右京区 嵯峨樒原清水
そこに、「石原砥石工業所」があります。
棚田に隣接し
川がキラキラ流れる場所に位置する建物は
近年まで、50人以上の働き手を雇い
天然砥石の採掘をしていました。
「なまくら」を撮影するにあたり、
絶対通らねばならない場所
それが、砥石山
ここでの仕事とはどんなものなのか、
行き当たったのがこちらの会社でした。
江戸時代は砥石山は幕府直轄
刀をもつ侍には
それを磨く砥石というものは
切っても切り離せない必需品でした。
わたしたちは
撮影に使う
砥石と大切な採掘道具をこの日お借りしました。
まず、
工場にある山積みされた砥石に
驚いてしまいました。
見たこともない光景は圧巻!
地下に続く階段
びっしり積まれた砥石
天窓
見たことない機械
ここのご主人である社長さんは2年前に他界されてしまっていました
ですから今は
採掘はしていないそうです。
しかし沢山の財産がありますから販売はしています
京都右京区の砥石、
水尾、
高雄、
鳴滝
の砥石といえば
品質良さでは全国に名を轟かせた一品
今はひとりで会社を切り盛りしている奥様
昔は女性は砥石山にはいれなかった話など伺いました
それは、危ないからという理由の他に、採掘する山は穴を掘るので
女性がはいると山の神様が嫉妬する
だから神聖に保つ上で固く決められていたそうでございます
砥石の地層の年代は「2億年前の中生代3畳紀」といわれています
会社には、採掘当時の資料や写真が沢山あるそうで、
次回はそのあたりを中心に
しっかり取材させて頂こうと思います!