私が幼い頃
テレビを見ていて、たいへん好きだった役者さんがいます。
ケンちゃんシリーズや
“あばれはっちゃく”のお父さん役の
工藤堅太郎(くどうけんたろう)さんです。
江戸っ子で
すこしべらんめぇ調の
一本木なお父さん。
こまった人には誰にたいしても面倒見がよく
我が子が悪いことをしたら拳骨でたたく
それでいて、おせっかいな涙もろい
昔ながらのお父さん。
目に焼き付いています。
その大好きな俳優さんをある方から紹介していただきました!
京都、新丸太町通りを嵐山方面へ進み、メガネ屋さんを左に入った住宅地の中にたたずむ
Bar《ラウンジモア》
そこに、俳優・工藤堅太郎さんと奥さまの留巳さんが営むお店があります。
工藤さんは私にとり、ヒーローの様な役者さんでして、こうしてお話できるなんて夢のようです。
なんという光栄!
お店は、落ち着いた照明と、お香の香りがほのかに漂うカウンターがおしゃれなお店。
お酒をいただきながら、ご自身の人生の歴史と、映画のすばらしさを聞かせていただきました。
むちゃくちゃな上で感動があり、酒飲み、酔っぱらいの上で人格者で器が大きいのが昭和の名優だと思います。
大胆で繊細
豪放磊落
工藤さんは、俳優座からテレビの世界へ入られた経緯を話される中で
大陸的な考え方、世界をつくる主人公の話をされました。
馬にのって大平原を走りながら鉄砲をうつ
混沌とした政治
醜い戦争
のなかで
ひとりの人間として
日本を愛し
良い国をつくるにはどうしたら良いのか
ということを
真剣に考えてきた役者さんの深みを感じました。
また、ご自身との女優さんやタニマチとの熱い話を面白おかしく説明してくださいました。
堅太郎さんが著作された『役者ひとすじ』
風詠社発行 星雲社発売
には、そんな歴史が刻まれています。
お店ではサインをしていただき一冊プレゼントして頂きました。
読むと感じますが
なまなましい人間くささがページをめくるごとに漂ってきます。
わたしは、引っ込み思案でなんにでも遠慮しがちに生きてしまうほうなのですが
やはり、いきいきとやりたいことに挑戦していく生き方はお手本になるし
人間をもっとみたくなるし
愛したくなるものです。
人間の才能や欲望の一線を超えた
芸能界という特別な世界で生き続けている
工藤さん。
人情の深さが、身に染みました。
目力
存在感
俳優さんといるといつも巨大なパワーを感じます
そのかたのいる場所が
すでにパワースポット
さて写真でもおわかりの通り、70歳を超えてもなお艶々なお肌でおられるの工藤さん
男の色気を失わないからじゃないかと、そう思わずにはいられません。
工藤堅太郎氏著作の『役者ひとすじ』
第2段『続・役者ひとすじ』も5月末に発刊されます。
みなさま、是非ご一読くださいませ。
Amazonで購入できます。
なお、《ラウンジモア》は
京都市右京区嵯峨広沢南下馬野町10-3
075-864-1507
営業時間は午後8時~午前1時
でございます。
お店の扉を開けると素敵なお二人が
にっこり向かえてくださいます。