西成には、1000円代で泊まれる宿が沢山あります。
しかし、その価格の宿は女性は泊まらせてもらえません。
3年半前に泊まらせて頂いたやどは、2300円の宿でした。
部屋は、三畳。テレビと冷暖房がついていて快適に過ごせます。狭いですから何でもすぐに手が届くのが便利です。
トイレは共同で、お風呂は、シャワーと共同で入れる大きなお風呂もあります。
勿論、町には銭湯も完備されてます。
観光地では、ゲストハウスという宿が流行っていますが、西成の宿は安さと、雰囲気で群を抜いていると思います。
雰囲気
それは
血のにおい
生活の匂いです
海外から長期で働きに来ている人
地方から働きに来ている人
バックパッカー
色々な目的で、色々な人種の人が
西成のホテル
安い宿を利用しています。
思い出すのは、3年半前の出来事。
西成のある宿に泊まった時のこと。
荷物を部屋に置き、一階ロビーに降りていくと、共同の炊事場で料理をされているアジアの方々がいました。
特殊な宿だったんです
インド人の方々が
夕食の支度をされていました。
どうも、作っているのは
トムヤンクンみたい。
赤いスープのいい香りがしてきて
私は、テーブルの端でその様子を何気なく見ながらお茶をのんでいました。
仲良さそうに、肩を組みながら
次々と手早く料理を作っています。
テーブルには簡単なお皿が並べられ、
“さあ夕食です"
すると、一人の女性が
「食べますか?」という仕草をしてきました。
戸惑ったわたしは、
(そんなに欲しそうにみえたのかな、)
と恥ずかしくなり、笑ってその人の目をみました。
すると、他の方が、温かいスープとご飯を分けてくれました。
その頃、お金がなかった私にとっては
辛くて、温かくて、胸に染みる
スープでした。
節約しながら、日本の旅をしているのに
私なんかに分けて頂いて、涙がでるほどでした。
「同じアジアから来た人だと思ったんやないか?」
師匠のことばに
そうか、そうだったんだ!
と思いました。
同じ匂いがしていたのかもしれません
私がアルバイトをしているホテルのレストランには、お金持ちの外国人がきます。
高いコースを頼んで、高いお酒を好きなだけ飲まれています。
でも、本当の旅の良さは
お金を使ったら解らない
わたしは、そう思います。
その土地の人と触れあわない限りは
本当の旅とは言えません。
お金に変えられない旅にこそ価値がある
だから、皆さん
西成に来てみてください
価値観が変わりますよ!