2023年09月

突然現れた巨大古墳!! 京都府京都市西京区御陵塚ノ越町⭐️『天皇ノ杜古墳』

京都市右京区に点在する古墳郡や、
高台にある史跡を散策する為の地図
『右京天空遺跡MAP』(2019年度版・2020年度版)を制作して以来

遺跡を追って方々を訪ねています。

この日は、松尾大社を出発点として
阪急『桂』駅界隈を自転車で巡っていました。

住宅街を抜けて国道9号線に出た時
突如目に飛び込んできたのは

こんもりした森、、いえ、大きな古墳でした!

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もしやこれが探していた

『天皇ノ社古墳』
(てんのうのもりこふん)!

走り寄って石碑をみると

確かにそう刻まれています。

時代は1600年前
古墳時代前期である4世紀終わり頃の
前方後円墳でございます。

離れてながめると
形状がわかり、感動しかり

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桂川右岸地域を統括した有力豪族のお墓
といいますから、やはり秦氏なのでしょうか、、ミステリー感が気持ちを更に湧き立たせます。

さて、古墳の周りは子ども達が虫取りをして遊べる程の穏やかな草むらで

古墳に登れる石段もありました。

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森の主かのような大木が
悠々と立っています。

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聞くところによると
ここ『天皇ノ社古墳』は、向日市・長岡京市・大山崎町に点在する古墳のひとつで「乙訓古墳群」として国の史跡に指定されているそうです。

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これは、右京区以外にも凄い遺跡が
ありそうです!

ところで、地名にある御陵(ごりょう)は
みささぎとも読み、みささぎとは
天皇、皇后、皇太后、太皇太后の墓のこと。

地名から紐解く歴史もまた興味深いですね。


ETV特集 『うずまきファミリーと“子育て村”を見させて頂きました』


長野県伊那市の三義地区


人口減少による
過疎化に直面していた地域が
ひとりの女性の存在により
子ども達の声が飛び交う村になった。

その人の名は、ファミリーホームを運営する宇津孝子さん(愛称あーちゃん)。
幼かった息子さんとずっとこの地に住み

いろいろな事情で親と暮らせない子ども達を受け入れ、多くの子供達のマザーとなっている。

あーちゃんと息子さんの人生は
決して明るいものではなかった。
あーちゃんにとっては、夫
息子さんにとっては父を自死により失っていたからだ。

息子さんは父の亡骸をみつけた時の状況を話していた。幼い子供が直面した残酷な状況を想像すると胸が苦しくなった。

ずっと心に闇を抱え生きてきた息子さん。
見守り続けるあーちゃんもまた辛かったと思う。

息子さんが「大家族がいい」と言ったひとことから始まった山村留学

それは、やがてファミリーホームとなりセラピストや、助産師、専門知識を持ったスタッフが参加するまでになる。

あーちゃんを慕い、移住して子育てをする家族、里親になる人まで出てきた。

息子さんは里子の赤ちゃんと一緒に暮らし、その子たちの授業参観日に行くようになる

その中で、少しずつ
父の死を違うかたちで受け止められる様になった。ドキュメンタリーの中で息子さんの表情が変わっていくのだ。凄い事だと思った。

心の闇と向き合い、長い時間をかけて今に至ってきた母であるあーちゃんと息子さんの人生。
十数年は親子の心の旅でもあったのかもしれない。

何しろ全てを包み込もうとする
あーちゃんの朗らかさ、笑顔が
あったかい。

心を閉ざしていた小学生の女の子を抱き寄せるあーちゃん。女の子は6年生で体も大きいんだけれど

「抱っこしたかったのよー」
というあーちゃんに
「えー⁈」
なんて戸惑いながらしっかり抱きついている光景に思わず顔がほころぶ。

傷ついた子どもが癒され
村に子ども達の声が返ってくる。

そうして村が昔の風景を
再生していく事がお年寄りの
喜びになるのではないか

いい循環がはじまれば
村は再生していく

ひとりの人の思いや実行力が
社会を変えられるのだ。

そう強く感じた
素晴らしいドキュメンタリーだった。

命を見つめ育む

そんな大人が子ども達にはたくさん必要だ。

『奥嵯峨へつづく散歩道⭐️知る人ぞ知る文学スポット⭐️俳人・向井去来の墳と“西行井戸”』


“トロッコ嵐山”駅から徒歩10分
小倉池沿いの小道を歩いていくと


緑の草に覆われた空き地が広がります。

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空き地の向こうに見えるのが江戸時代の俳人、向井去来が隠棲した『落柿舎』(らくししゃ)

素朴な佇まいが景色に溶け込み
それでいて存在感がある
人気の観光スポットです。

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去来は松尾芭蕉の高弟であり、芭蕉はここ“落柿舎”で「嵯峨日記」を書きました。


落柿舎から北へ50m
見過ごしてしまいそうな場所に
去来のお墓があることを知る人は少ないのではないでしょうか

かくいう私も、何度も通っている道なのに見過ごしていました。

道の傍に立っていた
“去来先生の墳”と書かれた石碑を見つけ

たどっていくと
歌碑がありました。

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国語で必ず学ぶ、高浜虚子、与謝野晶子の歌が刻まれています。


