右京太秦芸能人会の顧問、中野広之監督は

昭和24年の映画、もしくはその時期の映画を研究されてきていま

美空ひばりさんの映画

鐘の鳴る丘

を幼稚園の時に見た時から

児童文学映画が、危機的状況の時代を救うのではないか

と思われたそうです


GHQの統制化でチャンバラ映画や赤穂義士伝などの仇討ち物の映画が禁止された、時代。

今でいう所の
~表現の自由~
等は不公平に奪われた時期でもありました


『なまくら』

という児童文学を
撮影するなかで

当時の映画の表現、芝居

とくに罪を犯す少年達の顔
理由
衣装
臭い
など
リアルで
驚愕します


さて

映画
~鐘の鳴る丘~

戦争が生み出した、浮浪児
国は、社会は、大人は、子供たちに何の責任も
おわず

偏見と、差別をくり返します

子供は、生きていく為に
盗む、という悪の道しかわからず、
徒党を組み

靴磨きや
タバコ拾いをして

子供同士支え合いながら生きていました。

リーダーの少年、隆太と、大人の、修平さんの出会いから子供の、別の道が開けていく

修平さんは自分たちが作ってしまった
社会に責任を感じ、行動した人だと思いました

隆太には、それがわかったのではないでしょうか、、だから、信州に浮浪児があつまって働いて生きていける家を作るために
ついていきます。

信州の自然の中

そこにも、偏見はありましたが
そうではない人もいました

本当の良心がある大人の愛情にふれて
暴力や、喧嘩、盗みをやり続けてきた自分を
変えようと変わっていく隆太

ささくれだった心には
愛しか処方箋はありません

隆太は
「嫌われるのは、自分達にも責任があるんだ」
と、自分の言葉で言った時の修平さんの
目は輝いていました。

そして、もう1つの物語

修平さんの弟の修吉は

泥棒しか知らないで生てきた大人と出会います

そして最後に救いました。

「俺は、おじちゃんが好きだからついていくよ
だから、泥棒はやめて、お願いだよ」

と、詰め寄る修吉の言葉に
初めて本気で悪の道から抜け出したいと思えた。

大人の魂が揺れたのだと思います。

兄と弟、ふたりは別々に生きているけれど
人間の本質が同じなんだと思いました

救う
救いたい
寄り添うことで救いたい

人を諦めない、体当たりの愛情があります

この物語は
お金持ちが貧しい人に施す話ではなく

お金がない青年が子供達と
生きていく場所を作る物語

本当の教育だと思いました。