20日 国際体操連盟 富士通株式会社
国際体操連盟、富士通の採点支援システムの採用を決定
富士通が国際体操連盟とパートナーシッププログラムを締結、ICTで体操競技の発展に貢献

このたび、FIGは同システムを採用することを決定しました。今後、FIGが主催するワールドカップで同システムの実運用テストを実施し、2019年の世界体操競技選手権大会において導入を予定しています。
 また、富士通とFIGは新たにパートナーシッププログラムの契約を締結しました。今後、共同で各国体操協会へ同システムの導入を促し、採点支援のほか、トレーニング、教育の分野での活用を推進します。
●今後の予定
2019年にドイツ(シュツットガルト)で開催される「第49回世界体操競技選手権大会」において、一部種目に採点支援システムを導入し、順次適用を拡大する予定です。また、2020年以降の自動採点の実現を目指し、両者で開発を継続します。
●パートナーシッププログラムについて
 1.採点支援システムのグローバル展開
 2.選手育成に向けたICTの活用
 3.エンターテインメント性の向上とファン拡大
(※抜粋)


体操の採点AI化へ支援システム、来年にも一部導入日刊スポーツ
 国際体操連盟と富士通が20日、都内で共同会見を開き、採点支援システムの採用とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。
 両者は、技の難易度が増した体操競技において、審判の目視での判定が難しくなっている現状から、誤審をなくし、より公平で正確な採点を行うため、自動採点システム実用化に向けて共同開発してきた。
 システムは、人工知能(AI)と3Dレーザーセンサーで選手の体のひねりや回転数などを立体的にし、それをAIで解析し、数値化していく。まさに体操界の「IT革命」と呼べるもの。
 今後は20年までに5種目で自動採点システムの導入を目指し、24年までには全10種目での導入を見込んでいる。19年の世界選手権(ドイツ)では、一部種目に採点支援システムを導入する予定だ。
 20年東京オリンピック(五輪)については、国際体操連盟の渡辺守成会長は「スポンサー契約などもあり、東京五輪では審判業務の支援で使う」と話した。


