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中野広之監督と俳優榎木孝明さんが
瀬戸内寂聴さんの源氏物語の世界をつくる

2024年末12月に経験できた貴重な仕事です。

 私、小林薫は、中野監督と、映画、舞台、野外劇と沢山の作品や戯曲に携わってきました。
しかし、今回ほど、作品に短期間で濃密に関わったのは初めて。


『源氏物語』は、紫式部が書いた長編作品

さて、少々裏話を挟みますが

2011年に上映された映画
『源氏物語 千年の謎』で、は、榎木孝明さんは光源氏の父、桐壺帝を演じられています。

それだけに、『源氏物語』の世界を身近に感じられていました。

その存在感は絶大でした。

知っている方なのに、あぁなんて高貴で、
品格に凄みがある。

さて、2024年12月1日に、舞台は大阪の劇場に戻ります。


永遠かのような暗闇

会場に砂風の音が響きます。

暗闇

スポットライト

光源氏の榎木孝明

甦る魂  精気なく
浮かび上がる 光源氏、、

その瞬間  グイッ!と

会場のお客様は
平安時代へ引き込まれていきます。

色彩豊かな衣装は反射が
照明まで計算されたもの

スクリーンには雲や水が、海や雨が渾然一体となり

怖く  寂しい

朗読  榎木孝明の文字が蜃気楼のごとく
滲み上がる

血のような、夕焼け

瀬戸内寂聴 訳 のタイトルが  
ほむらのように  立ち上がる


嵐山の竹林

どんどん奥に、カメラは突き進んでいく

写真  津田宗幸 の文字


闇になり

ひぐらしの音で

空間が埋めつくされると

ぽっかりした光の渦の中で

榎木孝明の朗読がはじまる

源氏物語 『夕顔』の一節


お客様に聞いていただきました、、、

静かに聴き入っている様子が
客席最後尾にある わたしの音響ブースにも  
振動となって届きました。


ここまで大変な日々でしたが

安堵の気持ちで
わたしは、いっぱいになりました。

朗読を終え

榎木さんが静かに本を閉じる

余韻をもってから会場が明るくなると

大きな拍手が起こりました。

ここから  榎木さんのトーク

瀬戸内寂聴先生との交流秘話、暖かい思い出を語り、会場は和みの空気に包まれました。

続く