自治会の会合にひきつづき
黒谷和紙組合の林理事長さまと打ち合わせをさせて頂きました。
明治の初めの紙漉きを再現するために
必要なことを、長年の経験からお聞きし、話し合あいました。
湯気が作業場にたちこめる
和紙の原料楮を蒸すシーン
蒸した楮をきれいにに処理するシーン
冷たい川に入り、楮を踏みしめて洗うシーン
紙を漉く為の木の舟
現代では、ステンレスを使った道具が増えてきているそうです。見るところ、紙漉きの世界では、まだまだ昔の道具が使われているように思っていましたら
「いや、古い道具はありますよ。明治の初期だったら、、、そうだ、工房にしまってある木の舟があるから出してきましょう」
「黒谷町には、自宅に紙漉き部屋を持っている家があるから、今は物置になっているかもしれないけど、そういうところもいいですね」
と、おっしゃる林理事長
親身に考えて下さり、感謝でした。
黒谷に来た若かりし時は
作業場の上にある部屋で仕事のあと、
仲間と集まり朝まで語りあったこと
そんな思い出も話してくださり
打ち合わせの場は、終始和んだ空気。
打ち合わせが終わり外に出ると
山間は灯りがおり、空は月明かりで
ほんのり明るく
『静寂』の中に川のせせらぎの音が
鮮明に聞こえてきました。
昔の町並みや、もの作りを守り、継承している土地は、日本の宝です。
残していくために
皆で考え、アイデアを出し
行動していきたいと思います。
映画づくりは、そのための
大きな活動のひとつ。
車を走らせるまで
見送ってくださった林理事長
自治会のみなさま、
本当にありがとうございました。