国際体操連盟、跳馬、鞍馬などで3Dレーザーセンサーによる採点支援システムを採用(Impress Watch)
 国際体操連盟は、富士通が開発を進めてきた体操競技採点支援システムを正式採用することを決定した。今後、国際体操連盟が主催するワールドカップで実運用テストを実施し、2019年にドイツ・シュツットガルドで開催される世界体操競技選手権大会で導入する。
 さらに、難易度の高さなどを判定するDスコア、技の完成度をみるEスコアも自動的に判定することを目指し、2020年には男子の跳馬、吊り輪、あん馬、女子の跳馬、平均台の合計5種目での自動採点、2024年には全10種目での自動採点も行なう計画だ。
 体操競技採点支援システムは、審判員の目視による判定に加えて、3Dレーザーセンサーを活用して競技者の動作をセンシング。これを数値データとして分析することで、より正確な判定を支援することになる。
 富士通の3Dセンシングテクノロジーにより、1秒間200万回のレーザーを照射して、選手の動きをセンシング。「ここでは、近赤外線を利用しているため、選手の演技には影響しない」(富士通研究所の森田俊彦取締役)という。
 センシングしたデータを、富士通の人工知能であるZinraiを活用して、深度画像と関節座標を機械学習により導きだし、深層学習を活用した学習型骨格認識により、3D関節座標として一次骨格認識結果を算出。評価関数に基づき、骨格の最適位置を探索するフィッティングによって、リアルタイムに選手の骨格の動きを捉えることができる。ここに、国際体操連盟と日本体操協会と共同で蓄積した技のデータベースと、データを高速マッチングし、採点支援を行なうというものだ。
 技の認識では、手や足先の位置、肩や腰ひねり角度、体軸回転角度、腰や膝曲げ角度などの特徴量を抽出するとともに、DスコアやEスコアの自動採点では、男子819技、女子549技を収集した「技の辞書」も活用するという。
 6種目を対象に体操競技採点支援システムを導入した場合、24台の3Dレーザーセンサーを利用。マルチアングルビューを可能にしており、審判員が横方向からしか見えないものが、上方向を含めあらゆる角度から見ることができる。
 日本体操協会の審判委員長である竹内輝明常務理事は、「体操競技は、毎年、高度化、難度化している。0.5秒に3回半、4回とひねっている選手の技を見逃さずに瞬時に回転を判定しなくてはならない。また、静止技は角度が45度以内であること、あん馬での倒立の認定には、手首の位置に足が乗っているかどうかをみる必要がある。審判員は、目を手元に落とさずに、演技の内容をすべて速記で記録している。
 また、さらに審判団の上に、リファレンス審判がいて、さらにの上にスーペリア審判がおり、誤審を防いでいる。東京オリンピックでは、196人の選手に対して、100人以上の審判がいるのが現状だ。だが、体操競技採点支援システムによって、微妙な判定でも、透明性の高い判定ができる。さらには、審判の教育にも利用できる」
などとした。
 なお、新技については、ルールが改正された段階でそれが認められるため、競技会会場で混乱することはないという。
■これまでの取り組み
 国際体操連盟(本部:スイス・ローザンヌ)は、体操競技や新体操などの競技に関する国際組織であり、世界各国の体操関連団体を統括。競技規則の制定や国際大会を主催している。
 富士通は、2016年から、富士通研究所および日本体操協会と、体操競技における採点支援技術の共同研究を行ってきた経緯があり、国際体操連盟とは2017年から提携し、より公平で、正確な、リアルタイム採点を実現するため、採点支援システムの実用化に向け、データ取得や実証実験などを進めてきた。
 2017年10月に、カナダ・モントリオールで開催された「第47回世界体操競技選手権大会」では、同システムの開発に必要な競技データの取得を、国際大会で初めて実施。2018年11月に、カタール・ドーハで開催した「第48回世界体操競技選手権大会」で技術検証を行なった。
 このほど、国際体操連盟と富士通は、新たなパートナーシッププログラムも締結。各国が主催する体操競技の国内大会への採点システムの導入を推進。採点支援に留まらず、選手育成やエンターテイメント性の追求などにより、ICTを活用した体操競技の発展につなげるという。
 具体的には、2019年から、国際体操連盟主催大会で採用し、2024年までに体操競技人口の多い約30の加盟国に展開し、2028年までに146カ国の全加盟国への拡大を推進する。
 なお、2020年までは、国際大会やオリンピックのスポンサー契約の関係上、支援システムとして活用することになるという。
 また、採点支援システムで培った技術や技のデータベース、選手の演技データを活用したトレーニングソリューションの提供や、採点ルールの浸透および審判員の技術向上に向けたeラーニングの開発と活用も行なう。
 さらに、体操ファン拡大のためにも活用。体操競技のエンターテイメント性を高めるため、テレビやインターネット向けの放映コンテンツとしての活用や、試合会場での表示板向けおよび来場者のスマホ向けシステムの提供。データベースの整備やデジタルマーケティングの早期実現にも取り組む。
 そのほか、富士通が世界体操競技選手権大会でアワードを新設し、体操競技ファン拡大、人気向上にも貢献することも盛り込まれている。
■スポーツ分野でもっとICT活用を
 富士通の田中達也社長は、「富士通はスポーツ分野において、ICTを活用したスポーツデジタルソリューションに取り組んでいる。具体的には、スポーツセンシング/AI、スポーツデジタルマーケティング、スタジアム/アリーナソリューションであり、エンターテイメント領域での取り組み、選手強化やファン拡大、スポーツ周辺産業との連携なども進めている。選手強化、ファン獲得、事業拡大の好循環によってスポーツ産業が発展することになる。
 体操競技採点支援システムは、判定の公平性を追求するために作ってきたが、それをテレビや会場に提供することで観戦の魅力を高めるコンテンツビジネスにも展開できる。これは、富士通にとっても、グローバルビジネスの1つのかたちである。
 国際体操連盟では、体操競技や新体操以外にも、トランポリン、エアロビクス、バルクールなどもカバーしている。また、競技スポーツだけでなく、健康維持などにも活動を広げている。国際体操連盟のパートナーとして、世界の人々が幸せになる取り組みを富士通は進めていきたい」と述べた。
 また、富士通の阪井洋之執行役員常務は、「体操競技採点支援システムは、大会主催者向けに、富士通が運用サービスとして受託して提供するかたちと、全世界の176カ所のナショナルトレニングセンサーや、国際体操連盟に加盟する907チームに対して、選手のトレーニング向けにオンプレミスシステムとして一括提供することを考えている。国際体操連盟主催の14カ国28大会、146カ国で開催される956の各国全国大会での採用により、国際標準化を進めていく」としたほか、「テレビ局向けに放映権とともにコンテンツを提供したり、会場でのスマホ向けアプリの導入によるコンテンツ配信など、大会データを活用したビジネスも想定している」という。
 国際体操連盟の渡辺守成会長は、「2年前に、富士通の担当者に、2020年の東京オリンピックでは、体操の採点をロボットが行なうことをみんなが期待しているとジョークを言った。それがこのシステムを開発するきっかけであった。
 Dream comes trueではなく、Joke comes trueだと私は言っている。富士通はまじめな会社であり、職人気質である。内村航平選手が練習に一生懸命に取り組んでいる姿とダブってみえた。職人芸と言われる体操だからこそ、富士通の取り組みとダブって見えるのだろう。
 ICTの職人と体操の職人の共同作業で完成したものといえ、将来的には、多くのスポーツで課題となっている審判の公平性を飛躍的に高めることを期待している。また、エンターテイメント性の向上にも寄与すると考えている」とし、「私は、会長としてのマニフェストを掲げるなかで、体操をサッカー並にまで、人気を高めたいということを掲げた。見る人に対して、エンターテメイント性を高めて、見ていて楽しいスポーツにすることを約束したい。体操競技採点支援システムによって、体操界を取り巻く環境は大きく変化する」と期待を述べた。
 選手にとっては、試合にならないと点数が測れないという練習環境を改善できたり、日本と世界での点数に差があるといった課題も是正できること、さらには審判数の削減や、採点時間の短縮によって、約2時間30分かかっている競技時間の削減にもつながるとしている。
 また、「国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長からは、この実績をほかのスポーツにも展開して、スポーツ界の発展につなげてほしいと言われている。選手の怪我の予防や、人々の健康増進にもつなげたい。人類の進化にプロジェクトとして適用分野を広げたい」と述べた。


