本日は、山陰本線を電車を乗り継ぎ
福知山まで、ひとり
映画『赤い番傘』のロケーションハンティングに行ってきました。
嵯峨嵐山駅からおよそ1時間半。
山間を走る
ワンマン電車にゴトゴト揺られ
着いたのは午後1時
目指したのは、
《福知山市丹波生活衣館》です。
そこに、『丹波木綿』という
福知山市で生まれた独自の木綿布が
展示されています。
『赤い番傘』の物語に登場する
小吉は、古着屋さんで働いている少年です
店のおかみさんから預かった古着を
『竹馬』という台に掛け
方々の長屋に引き売りするのが
小吉の仕事。
柄が良くて
丈夫で仕立てのいい着物
お客さんに喜んでもらえる着物を
目利きで売るのは難しいけれど
小吉の夢は、
自分の店を持つことでした。
当時京都で、庶民が着ていた着物は
どんなものだったのだろうと
監督が考え、調べて
追っていった末にたどり着いたのが
福知山市の『丹波木綿』でした。
丹波の木綿は、農村の女性の手で
綿の栽培から、つむぎ糸、染め、織り
全ての工程をへて作られた
貴重な物です。
《2種類の端切れを選んで織り込んでいきます》
《これが綿の種です》
はた織りが出来なければ
嫁に行かれない程、女性の重要な
仕事でした。
丹波木綿の特徴は、きれいな縞模様です。
展示場には、数種類の縞柄の布が展示されていました。
《独特の縞模様は"丹波縞"と言います》
資料の説明をしてくださったのは
福知山市役所の職員さんでした。
はた織り体験もさせて頂き
感謝でございました!
織らせて頂いたのは
端切れの布を使ったコースターです。
当時は、ボロになった布も
組み合わせて織り、着物を再生していた
そうです。
独自の色と風合いが
明治の庶民の暮らしを
思わせるようでした
映画『赤い番傘』は
少年小吉が、古着を売るシーンが
見所のひとつになるかもしれません。
貴重な資料を頼りに
丹波布の資料を守っている
おばあちゃん方や、福知山市の職員さんと連携して
撮影にのぞみますので
皆さま、どうぞお楽しみに!