2019年08月

☆明治時代からの長屋通りは芸者さんが住んでいた️『あじき路地』 其の① 

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《町屋に隣接した「大黒湯」さんの煙突が見えます》
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            《手前のポンプは、今も現役!》

京都市東山区にある
あじき路地

ちょっと気付きづらい、町の一角にあります

中に入ってはんなり~

不思議な癒し空間が存在しました

懐かしい風情の、京の長屋路地。

しかし
あちこちにお洒落な看板や貼り紙

ここは今、“工房”となり、
新たな芸術の発信基地として、活動を行われています。

始まりは2004年からだそうです

20代、30代の若手作家の方々に向けて
大家さんの、安食弘子(あじきひろこ)さんが

貸家として開放致しました。

実は
明治時代末期に建てられた京町家で

12軒の長屋は、かつて祇園の芸者さんが住まわれていたそうです

そんな風に言われるとびっくりですよね

お地蔵さん
井戸、格子
上品に佇んでいます


空に伸びている煙突

路地に隣接している銭湯「大黒湯」さんのもの。

昔の映画でみる、
京都の風景が

胸を切なく躍らせます。


塚本晋也監督作品 『野火』 

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2014年7月に公開された

塚本晋也監督作品
『野火』

原作は、大岡昇平氏

第二次世界大戦末期
フィリピン・レイテ島で実際にあった
日本兵の壮絶な物語です。

日本軍の敗戦が色濃くなり
島に渡った日本兵は、沢山の負傷者と
飢餓状態にありました。

そんななか、結核を患った田村一等兵は、
野戦病院に行くことを上官から命令されます

病院に行くときに何故か渡されるのが細長いイモ数本

フィリピンの土中深く1メートル半以上地下を掘って得られる唯一の主食

しかし、ほんの少しの食料だけでは
長くは入院させてもらえず、夜中に起こされ追い返されます

部隊に戻れば、病院に戻れと言われ

行き先が無くなった主人公は、ジャングルをさ迷います

命をとることなんて出来なかったのに
犬に襲われ殺し、
無造作に女性を撃ち殺し
部隊に戻れば、最終決戦にいくために夜中に危険な峠をこします

待ち伏せされたアメリカ軍は、夜中に照明弾を撃ち

その光の下、姿を晒された日本人をとことん撃ち殺します

腕が飛び、目は飛び出て
脳ミソや内蔵はもれまくり
顔ははがれていきます

とにかくあちらこちらで繰り広げられる殺戮は
無駄死にばかり

人の命は重いも軽いもない

一掃される物質になります

助かっても
いつか消えていく命

人は変えられていきます


映画を見終わったあと
あまりにリアルで言葉がありませんでした

飢えて死ぬか
殺されるか
殺すか

戦争が、飢えが、人間の人格を破壊していく

その恐ろしさが映像に映し出されていく
衝撃的な作品でした

主役は、塚本監督が自ら演じています。

普通の役者にはあまりない
ぼくとつとした表情の中に、様々な感情を見させて頂きました

矛盾を見つめ続けていく目
抵抗できない目

戦員たちの存在感

当時の人間がいるのです

疲れはて
暑いフィリピンで飢えに苦しんだ目

恐るべきことに嘘がない

それが不思議で怖かった

なぜ他とちがうんだろう

わかったことがありました

このひとたちは本当に飢えている

体力を消耗している

絶望を感じている


わたしは目を背けたくても背けない

でも目が離せないのですね

戦争は、殺し合いだから悪い

という事以上に

戦争は人間を破壊する
凶器だと思わずにはいられないシーンの連続

監督、役者さん、スタッフが
過酷なジャングルの中で、撮った映像

それは、鬼気迫り

胸に突き刺さるものでした

ありのままの戦争を描いた作品でございました。

一押しです、、、。













『和歌山・【海南市】光のベイエリア⭐︎⭐︎⭐︎』

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和歌山県海南市でのCM制作のロケハンを終えて
海沿いを車でひた走り、和歌山市内を目指しました

和歌山の起伏に富んだ地形はいつみても
魅力的です。

砂浜、岸壁、、

古代、この海を渡って中国大陸や朝鮮半島から
仏教、絹、鉄、鉄砲、文明がやってきたと言われている和歌山の海

朝から曇っていた空に光が差し始めました

マリーナシティに差し掛かると
一気に太陽が顔を出して空が青くなり始め

雲間から
海に降り注ぐ
太陽の光が幾筋も増して
あたりは銀色に輝き
海辺のヤシの木が喜んでいるようです

目前にそびえるサンブリッジは
ベイエリアのシンボルです

なんて美しいんだろう

しばらく見とれてしまいました

絵葉書みたいな海でございました









『太秦の歴史の中心地⭐︎広隆寺』 


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私の住まいは、広隆寺から南に300メートル程下がったところにあります。

ちょっと自慢なのが家を出たら、もう、道の先に広隆寺が見えていること(笑)