国際体操連盟 日本企業が開発の“AI採点”を採用 NHKニュース2018年11月20日
 体操競技は年々、技が高度になり、審判の採点も難しくなっています。こうした中、国際体操連盟は日本企業が開発した、AI=人工知能の技術を採点に取り入れることを決めました。
 国際体操連盟が導入するのは、富士通が開発したAIを使って採点を支援するシステムで、来年10月の世界選手権以降、国際体操連盟が主催する大会の採点に取り入れられます
 このシステムでは、選手の体とその周辺の200万か所に赤外線のレーザーをあてて選手の動きをとらえ、リアルタイムで3次元の画像に変換します。
 その画像をもとにAIが体の回転やひねりなどを分析して過去の演技のデータとつき合わせたうえで、採点基準に基づいて技の完成度を判定します。
 20日はあん馬の演技を実際にAIが判定するデモが公開されました。
 会場のモニターには3次元の画像が瞬時に表示され、倒立の角度や姿勢がまっすぐかどうかなどを数値化していました。
 実際の国際大会ではこのAIの判定と審判の人の目による判定を組み合わせて最終的には審判員が総合的に判断して採点を行うということです。
 国際体操連盟の渡辺守成会長は「技が高度になっていくと人間の目で正確に判定するのには限界がある。誤審などが起こると、選手生命にも関わる大きな問題になるのでテクノロジーの力で公平な審判ができることを期待したい。東京オリンピックでも活用したい」と話しています。
●AIで採点する仕組みは
 富士通が開発した採点の支援システムでは、赤外線のレーザーを発する機器を使い、選手の体とその周辺の200万か所にレーザーをあてて、選手の動きを読み取ります。
 これをリアルタイムで三次元の画像に変換して、その画像から選手の骨格の動きを読み取ります。
 そして、AIがデータベースに記録されている過去の演技の正しい動きと突き合わせて、脚や姿勢が曲がっていないかなどを判定します。
 この仕組みは富士通が独自に開発した技術で、去年から国際体操連盟とともに世界大会などでシステムの実証実験を行い、その精度を高めてきました。
 当面は審判員の採点を支援するために用いられますが、富士通では東京オリンピックが開催される2020年をめどにこのシステムで自動的に採点する技術を確立したいとしています。
 富士通の阪井洋之執行役員常務は「体操は、ほかのスポーツにくらべ動きが速く、それを正しく認識するのは大きなチャレンジだったが、やる意義が高いと感じている。今回の技術を使って今後はシンクロやフィギュアスケートなど採点が必要なほかの競技でも活用できる可能性があると考えている」と話していました。
 また、デモで演技を行った日本体育大学の選手は「これまでは審判から見えているところを重点的に練習していました。このシステムではごまかしがきかないので怖い面もありますが、より公平に採点が行われるのはいいことだと思います」と話していました。
NHKニュース






