《仕上げに汚しをかけてくださった藤原さん》
"赤い番傘"完成!
撮影に使用する
赤い番傘を製作しました。
使っていなかった番傘が
事務所にあったので、
赤く塗り替えようと
美術部さんに相談に
行かせていただきました。
外で看板を仕上げていた美術部の
藤原さま
中野監督とは、
何十年に渡る仕事仲間です
どんな塗料を使ったらいいかうかがいますと
「どんな赤にするの?艶あり、艶無し?」
と、使いかけの赤いペンキに、別のペンキを混ぜて、アッという間に塗料をつくってしまいました!
それを自らハケで傘に塗っていく、中野監督
「あうん」の呼吸というものがありますが、撮影所のスタッフさんは
必要以上に言葉を交わしません。
交わさずとも、相手がどんな事をしたいのかが瞬時にわかる。
わたしは、そんな場面に何度か出会った事があります。
頭の中がみえるのかしら、、
傘に塗料を塗っていると
どこからともなく現れたデザイナーの小出さん。やはり美術部最前線の方です。
遠巻きに
「汚しは、オイルステンかなぁ~」
とつぶやいて、去っていきました。
さて、真っ赤なペンキで塗り上げた
赤い番傘、、仕上げをどうするか考えていたら
汚しは、「白じゃない?」
と、おもむろに傘を持っていき
藤原さんがスプレーで仕上げてくださいました。
瞬く間に出来た『赤い番傘』
わたしは、目が点になりました
ご飯を食べるみたいに
なんなくつくってしまう
その技術が凄い!
聞くところによると
去って行った小出さんが、藤原さんに
「あの人たち、自分でやろうとしてるけど、助けたって」
と、いっていたそうです。
気づかいが心に染みました
『赤い番傘』
撮影所でも上映会が出来るよう
がんばります。
次回は、衣装編です。