2023年07月

西洋画にも影響を与えた浮世絵師、歌川広重の人生⭐️ 梶ようこ作『広重ぶるう』を読ませて頂きました。


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浮世絵の絵師として名高い歌川広重を
描いた時代劇小説『広重ぶるう』

“ぶるう”とは、浮世絵の多色刷り版画(錦絵)に使われる鮮やかな藍色のこと。

プルシアンブルーとも
呼ばれる色のことです。

この藍色に巡り合い
東海道五十三次を描いて大成功した歌川広重。

武家に生まれながらやがて
絵師に転じた広重は

売れる絵とはなんだ
俺は何を描きたいんだと

自問自答し続け、やがて
名所絵で自分のスタイルを作り出します。

売れっ子になるまでの長い間の
広重の苛立ちがとても人間的で、読んでいて引き込まれました。

健気に広重を支える妻加代

葛飾北斎を始めとする絵師達の登場も
ワクワクします。

江戸時代の浮世絵界の動きに時代の移り変わりを感じ、とっぷりと、物語の世界に入ってしまう。

『江戸時代にタイムスリップしたい!』
と思わずにはいられません。

わたしは、20年ほど前に
浮世絵の工房を訪ねた事があるのですが

多色刷りの工程はたいへんな手間のかかる
ものでした。

彫師が主になる版を彫り、
更に色分けされた色版を彫る、、

そして、摺師の手に渡り職人技で一枚一枚
擦り上げられていきます。

浮世絵師が描いた下絵から
彫師、摺師へと、、

江戸時代の風景が

今の時代にも浮世絵を通して
見られるなんて感謝ですね

登場人物に、潔い江戸っ子の気質が現れているのも面白いです。

『広重ぶるう』

NHK放送の
ドラマ化が始まっているそうですよ!

『宵山⭐️山鉾巡行を前に! “長刀鉾保存会”を訪ね、建て方棟梁 廣瀬隆さんとお孫さんの 廣瀬翔也さんに直撃取材!』

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祇園祭のメインイベント

本日717日は合計33基もの山鉾が

京都市内を巡る『山鉾巡行』の日です!


山鉾巡行に先立って


14日〜16日に行われた宵山の最終日に

四条河原町にある『長刀鉾保存会』を訪ねました。


長刀鉾の建て方棟梁

廣瀬 隆棟梁には2015年以来

コロナ禍の時期をのぞいて毎年お会いして

おりまして、ドキュメンタリー映像を撮らせて頂いたのがご縁で今年もご挨拶に行かせて頂きました。


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四条大宮駅に降り立ち、四条烏丸交差点方面に歩いていくと、歩行者天国はたくさんの人で賑わっていました。


夏の暑さと、人、人、人の熱気!


人並みをくぐり、長刀鉾についたのは夜の9時でした。



鉾の近くでは、赤と白地の

可愛い提灯が揺れています

厄除けのちまきや山鉾グッズが

飛ぶように売れています。


売り切れ間近という感じ

アルバイトの学生さん達が、大きな声で

お客様を呼び込んでいます。


その光景は本当に活気ある光景で

心が躍ります。


鉾の上では、囃子方の皆さんが

笛や鐘を奏で千年のバトンを引き継いでいます。

ずっとこの光景が積み重ねられてきたので

しょうね


当たり前ではない光景


それが、町衆の力で引き継がれてきた。

企業でもなく、行政でもなく!お金儲けを考えない町衆が繋げてきた、、、

考えるだけで、涙がでます。 普通労働は、お金に換算されるけど、ここでの仕事はお金じゃあない!なんとか、文化や芸能を後世に引き継ごうとする、職人の使命が大切に守られている


廣瀬棟梁は、この年、この場に立てる事を誇りに思っている


そして、主役は自分ではなく、引き継ぐ若者


お囃子に、

往来する人が聞き入っている


お客さんも、棟梁たちの意気込みや、金儲けじゃない、『粋』を知っている。


さて、その棟梁はどちらに、、

と、保存会の方に伺うと


いらっしゃいました!

気さくな笑顔で奥から

現れた廣瀬棟梁はとてもお元気そうでした。


白い半被姿が、眩しかったです


また、今年も、あえた!当たり前のことじゃない!元気な棟梁にあえた!

『あぁ、良かった!』



お話を忙しい最中に伺う事ができました!


いま、長刀鉾の鉾建てに集まってくる職人さんは

30代、40代の方が多く、活気があっていい!とおっしゃる棟梁


2人で持つような重たい木を

ひょいと持ち上げるんだから

若い者は凄いね』


と、目を細めて笑顔で話していました


時には、げきを飛ばし

時にはいたわる


鉾建ての進行状況

ひとりひとりの職人さんの

動きを把握、技術の確認

そして、安全を見極める


『私はね、異論を言われても

当たり前のことしかいわないんだよ

当たり前が一番凄い』


含蓄のある言葉に

私は一瞬うろたえました。


当たり前、、とは


おごらず、技術に裏打ちされた

正論が一番強いということなのか。


わたしには、いま、あるのか!?

映画のプロデューサーとして、人を育てる哲学があるのか


今回お会い出来て嬉しかった方がいます。


棟梁のお孫さん

廣瀬 翔也さんです


初めて写真を撮らせて頂いたのが四年前

18歳のとき!


もう22歳になられたそうです!


