
京都街歩きの楽しみ方は
お寺や神社、町屋、路地探訪
食べ歩き、、と、果てしなくあります。
そんな中、明治、大正、昭和の建築物を訪ね歩くのも、京都の歴史を肌で感じる上で、とっても意味があります。
四条河原町交差点から、河原町通りを南へ50メートル程進んだ場所に立っているのが、昭和2年に建てられた
『壽ビルディング』
(ことぶきビルディング)です。
鉄筋コンクリート造5階建の
レトロモダンな建物は
さりげない品と、暖かさがあります。
通り過ぎてしまいそうな程
街に溶け込んでいるのが不思議
入り口を入ると、階段や、廊下、天井に
施された“アール•デコ”風の装飾が目に飛び込んできます。
ここは、フランス?
と、思いたくなる
これまた年季の入ったエレベーターで
5階まで上がると
フロアの中央にあるスペースを囲んで
可愛らしい、こども向けの本屋さんと、
ギャラリーがありました。
広くなく、狭くなく
夢があって、落ち着ける空間
縦長の窓から見える街並みも
いつもと違った風景でした。
河原町通り周辺は、当時走っていた、市電・河原町線の開通に伴い、オフィスが立ち並ぶ場所でした。
目をつぶって
当時の風景を想像してみると、、、
まるで、映画のワンシーンです。
玄関付近に使われている石は
兵庫県高砂市の竜山石(宝殿石)
なんと、
約7000万年前の火山活動で出来た
石なんだそう!
2015年、国の登録有形文化財に指定されてるにあたり、建物の細部に渡る修復が行われました。
歴史の重みが刻まれた建物から
想像力を掻き立てるエネルギーを
感じずにはいられません。
是非皆さまも
訪ねてみてくださいね!