南海和歌山市駅でおり
リビング和歌山の方に少し歩くと
“海に横たわる軍艦島のような光景に目を奪われる”
むきだしのコンクリート
生活感がまっくろにしみつく
積年の黴や錆
むきだしで
心底
裸な
建造物は
九州離れ島の
“軍艦島”によくにている
時が
とまったかのような
圧迫感
息をとめて
しばし鑑賞
歩いてみて
痺れ
脳が麻痺してくる
幻想感
この感じ
まちがいなく
怪物だ
それは
なんだ
されど
みてしまったら説明無意味な
“建物全体からくる人の作業の化石臭
これが
ほんまもんの
昭和の町のにおい
これこそが
『日本の幻影』
、、、威光が
ここには間違いなく
価値としてある。