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2017年2月14日火曜日。
『なまくら』の撮影が始まりました。

原作短篇七作の中から、第一作目
『チョボイチ』の映画化

チョボイチとは、、、

資料によりますと、江戸時代を起源とした、最も古い、サイコロを使った賭け事とされています。

物語は、
罪悪感をもてない少年が、偽博打を客に仕掛け、金を巻き上げる喜びを知り、どんどん道を踏み外していく

風呂敷位の大きさの紙に、1~6までの数字を書き、子は出る目を予想してチップを張ってから親がサイコロを振るというルール。

少年は六個の特殊なサイコロをもっていた

一だけがでるサイコロ
二だけがでるサイコロ

それは六だけがでるサイコロまであります。

「チョボ」とは、中国では賭博の意味があるそうで、「一」は、サイコロを一つだけしか使わない事からきています

合わせて「チョボイチ」。

この物語が一番伝えたいこと

悪から引き返す勇気

大人はそれを身体をはって守らなければならない


今回少し設定をかえさせていただいております。

木屋町高瀬川が舞台だった舟曳き人足の設定を

嵐山から亀岡まで舟を曳いていく設定にかえさせていただきました。

ロケーションが実際に可能なこと

舟やリアルさが
撮影により適していたからです。

主人公、風吉は保津川下りの船頭をめざし
毎日16キロの道のりを
下流から上流まで引っ張って登る仕事をしている。
チョボイチから足を洗い、全うに生きようとしていたのだ。

しかし怒られ、注意される日々

口を開けば、バカアホカスと罵詈雑言が飛んでくる

そんな時、かつての仲間、銀の字に再会してしまう

見習いの日々
辛い仕事は辛い

人を騙して、楽して大金を稼ぐ誘惑にかられてしまうのです

一回だけ

一回だけなんや

一回やったらやめる

そんな

悪友、銀ノ字からのチョボイチの誘い、、、。


子供たちは
深く原作と脚本を読み
こんできてくれて
リアルに芝居を演じてくれました。

友人とは
あつくしゃべったり

父とは
ぼそぼそしゃべったり

そのリアルさを大切にわたしたちも
この少年時代を丁寧におっていきました。

素晴らしいです。
子供たちの悲しみの顔や苦しい気持ち
なんて子供というものは目が離せない
素敵な表情をしてくれるのでしょうか

撮影再開は2月18日より

みなさまも良かったらどんどん遊びにきてください!


さて
このチョボイチの場面に使われる沢山の古文銭

太秦の東映撮影所近くにある“高津商会”さんに探しに行きました

ここは言わすとしれた
時代劇、現代劇、
小道具専門の会社でございます


明治時代
どんな銭を使っていたのか

実は江戸から明治にかけて使われていた『寛永通宝』があります

この文銭を500枚。
買いました。

実際に手にとってみると、重量もあり、少し歪んだものもありますが、
物語の一役を演じる程の説得力がありました。

こだわりを持って
揃えていく小道具は

その絶対的存在感として助けてくれます


写真は初日の現場写真

文銭で~す