さて、こちらの広隆寺といえば

日本に仏教を広めた聖徳太子と深い縁がある聖地で御座います。


この土地(太秦)の
豪族であった秦氏の
秦河勝

『秦』

実は、秦始皇帝の末裔であり
日の本の国に、蚕の糸による機織、絹織物、酒作り、最新土木を伝えた渡来人でございます

聖徳太子は
立派な仏像を本尊として
ここに寺を建てるようにと
秦氏に命じ、創建されたお寺が広隆寺です。

その仏像こそが
国宝第1号である

弥勒菩薩半跏思惟像~みろくぼさつはんかしいぞう~

でございます。

大変貴重な仏像です  

そのしなやかな姿と、優しい表情は
繊細で、知的。

何度もお会いしたくなる仏像です。  

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広隆寺を創建した秦河勝は
太秦界隈と、嵯峨や平安京の発展の為に
中国の最新技術を伝えた渡来人、秦氏。


松竹京都撮影所の裏手にある
巨大な石積みの古墳は、秦氏のもので
あるといわれています。

巨大な石積みは権力の象徴

それが許されるということは
いかに秦氏が影響力を持っていたかが伺い知れますね

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                        《蛇塚古墳》
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ところで、太秦には、
「蜂岡」
~はちがおか~
という住所があるのを
ご存知でしょうか

そこにも、広隆寺にまつわる物語がありました

「広隆寺縁起」によると、、

聖徳太子が斑鳩で秦河勝に語られました

「私は前夜不思議な夢をみた。これより先に
十里あまり過ぎると、里にでる。
そこは、桂の香りがこおばしく、香りに満ちている。
林には大きな枯れ木があり、そこには五百羅漢が集まりお経を読んでいる。
天女が飛来し、妙香妙華を持って羅漢を供養している、誠に別格な霊地であった」

そこで、秦河勝は申しました

「その土地は、我々が住む葛野でございます」

聖徳太子は、直ぐにその土地を見たいと、奈良なら京都方面まで見に来られました。


葛野
その林の 中には大きな桂の枯れ木があり、
無数の蜂が飛んでいました。

太子にはそれが
『羅漢が説法をする姿』に見えたのです。

太子は早速、秦河勝に
蜂岡寺(広隆寺の別称)を作るように命じられました。

それが、
蜂岡という名称が、
今も住所に残っている理由です

その住所には、現在
東映撮影所、映画村、も建っています

広隆寺は、かなり広大な敷地だったそうですが、上記の建物はその敷地内だったのですね


太秦は秦氏の歴史の宝庫

それは、日本のルーツにつながるのではないか。

そんなロマンを持って
これからも訪ね歩き
歴史を発掘していきたいです
歴史はまちづくりの為になる大切な財産、宝ですから!






















上京区、堀川通り沿いにある『安倍晴明神社』を訪ねました。 

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鳥居の五芒星が青い空に映えております。

一の鳥居をくぐると
清明公が操った精霊(鬼)「式神」の石像が現れます

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ユーモラスな表情で、思わず笑みがこぼれますが

私が読んだ書き物に出てくる式神は

普段暗い橋の下にいて

清明公の呼び出しにより現れ、
諜報活動、
妖怪との戦い
等に駆り出されるイメージです


なぜ橋の下にいたのか!?


清明公の奥様が式神を怖がった為、普段は
橋の下に隠しておいたという逸話があります。


境内は、静かでゆったりした雰囲気でした。

『良い風が吹いている』

そんな雰囲気


正面には本殿
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左には、安倍晴明公の銅像、
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右に稲荷神社

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境内を見渡すと、御神木の楠、厄除桃と
コンパクトにひとまわり出来る広さです。

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                《桃は、魔除厄除の果物》

陰陽師として有名な安倍晴明公は
平安時代の天文学者。


天文学と、陰陽を深く極め、

暦、星や雲の動きを観察し

宮廷の異変や、遠方の吉凶をいいあて6代に渡る天皇の側近として信頼されました。

考えるに、西洋にも占星術があります

空の星の動き
が重要です

惑星の地球との
距離、
引力関係

様々な自然現象により生じる、実害があります

いまでこそ
皆既月蝕や惑星の変動などで

時に、

携帯電話が使いにくくなったりすることや、


満月の時の満ち潮
木星の地球への接近に関しての影響力などが

深く研究され
影響が、沢山の人々に理解されつつあります


しかしこんな昔になぜわかったのか?

不思議なミステリーですよね


清明公は、1007年に85歳で亡くなったそうです

その功績をたたえて
住まいだった場所に神社が設けられました。

それが安倍晴明神社です


当時は、広い敷地を擁していたようですが

歴史の流れと共に、縮小されました。

現在の神社は
昭和25年に清明公を尊ぶ人たちによって復興が進められ、完成しました。



ちなみに
現在の一条戻橋は

安倍晴明神社から100メートル離れた堀川に
かかって居ます。

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