建築の専門学校を卒業した後

5年は外で修行してこい!』

との約束で、現在は棟梁とは別の場所で

働いている翔也さん


なんと、たくましい青年になったことでしょう!


幼い頃から祇園祭に親しみ

棟梁の仕事ぶりを見てきたお孫さんが

こうして、文化的に大きな価値のある

凄い技術を受け継いでいる


それも、強制されることなく

極自然なかたちで。


素晴らしいと思わずにはいられません


翔也さんにお聞きしました


『実際に鉾建てに携わる様になり、自分が受け継いでいかねばと実感したのはいつですか』


というと


2年前、棟梁が体調を崩した時です。自分がやらねばならないと強く思いました』


使命


使命に出会えたんですね、、、


棟梁は、今は回復してお元気ですが

当時の状況が翔也さんの未来を使命に導いたんですね。かっちりと。



将来の夢が描けない人は多いと思う


特別な環境で育った翔也さんにとって

人生のロールモデルが身近にいることは

幸運だったのかもしれません。


翔也さんに

『ご自身の夢はありますか』


とたずねると


『鉾建ての技術を自分の代で途切れさせることがない様に、しっかりと覚え次へ伝えていきたい』


と、気をてらわない言葉で

答えてくれました。


そしておふたりのツーショット写真です


『孫とは普段あまり会話はしないですよ

技術に関しては、聞かれたら答えるけど

こうだよとこちらから言うことはないです。』


という棟梁


『見て学ぶ』


棟梁が若かりし時そうだったように。


そしてこれからも

長刀鉾の鉾建ての精神は

間違いなく次の世代へ継承されていくのでしょう。


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『2023年7月12日京都山鉾曳き初め!!皆さん、京都はいま、暑く!熱いですよ』 


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京都の7月は祇園祭の月
1ヶ月間様々な神事や、行事が行われます。

代表的なものは、
宵山は前祭が7月14日~16日
後祭が7月21日~23日
山鉾巡行は7月17日

特に宵山は、30万人以上にもなる人が集まり大変な賑わいとなります。

本日7月12日は“山鉾曳き初め”が
行われました。山鉾巡行の前祭として
組み立てられたばかりの山鉾を本番さながらに動かす行事です。

夜9時

山鉾に駒形提灯が灯され
なんとも優美な光景が四条通りに
浮かび上がりました。

まばゆい光!荘厳さ!
現実ではない古代の光景

道には外国人観光客が溢れ
夜11時を過ぎても活気があります。

『成島出監督作品・映画「ちょっと今から仕事やめてくる」を観させて頂きました』 


数々の会社がある中で

物語の中で描かれていた会社は
まさにブラック企業

若手社員である青年は
会社という狭い狭い世界に閉じ込められ、

お前はここしか居場所がないんだと洗脳され、毎日の様に上司からパワハラを受けます。

こんな恐ろしい現実が
本当にあるのだろう、、

少なからず、私の職場にも、、あった

と、思ってしまった。

心が病んでしまったら
ひとりで抜け出す力さえなくしてしますよね。

死を考えた時

彼を救ったのは、主人公ヤマモトとの
思いがけない出会いでした。

全く違う生き方に触れ
別の道を探してもいいんだと
気づけた青年は

キラキラした目で

『ちょっと今から仕事やめてくる』
と、言い放った。その事で、
心の重たい霧が晴れていくんですね。

ラストに向けて
どんどん霧が晴れていく

パワハラ上司を論破し
堂々と会社を出ていく青年

爽快感がありましたー

何が幸せなのか

あらためて
大事な事を考えさせてもらえた
映画でした。

パワハラ上司、セクハラ上司役の
吉田鋼太郎さんの演技が凄かったです。

パワハラは、
多分訴えられるレベル、汗

いるよね、こういう人

という感じで
腹立たしかったー

黒木華さん演じる、先輩の女子社員の苦悩もリアルでした。

若手社員役を演じた工藤阿須加さん
彼を救ったヤマモト役の福士蒼汰さん、、
役者さんの熱演にひき込まれる映画です

そして

若者、中高年、お年寄り
全ての世代が共感できる物語です。


『瞬くネオンが町を彩る銀座⭐️そして食の名所築地を歩く』


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右京太秦芸能人会会長が

仕事で数日銀座に滞在されています。

仕事終わりに撮影した
町の夜景を送ってくださいました

綺麗ですね〜

浮かび上がる
『歌舞伎座』
建物の構えが大迫力です。
ポスターには錚々たる役者さんが名を連ね

日本の伝統芸能ここにあり!
という感じ

銀座の歴史をたどると、災害や戦争の影響で、何と6回も全焼しているといいます。

その度に、復興してきたんですから
町衆のパワーは絶大です。

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そして

銀座4丁目交差から歌舞伎座方面へ。
“晴海通り”を直進すると12.3分で築地に到着します。

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現在、築地市場場内にあったお店は
豊洲に移転しましたが、外市場では移転前とほぼ同数の約500店舗が現在も営業中しているそう。

観光の名所ですね。

店先に置かれた道具
看板の数々

明日の営業に備えて
町は眠りについています。

徳川家康によって開かれた江戸

特にこのエリアは
食、芸能により
発展した文化が今も町に根付いている
と言えるのではないでしょうか

京都とは違った深い味わいがあります。








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