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お茶処で有名な
宇治市宇治田原町

そこで年に一度だけ行われる、地域の大切な集まりに参加させて頂きました。

それは、地域のお年寄りと小学生達が、一緒に食事したり、イベントしたりする交流会です

そこに『なまくら』の出張上映会に行って参りました!


先日のKBS京都ラジオに出演させて頂いた右京太秦芸能人会の放送

それを聞いて下さった、地域のお母さんからのお電話がきっかけとなりました。

子供たちに

『京都の伝統技術を継承する大切さを伝えたい』

という主旨が一致したというわけでございます。


なまくら、は、比較的、小学生高学年や中学生を対象に映画を作らせて頂いておりますので

低学年な子供にお見せするのは難しいかもしれないと思い

2つのアイデアをプラスした訪問となりました。

保津川くだりの、いまの映像や
働いている職人さんたちの苦労や実際の工夫、苦労をドキュメンタリー映像として見てもらう

我が会の会長
西村匡生さんに、どの年齢でも楽しめるチャンバラ教室をしてもらう。

この二点です。


上映させて頂いた作品は
保津川を舞台にした物語
中野広之監督の"チョボイチ"です。


素晴らしいと感じたのが

地元のお母さんたちの献身的な仕事の仕方

お年寄りの代表の方の
落ち着いた判断力、場の空気を一瞬にして悟る反射神経でした。

私たち地元右京区のお年寄りの方々も、地域のお祭りや、自治会のイベントを底から支えて下さっています。

そこに新しい企画をだすお母さんパワー
お父さんはあまりこない、、(平日なので。しかしお母さんは仕事を休んで下さってくる)

それがいま現在の
京都の“力”

子供を育てる力でもあります。


実は、監督の中野広之さんも私も、そこが大好きで、関わるのが好き

朝の7時に太秦を出発して
JR 宇治駅から1時間に一本のバスにのり(この時点でワクワク)


山間のお茶処、田原町の、広大な風景を眺めながらの、30分のバスの旅は、

とても幸せを感じました。

お母さんに車でお迎えに来て頂きまして、地元公民館までの道々、

古老柿といわれる、伝統的な製法で作られる、干し柿の生産所と

昭和の初期の香り漂う
お茶の工場に寄らせて頂きました(その様子は後日blogで!特集を組ませて頂きます)


そこで働くおじさん、おばさんは
江戸時代のお侍さんや内儀さんみたいで、律儀で人懐っこい方々でした。

イベント場所の、地域の公民館に到着

お年寄り代表のおじいちゃん、お母さん方がテキパキと準備をされていました。
和やかで、ほっとする雰囲気

公民館の台所からは小豆の匂いがしてきます、、、お汁粉。

私は、本番トラブルがないように映像の準備(これがなかなか大変!なにかしか問題はおきるもので、すんなりということはありません)


やがて小学校の教頭先生や子供たち、お年寄りが

三々五々集まってきました。


おじいちゃんの挨拶で、会がスタート
最初の30分は、婦警さんによる『交通安全教室』です。


今日から冬休みに入った子供たち、自転車事故があってはいけません


婦警さんは色々な小道具を使いながら
皆さんが飽きないように、交通安全のポイントを話されていました。


それが上手いんですよね
老若男女を引き継ける力はい慣れたものです!


さて、いよいよ
右京太秦芸能人会の出番


田原小学校の教頭先生からの紹介の後
中野監督が皆さんにお話をされ


西村会長のチャンバラ教室で子供たちとの交流です。手作りのチャンバラ棒を皆さんに持って頂き


大上段の構え
刀を降り下ろし「やぁぁあ!」

ふたり組になって
切る役、切られ役に別れ
短い立ち回り体験

教頭先生もおじいちゃんも参加して

盛り上がりましたー


なによりも、お母さん方や、お年寄りの笑顔、子供たちの弾けた表情が
一番嬉しかったです。



そして、また監督が
『チョボイチ』の紹介をされ
昭和20年代までは、保津川船頭さんは16キロ距離を何時間もかけて下流から上流へ
人力で舟を曳いて上がった話をされました


先ずは、保津川船頭さんの記録映像を上映。


宇治には琵琶湖から流れる
淀川があります。保津川は桂川。
異なる川の様子と歴史を興味深く
みていただきました。


そして『なまくら』の中から
2月に撮影した"チョボイチ"の上映です


おばあちゃん、お母さん方
特に高学年の子供たちが、集中して
みいってくれていました。


原作は児童文学ですから


子供たちに伝えたい原作者の想いと、それを映像にした監督の世界観が作品に流れていきます。


それをひとりひとりの
子供たちがどう受けとったのか、

深いところまで知ることは出来ないにしても

あとで、思い出して感じてくれることが大切だと思っています。
そして、あるときにこの“なまくら”という本を

探しあててくれる時があったら

私たちは本望です。


私たちにとっても
貴重な体験でした。
今回をきっかけに
映画づくりや、演劇をこの町のみなさんとやれる日が来ると思います。

今度はわたしたちが取材にいきロケハンにいかせていただきます。

お母さんたち、ご縁をありがとうございました。