神田神保町、明治時代からの古書街。
普段思うところの
“古本屋さん”のような感覚に
プラス!して
植物、工業、科学、数学、哲学、文学、紀行、随筆、歴史、漫画、図鑑、小説の生原稿や古地図まで考えられる、ありとあらゆるものが揃うのが
神田神保町古書街です。
地元のひとは神保町の古本屋と呼びますが
神保とは江戸時代、この辺りにお屋敷のあった、お侍様の名前です。
年末の都会は、仕事納めが終わり閑散としているかと思いきや
ネクタイを締め、背広を着たサラリーマンの方々で溢れ
街は活気ムンムンでした。
神田駅から靖国通りを歩き、徒歩10分もすると、神保町です。
地下鉄なら半蔵門線で「神保町駅」
しばらく歩くと、少し大きめの古本屋さんがありました。
《源喜堂書店》です。
中二階の入り口を入ってみると、専門書が多く、特に写真集は昭和の暮らしを記録したものから様々ありました。
目が離せません。
普段図書館では見る事ができないであろう、貴重な資料ばかりで驚きます。
“なぜここに?この本が~あるんだぁ!”
ではなく
ここだからこそあるのでしょう。
さらに行くと《すずらん通り》という
商店街があり、文学的な香りがしてきます。
平成ではなく昭和。
活字の看板や貼り紙が似合う町。
度肝をぬくのが本屋さん、
2、3件おきに、居酒屋さんと喫茶店がその間を埋めている不思議な光景!
珈琲と酒と古本が
セットになっているなんてもぉ私には
完璧かもしれない!
古本屋さんの店頭には、文庫本や絵本を並べたり、洋書を並べているので、否が応でも目を惹きます。
私は、その中から、一冊。
藤沢周平さんの事を取材した本を購入しました。(200円)
藤沢先生の小説や映画も好きなのですが、
伝記や取材した本を探しているのです。
もっと知りたいから、、
古本は素晴らしいです!真新しいインクの匂いでは、わかりえない時代を、その作家が生きた時だいの匂いとともに体感させてくれます。
いまは、インターネットで
だいたいの本はすぐ調べられ、
すぐ購入できますが
やはり
じかに触り、香りを嗅ぎながら手にすると
人間の感性を刺激されますよね。
さて、何十年もそこにあるのだろうと思われる古い喫茶店がありました。
中から、賑やかな声がして驚いてしまいます。
迷わず、入り、ブレンドのホットを注文し席につきました。
昭和の純喫茶に
買った本を片手に、入り込み、
丁寧にページをめくりながらお気に入りの
珈琲を飲む。
古“いにしえ”の装飾品に囲まれながら
古書の香りを楽しみ珈琲をすする
なんという至福の時だろう
そして
日本語はいい
店を見ても
本を見ても
“重厚”な言葉が溢れている。