歌碑に並んで墓地(小倉山墓地)があります。
お墓というよりは、史跡という印象

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故人に失礼のないように

挨拶をして入らせて頂くと

竹の柵に囲まれた去来のお墓がありました。

豪華なお墓とは程遠い
小さな墓石
去来の人柄がしのばれます。

お墓を覆うように
紅葉の葉が揺れていました。

風情があって、まるで俳句が生まれるかの様な風景です。

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お墓に手を合わせ合わせ


更にたどっていくと

近くに鎌倉時代の僧、西行が使っていたといわれる“西行井戸”がありました。

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西行の歌


“牝鹿なく 小倉の山の すそ近み ただ独りすむ わが心かな”

という歌が石に刻まれています。

「牡鹿が鳴く小倉の山裾近くにただ独りで住んでいると、世の中の煩わしいことにも囚われることもなく澄んでいく私の心だな」

歌の意味を知り

いっそう嵯峨野の魅力を感じました。

また、この場所には
1962年から集められた全国の歌人の歌碑、句碑が立てられています。

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文学好きの方に

是非訪ねて欲しい場所です。

『奥嵯峨へつづく散歩道⭐️蓮の花咲く“小倉池”』


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嵯峨野観光鉄道「トロッコ嵐山駅」から

徒歩5分、小倉山の麓に

“小倉池”があります。

近くに、髪の毛の神社「御髪神社」があり、小倉池から“落柿舎”につながる小道は
とても静かな散歩道です。

9月16日 朝8時半
“小倉池”に蓮の花が咲いていました。
葉に埋め尽くされた池の中にピンクいろの大輪が!

あまりの美しさに目が釘付けです。
花が朝日に輝いていました。

蓮の花は
午前中に花が開き、午後になると閉じる
習性があることを初めて知りました。
翌日の朝、また花開き午後になると閉じる、、これを数日繰り返し、散るんです。

凄くドラマチックですよね

小倉池までは、有名な観光スポット
“竹林”を抜けて行くルートもあります。

古の匂いを感じつつ
野鳥のさえずりを聞きながら
歩く癒しの散歩コース

早朝は、特におすすめです!

『嵯峨鳥居本散策⭐️地域の方からお話を聞きました』


京都市右京区嵯峨鳥居本


奥嵯峨へ続く石畳の道は観光地として、海外の方も訪れる場所になりました。

中心的な道から少し離れた場所に大きな家が立ち並ぶエリアがあります。

嵯峨鳥居本仏餉田町

立派な茅葺き屋根の空き家があったり

瀬戸内寂聴さんが開いた“寂庵”も町の一角にあったりと、興味深い場所なのでいつも自然と足が向いてしまいます。

この日も、朝早くから自転車で
嵯峨野、鳥居本を散策

写真撮影をしたあと
帰り道に寄りました。

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山水が流れる小川のほとり

白い前掛けをしたお地蔵さんに
手を合わせていた時

後ろから声をかけられました。

「そこをお掃除しにきたの」


、、、70代の方でしょうか
年配の女性が

近くにきて

小川の小さな柵に引っかかっている落ち葉をつかんで外にだしました。

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迷惑だったかな💦

と恐縮していると

その方は
「この小川は、農業用水として南へ流れていくの、落ち葉で堰き止められたら大変だから毎日掃除しなくちゃね」

と、話してくれました。

「橋の下を見てごらんなさい」

見ると“まんだら橋”と書かれた橋の下で、小川は川となり南へ流れています。

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感心している私

「こっちも歩いてみる?」
と促されました。

あまりに気さくに話してくれるので嬉しくなって色々話を聞かせて頂きました。

橋のたもとにある草むらを歩いていくとその方の家だという広い敷地がありました。
そこに、鶏が元気に放し飼いされいます。

「鶏がいますね!卵生みますよね!」
(当たり前です)

興奮気味のわたし

次に目に飛び込んできたのは
田んぼでした。

まさか、自家製のお米、、、⁉︎
憧れです

聞くと自分の家で食べるお米を
家の敷地内で作っているそう。

「孫が食べ盛りだから足りなくて、
農協で買い足すのよ」と笑っていました。

その方が、
神戸からお嫁にきた話しにも花が咲きました。

ご実家は有馬温泉のあたりで、農業をしていたそうです。

ご自身は企業に就職して
損害保険会社に勤めるご主人と出会った。

敷地内の別棟に息子さんがすんでいて、
大学生の孫が2人いる

近くに

五山送り火の『鳥居形』を灯す曼荼羅山があり、毎年息子が点火に行っていたけれど、今年から孫2人が参加するようになったと、嬉しそうに話してくれました。

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   《“鳥居形”が灯る曼荼羅山》

話をきいていて
凄くほっこりした気持ちになりました。

今まで通りすがるだけの場所が
急に身近になった感覚です。


地域の人は高齢になり
田んぼを手放す人も多いそう。

実際

建売住宅を建てる為に、広い敷地を造成していました。

そこも、田んぼでした。

畑や田んぼを引き継ぐ人がいないのは、
切実な問題です。景観を守る事は本当に難しい。

京都にある『歴史的風土特別保存地区』がどれだけ重要な意味を持っているか改めて考えさせられました。

その方と、10分位家の周りを一緒に歩いてお別れしました。

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お土産に、柿を枝ごと頂き

ありがたかったです。

まだ青い柿ですが
色づくのが楽しみです。
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