2020年10月
フランスに滞在中
いくつかの美術館に行かせて頂きました。
ゾーイが、美術や映画に関する公的な
仕事についていたので
『この美術館は、行くべき!』
とばかりに選んで頂き、わたしは彼女についていけばいいという状況。
本当に感謝でした。
中でも、世界に名高い
ルーブル美術館は、やはり度肝を抜く
規模と、内容の濃さでした。
歴史が深く、重厚な建物ではありますが
近代的な香りもする美術館です。
先史時代から19世紀まで、約3万5千点の
美術品がいくつものエリアに分かれて展示してありました。
一日では、とても回れない広さと作品の数!
中学校や高校の美術の教科書に載っている
有名な絵画が、手が届きそうな距離で見られる、奇跡の様な美術館です。
ほんの数時間、駆け足で鑑賞させて頂きましたが胸がいっぱいになりました。
また、是非行きたい場所です
パリの街を二分する大きな川
それは、『セーヌ川』
エッフェル塔を仰ぎ見た後
訪ねたのは、セーヌ川沿いにある
古き良き街でした。
ここは、1991年に“パリのセーヌ河岸”として
ユネスコの世界文化遺産に登録されたほどの
貴重な場所です。
石畳の道には
中世を思わせる重厚な建物が並んでいます。扉は、厚く、彫刻が施されているものも少なくありません。
ゾーイに案内され、歩いていくと
川の中洲『シテ島』に立っている
ノートルダム大聖堂が燦然と
見えてきました!
1160年から3年の歳月を費やして建てられた
大聖堂は、聖母マリアを祀る為の教会です。
教会の前には、大きな広場
入り口付近には、銃を持った軍人らしき人がいました。広場で憩っている家族づれとは、対照的な光景です。
教会に入る際には、カバンの中を見せるほどの厳重な手荷物チェックがありました。
少し並んで中に入ると、、
ひんやりとした空気が体を包みます
どこまでも高い天上と
窓には、見事なステンドグラス!
中央にあるマリア像に
祈りを捧げる人達がいます
『厳か』『静寂』
そこにいるだけで、身が清められる
そんな印象がありました。
観光名所であり、聖地として
賑わいのあるノートルダム大聖堂ですが
かつては、単なる礼拝の場所ではなく、時には学校、時には図書館、そして美術館であり、劇場としても機能していたそう。
前の広場では、劇が演じられ、市場もたったといわれます。教会を中心にして、人々の暮らしがあったのですね。
昨年4月
ショッキングなニュースが
世界中を駆け巡りました
ノートルダム大聖堂が火災に見舞われたのです。
テレビニュースから
燃えさかる塔の映像が何度も流れてくる。
わたしにとっても大きなショックでした
原因は、『過失による出火』とされています
これにより、フランス政府は
計画していた『フランス国民への新たな生活支援策」取り止め、大聖堂の再建を約束し、国際募金活動を実施を発表しました。
広場では、沢山の人が祈りを捧げ
全世界から復旧のための資金が集まりました
わたしが住む街、太秦には聖徳太子由来の
『広隆寺』があります。
818年に一度焼失してしまった広隆寺もまた、僧侶や民衆の力により復旧されました。
歴史をつないでいく為に
人と人がつながった姿に
感動を覚えずにはいられません
続く