その他の新技術開発に関する記事です↓
(2015/06/19)
▼体操ニッポン、ワイヤの張力計測機器開発
これまで人の手の感覚で調節してきたという鉄棒などのワイヤの張り強度を張力測定器で正確に調節できる機器を日本男子代表チームが開発したそうです(*^^*)


《日刊スポーツ2015年6月19日9時4分》
体操ニッポンに鉄棒新兵器 バーのしなりが自在に
 体操ニッポンに新兵器誕生だ! 男子の鉄棒やつり輪など器具を支えるワイヤの張力を計測できる機器を、文科省のマルチ・サポート事業の協力を得て日本男子代表チームが開発した。この正確な張力測定器が、選手の味方となりそうだ。
 ワイヤの張り強度を調節することで、鉄棒ならバーのしなり具合が変わる。選手ごとに好みの強度があり、日本代表の森泉貴博コーチによると、鉄棒なら「加藤凌平は緩く、植松鉱治は強く張る」。それを、これまでは人の手の感覚で調節してきた。
 体操には張力を測る専用機器がない。そこでヨットの帆を張る時に使用する張力計を体操用にアレンジし、20日開幕の全日本種目別選手権から試用する。森泉コーチは「数字で出るので分かりやすいし、狂いも減る」と大歓迎する。
 体操の器具はメーカーによって特徴があり、成績に影響を与える。海外では、日本製以外が使用されることが多く、慣れるのに一苦労だ。この測定器の誕生で、10月の世界選手権(英グラスゴー)で、04年アテネ五輪以来の団体金メダルをつかみ取る。
shinari
なるほど、こうやって測定しながら調節する姿も
種目別選手権から、会場に行けば見れるかな?

(2016.1.15追記)
▼最新鋭温熱治療機器導入
日本体操界に、けが予防や負傷部位の早期回復を促す最新鋭温熱治療機器導入だそうです(*^^*)

《スポーツ報知 1月15日(金)11時2分配信》
【体操】最新鋭温熱治療器導入でメダル量産後押し
 
リオデジャネイロ五輪でメダル量産を期待される体操日本代表が、温熱治療機器「インディバ・アクティブ」を導入することが14日、関係者の話で分かった。微弱な電磁波を体内へ流して組織の修復を促し、けが予防や負傷部位の早期回復を促す。早ければ今月中にも都内の練習拠点に配備される見通しという。
 1日数十分の手軽な施術でコンディション維持へ役立つ「インディバ―」は、海外選手にも広く浸透。サッカーのスペイン1部バルセロナや、テニス男子世界ランク5位のR・ナダル(スペイン)も愛用する。現代体操は技の高度化に伴い、けがのリスクが増大。昨秋の世界選手権(グラスゴー)でも、男子の長谷川智将(22)、女子の内山由綺(18)が相次いで負傷離脱した。エース内村航平も27歳になったばかり。万全のバックアップで好調を維持し、表彰台ラッシュにつなげる。
一番の不安要素、『けが』対策に頼もしい助っ人登場ですね(*^^*)

(2016.5.19追記)
▼コナミ「秘密兵器」導入
《朝日新聞2016年5月18日16時30分》
リオへ跳べ、体操に「秘密兵器」 着地気にせず高さに集中 内村所属・コナミ

 
体操の世界王者、内村航平が所属するコナミスポーツが、リオデジャネイロ五輪に向けて「秘密兵器」を導入した。舞台装置からヒントを得て日本で初めて作られ、練習環境に変化をもたらした。
 内村が体操場の壁に設置されたスイッチを押すと、その秘密兵器は姿を現した。黒色の巨大な蛇腹が床面からせり上がり、着地マットを押し上げた。跳馬と同じ高さにセットすると、内村は大技「リ・シャオペン」の練習を始めた。

朝日
朝日2
技を習得する初期の段階では、簡単な宙返りをし、高く積んだマットの上に着地をしたり、わざと背中から落ちたりすることで、高さを出すことを身につける。
強化合宿とかでよく見るコレですね(*^^*)
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